〓 リバーランズ 〓


ツインズから南下してきたハウンドとアリアは
ブルーフォーク沿いのフェアマーケット近くで休憩していた
ハウンドはアリアを彼女の叔母のライサのいるアイリーへ連れて行き
金と交換してもらう気でいた

安心しろ、できるだけ早くアイリーへ連れてってやる、そして金を貰ってサヨナラだ
どこへ行くつもり?
船で狭海を渡って傭兵になって戦うかもな、セカンドサンズなんか俺にピッタリだろう
私もいつかブラヴォスに行きたいな・・友達がいるんだ”
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その時二人が休んでいた川に架かる石橋の上を、農夫と娘が通りかかり二人に声をかける
農夫はその土地の持ち主らしく武装した二人を怪しむ

ここは私の土地なんだが
俺が立ってる場所は俺の土地だ
私達は馬に水をやってただけなの、すぐに行くわ
父(ハウンド)は戦争で怪我をしたの、父の居ない間に家と母は焼かれたわ
父は以前はこんなに荒れた人じゃなかったのよ

彼はどの家のために戦ってたんだ?
リバーランのタリー様・・
もうする嵐が来る、今夜の寝床がないんならうちの納屋に新しい干草があるぞ
娘が作る母親譲りのウサギのシチューもだ
私たちも余裕はないが、タリーのために血を流した者なら歓迎だ


ほっとけば剣を抜いて農夫を殺しかねないハウンド
アリアは機転を利かせ親子設定での話を作り、図らずも今夜の寝床を手に入れた

農夫の家に着き、その夜テーブルの上にはパンとシチューが並べられた
しかし真面目で古風なタリー領の農夫ならではの、食事前の七神教の祈りが長く続く
痺れを切らしたハウンドは早口で祈り終え、シチューの鍋を手に取り自分の器に注ぐ
農夫は怪訝な顔をするが、アリアも空腹が限界だったのでハウンドに続き鍋を取り
二人はシチューを腹に流しいれるように飲み込んだ
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ツインズでは戦ったのかい?
あれが戦いと呼べるのか?家畜の虐殺と言ったほうが近い
奴らはレッドウェディングと呼んでる、ウォルダーフレイがあの日の所業をやったんだ
彼は塩とパンをスターク達に提供し、歓待義務を受け入れたんだ

もはや歓待義務など大した意味はない
私にとっては意味のある事だ、神は奴らに天罰をお与えになるだろう
フレイはその罪により七つ目の地獄で焼かれるに違いない
ホスター・タリーのリバーラン統治の時も苦も楽もあったが我らは安全だった
だがフレイの統治下では強盗が来ては食料や銀貨を奪っていく
娘のサリーを北部の兄弟の所へ預けようともしたが・・・もう北もダメだ・・


農夫はハウンドのいかにも強そうな巨体、おぞましい容姿を見て
新月まで借り入れの手伝いと、用心棒をやらないかと言う

それであんたは何を支払う
多くはないが・・・隠してる銀貨が少しある・・・金の為に働くか?
金の為に働こう”

次の日、アリアは農夫の娘の悲鳴で目を覚ます
納屋から出たアリアが見たのは、農夫を殴り銀貨を取り上げているハウンドだった
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何をしてるんだ!お前は自分は盗賊じゃないと私に言っただろ
前はな
彼は私達を泊めてくれて食事もくれたじゃないか
あいつは良い奴だ、娘のシチューもうまかった、だが冬が来れば奴らは死ぬ
わかるもんか
あいつは弱く自分の身も守れない、冬が来れば死ぬんだからあいつに金はいらないだろ
お前は七王国一の最低なクソヤローだ!
俺より酷い奴は沢山いる・・俺はただ世の常ってやつを知ってるだけだ
何人のスタークが首をはねられたらお前はそれを理解するんだ?


情や正義感、そして他人を信用する甘さは七王国では命取り
確かにアリアの家族はその甘さのために死ぬ事になったのかもしれない
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〓 北部 黒の城 〓


サムは悩んでいた
自分がホワイトウォーカーを倒したという話を誰も信じてくれない事
そして他のウォッチ達がギリーに手を出さないかと四六時中気を病んでいた
サムが心配してくれる事はギリーにとっては嬉しく思える事だったが・・
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彼らは兄弟だけど元は盗人や強姦犯だ、彼らがクラスターズキープで何をしたか見ただろ
何が言いたいの
モールズタウン(黒の城の少し南にある町)なら君も安全だと思うんだ
私は邪魔なの?
邪魔なわけが・・・僕は・・・君を守りたいんだ

ギリーもサムと旅をして、少なからずサムに好意は持っていた
しかし今更知らない地で厄介払いされるのかと不安になる

早速サムはモールズタウンにギリーを連れて行き、ある宿屋の女将に彼女を預ける
ギリーは掃除、炊事、ベビーシッターの仕事をする代わりに部屋と食事を与えられた
部屋といっても土と埃だらけで汚く、赤子連れのギリーは表情を曇らせる
後ろめたく思いながらも、これがベストな選択なんだと言うサム
しかしそれはギリーからすればサムの都合でしかなかった
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その頃、モールズタウンのような壁のすぐ南にある村の一つを野人達が襲っていた
イーグリットが子供連れの父親の頭を射抜いたのを合図に、野人達が村へなだれ込む
テンス(人食い族)のリーダーのスタイアは子供を1人捕まえ
その子の目の前で両親を殺し食べるために解体していく
そして自分達の恐ろしさを植えつけたその子を、宣戦布告代わりに黒の城へと走らせた
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やがて子供は黒の城にたどり着き、自分の村で起きた事をウォッチに伝えた
ウォッチ達は一堂に集まり野人達に思い知らせてやろうと決起する
しかしそれは自分達をおびき出そうとする野人達の罠だとアリサーは言う

今の黒の城にはビルダー、スチュワードを含めても100人そこそこ
野人達の挑発に乗ってこちらから出て戦うほどの余裕はもうなかった
ナイツウォッチの最優先任務、壁を守る事に徹するべきだと言うエーモンとピップ
そしてアリサーはジョンを皮肉るように大げさに言う

庶民の代表者としての意見を聞かせて貰えるかな、スノウ殿?
もし野人達が壁を破れば・・・奴らを止められるだけの軍隊に出会うまでに
奴らは千マイルに渡って全てを破壊するだろう

我々は黒の城を補強し、壁を守らなければならん・・・それが我々の任務だ
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さっきまで士気が高まっていたウォッチ達だったが
今の絶望的な状況を聞かされ全員が静まり返る
その時レンジャーの帰還を知らせる角笛が轟いた

血だらけでボロボロになりながら黒の城へ帰ってきたのはグレンとエド
クラスターズキープで反逆を起こした者達と戦い、なんとか逃げのびた二人
クラスターを刺したスチュワードのカールを中心に反逆を起こした元ウォッチ達は
クラスターズキープを占領し、クラスターの妻達や食料を我が物にしてるという

黒の城だけで1千の兵がいる、とジョンはマンスに偽っていた
もしマンスがクラスターズキープの反逆者達を捕まえ、拷問をし情報を吐かせれば
今の黒の城にはレンジャーでさえないわずか100人のウォッチしかいないとわかってしまう
そうなればマンスは圧倒的戦力で叩き潰しにくるだろう

千の兵がいるというブラフは今の弱体化した黒の城にとっては切り札
そしてその切り札を守るためにも反逆者達の口を塞ぐ必要があった
マンスが彼らの口を割らせる前に・・
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〓 ドラゴンストーン島 〓


ジョフリーの結婚式での事はドラゴンストーン島にも届いていた
ジェンドリーの血を吸わせたヒルを焼き殺す魔術でスタニスが名を挙げた3人
そのうちロブ・スタークに続き、ジョフリーまでが死ぬ事となった
ダヴォスがジェンドリーを逃がしたので、それ以上彼を犠牲として魔術は行われなかったが
ダヴォスが嫌うメリサンドルの魔術は確実に結果を出していた

一方でダヴォスはスタニス軍再建のために奔走していたが
落ち目のスタニスに協力してくれる諸侯はわずかなものだった
ダヴォスはエッソスの傭兵派遣会社ゴールデンカンパニーから傭兵を雇うと言うが
正統な王を主張する生粋の軍人のスタニスには受け入れ難く、またそんな金も無かった
結果を出しているメリサンドルの魔術の力を認めざる得ないダヴォスだったが
それでも実際に王座を奪うためには魔術だけでなく軍も必要だと強く主張する
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シリーンのおかげで多少の読み書きは出来るようになったダヴォス
その夜、シリーンはダヴォスに少し難しめの本を薦める
口を動かして読むと上手にならないわ、子供じゃないんだから
ブラヴォスの筆頭剣士・・・エリオ・グリヴァスの・・・冒険と人生
この本は海賊と剣の戦いのお話が沢山あって大好きなの、あなたも海賊だったのよね
いえ、私は海賊ではありませんでした・・ただの密輸業者で
何が違うの?
もしあなたが有名な密輸業者ならとてもまともとは言えない
父は犯罪は犯罪だと言ってたわ
あなたの父上には悪行の細かい区別はつかないのです
ブラヴォスに渡った事があるの?
勿論です、あやうくブラヴォスの筆頭剣士に首をはねられるところでした
彼に海賊と密輸業者の違いを説明をしようと試みましたが
彼はあなたの父上よりその違いに関心がなさそうでした
ブラヴォスの鉄銀行のそれぞれの船に詰まれた金は、ウェスタロスの半分の価値があります
そこで働く者には強盗と密輸業者の違いなど知った事では・・・


ふいに立ち上がりシリーンの額にキスをするダヴォス
そして彼女に紙を渡し手紙を書くように頼んだ
七王国の正統な王スタニスの名前でブラヴォスの鉄銀行宛に・・・
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〓 キングスランディング 〓


ジョフリーが毒殺され騒然となる祝宴会場
サーセイはティリオンを容疑者として捕らえたが、サンサがいない事に気付いた
タイウィンはすぐに首都の門を閉じ、港の船を押さえるように指示する

サンサはフードを被り、ドントスに手をひかれて街中の路地を走りぬける
そして用意してあったボートで海へと漕ぎ出した
海は霧が深く、ボートはすんなりと沖に停泊していた船へとたどり着く事ができた
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その船でサンサを迎えた男はアイリーへ行ってるはずのピーター・ベイリッシュ
そしてサンサを連れてきたドントスは、ベイリッシュに約束していたという金を要求する
するとベイリッシュの部下は船上からクロスボウでドントスの顔を射抜いた
悲鳴をあげるサンサの口をふさぎベイリッシュは言う

静かに・・千人のシティウォッチがあなたを探しています
もし見つかれば王を殺した娘に彼らはどんな仕打ちをすると思います?

私は誰も殺してないわ・・・
わかっています、しかし疑わしい立場にいるのはわかるでしょう
どうして彼を殺したの・・彼は私を助けてくれたのに・・・
彼は酔っ払いの愚か者です、私はそんな男を信用できない
彼は私の指示に従っただけなのです・・・全ては金のために
金は当分の間の口止めできますが、矢は永久に口止めする事ができます


神の森でドントスが家の誇りとしてサンサに渡した首飾り
なんとそれもベイリッシュが数週間前にドントスに渡し、指示した物だった

以前私があなたに言ったでしょう?
我々はみんな嘘吐きだ・・と
さあこちらへ、あなたは辛い日々を送ってきた・・・でももう安全ですよ

ショックな事が立て続けに送り、その上サンサは嘘と裏切りに翻弄され続ける
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結婚式を終えた後とはいえ、ジョフリーが死んだ事でまた王妃になりそこねたマージェリー
レンリーに続きジョフリーが死に、自分は呪われてるのでは、とため息をつく
しかしラニスター家にとってタイレル家の援助と婚姻同盟は依然として欠かせない物で
むしろジョフリーが死んでくれて事が運びやすくなったとオレナは言う
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ベイラー大聖堂ではジョフリーの遺体が置かれ、葬儀が行われていた
サーセイには制御できなかったジョフリーの暴走で始まった戦争
今度はそうならないようにタイウィンは直接次の王位継承権を持つトーメンに言い聞かせる
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良い王としての最も重要な要素は何だと思う?
神聖さ?
ベイラー・ターガリエンは神聖で信心深かった
彼はこの大聖堂を建て・・そして最後は断食で早死にした


公正さ?
オリス一世は公正だった
人々は彼の格差の無くす改革に拍手を送った・・しかしそう長くはなく
彼は自分の弟によって就寝中に殺された・・それは彼にとって公正だったかな?


じゃあ強さは?
ロバート王は強かった、ターガリエン王朝を倒し反乱を成し遂げた
十七年間で三度しか小議会に出席せず、女遊びと酒と狩りで遊びほうけた
そして酒と狩りが彼を殺した


さてこの三人・・・彼らに欠けていた物は何だ?
賢さ・・
そうだ・・・賢い王は自分が何を知り知らないかをわかっている
若くて賢い王は成人するまでは相談役の助言に耳を傾けるものだ
そしてより賢明な王は成人後も助言を聞き続ける・・・お前の兄は賢い王ではなかった・・
さて、お前も王として結婚する事になる・・・何故かわかるか・・・


トーメンをうまく誘導し瞬く間に手綱を握るタイウィン
そしてタイウィンはトーメンに教えを説きながら大聖堂から出て行く
サーセイはまるでもう用済みのようにその場に取り残される
ジョフリーを失い、ミアセラを嫁に出され、そしてトーメンまでもが離れようとしていた”
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タイウィンとトーメンが出て行くと、入れ替わりに大聖堂に入ってきたジェイミー
司教に言って人払いをしサーセイと二人きりになる
ティリオンがやったのよ・・彼が息子を殺したのよ・・・彼はこう言ったわ
「おまえが安心と幸せを感じたその日、その喜びは口の中で灰と化すだろう・・」と
あなたも見たでしょ・・・ジョフリーが死ぬ前に彼を指差したのを・・・

あの時はそれどころじゃ・・”
仇を討って・・・息子の仇を・・・ティリオンを殺して・・”
ティリオンは俺達の兄弟だろ・・・・・裁判で事の真実が明らかになるさ
裁判なんていらない・・・彼は自由になろうともがく・・・生かしてはおけないわ・・
お願いよジェイミー・・・彼を殺して・・

なんて憎悪に満ちた女だ・・・どうして俺はこんな女を愛してしまったんだ

憎しみに溢れたどうしようもない女
しかし愛してしまったものは自分ではどうしようもなかった
ジェイミーは嫌がるサーセイを押し倒し、ジョフリーの遺体のすぐ側で抱いた
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ベイリッシュの娼館では支配人代理のオリバーと娼婦達が
オブリンとエラリアと一つのベッドで絡み合う
ドーン人は身分差別以外にも同性愛や集団性交にも寛容なのだろうか
すると突然部屋の扉を開け、ラニスター兵の護衛とタイウィンが入ってくる
そしてタイウィンとオブリンは二人だけで話をしたいと言い、他の者達を部屋から出した

お孫さんは残念でしたね・・・
彼が父親の罪の責を負ったとは思えないな・・・もしくは彼の祖父の責か・・

君はシタデルで毒を学んだと聞いたが、評判以上に君は我が家を憎んでるようだな
そして君は私の孫が毒殺される数日前に首都へと来た毒の専門家だ・・・

確かに私の立場は疑わしいな・・・で、なぜあなたは私を牢にぶちこまないんだ?
君が首都へ来た日、この娼館でティリオンと何を話したんだ?
彼と私が共謀だというのか?・・彼とは私の姉の死について話した・・
姉はあんたの命に忠実なマウンテンにレイプされ殺された・・・

それで私のせいだと言うのか・・・今私は無防備だが憂慮したほうがいいかな?
私は馬鹿じゃない・・・もし私が今あんたの喉を切れば、俺は明日にはバラバラだ
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軍人は全ての罪を背負う・・上官の知り得ない事もだ
つまりあんたは姉の殺害には関与してなかったと?
断言しよう
じゃあマウンテンと話をさせろ
都合をつけよう・・・その代わりティリオンの裁判の陪審員の1人となってくれ
私が議長、そしてメイス・タイレル、君には三つ目の席に座って欲しい

それはずいぶんと魅力的な話だな
そして君を小議会の席にも招きたい、新しい王の相談役として・・

あんたがそれほどドーンに敬意を持ってるとは知らなかったよ閣下
ドーンと再び組む事なしに七王国とは言えない
王は死に、グレイジョイは反乱を起こし、野人は壁へと進軍している
そして間もなくドラゴンを手にしたターガリエンの娘がウェスタロスに目を向けるだろう
唯一ドーン人だけがかつてエーゴン・ターガリエンのドラゴンに抵抗できた・・・

つまり俺達が必要だと・・・あんたには認め難い事だろう
お互いな・・・君が裁判に協力してくれれば、私も君の姉の仇討ちに手を貸そう

娼婦を毛嫌いするタイウィンは足を踏み入れた事がないであろう娼館
そこに自らオブリンと手を組むために出向き、握手を求める手を差し出したタイウィン
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ジョフリー暗殺の容疑者として投獄されたティリオン
そこにポドリックがこっそり食料を隠し持って面会にやってきた

奴らは何か言ってたか
あなたは2週間後に王殺しの容疑で裁判にかけられます・・・
お前は俺がジョフリーを殺したと思うか?
いいえ・・・でしょう?
勿論だ・・・そりゃあいつがいないほうが平和だが、そのために殺したりはしないさ
もし俺が暗殺をするんなら王の死に際にあんなとこに馬鹿みたいに立ってやしない
2週間後の裁判か・・・陪審員はもう決まったのか?

あなたの父・・・メイス・タイレル・・・そしてドーンのオブリン王子です

タイウィンの指示通りの判決を下すであろうメイス、そしてラニスターに恨みのあるオブリン
状況は最悪だったがティリオンには証人を用意する権利が与えられていて
ポドリックは味方になりそうな証人の候補をティリオンに尋ねる
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よし、まずは妻のサンサだ
閣下・・彼女は消えました、結婚式以来誰も彼女を見ていません・・・まさか彼女が・・
サンサよりジョフリーを殺す動機を持ってる者はいない・・・だが彼女じゃない
王を暗殺した者は私に罪を着せ首を取りたい者だ
彼女が失踪すると彼女のほうが疑わしく見える・・・
ジョフリーを見切った奴が裏で糸を引いてる・・男か・・・女・・・私の父・・・
素直なトーメンのほうが操るには容易だ
私は何か悪い事が起こると、それが姉の仕組んだ事だと思い込んでいた
しかしこの暗殺にはサーセイは関わっていないと断言できる



他にもヴァリスやブロンが証人候補に挙がったが
ヴァリスはすでにサーセイ側の証人になり立場を明確にしていた
ブロンにいたってはティリオンの側近だったため容疑者の1人となっていて
最終的にティリオンに残された味方になりえる証人はジェイミーだけだった


ティリオンからジェイミーへの証人要請を託されたポドリック
しかし牢の扉の前で立ち止まる

見知らぬ男がやってきて私にこう言いました
「もし君がティリオンに不利な証言をしたなら君はサーポドリック・ペインとなる」と
ストラングラーという毒をあなたが仕込んだと私が嘘の証言をしたなら・・

サーポドリック・ペインか・・いい響きだな、それで何て返事したんだ?
私は何も言いませんでした、閣下
奴らのそれは提案じゃないぞ・・・もしお前が飲まなかったら・・
あなたは私に良くしてくれました、閣下・・・私はもう彼らの要求を断りました
私のために死ぬなんてだめだ・・・わかったな
首切り台に向かう道で、先に切られたお前の首を私は見たくない

閣下・・・
ポッド・・・お前には私の与えた任務があるだろ
私が兄の助けを求めている事を伝えるんだ・・・そしてキングスランディングから逃げろ
手遅れになる前に・・・・・行けポッド!・・・これでお別れだ・・

お世話になりました・・閣下
ポッド・・・・お前以上に忠実な従者は他にいない・・・
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〓 メーリーン 〓

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巨大なピラミッドと高い街壁のある城郭都市メーリーン
デナーリスは標識代わりの奴隷を埋葬しながら、ついに3つめの奴隷都市へたどり着いた
すると巨大な門が開き、中から一騎の騎馬兵が現れた

騎馬兵はメーリーンの英雄らしく、一騎打ちの馬上槍対決を求めているようだった
こちら側の力を試す気なのか、余裕を見せるためのデモンストレーションなのか
すると騎馬兵は馬を降り、唐突にデナーリスの方に向かって小便をし出した

騎馬兵は去勢されたアンサリードを馬鹿にしているようで
メーリーンの街壁の上で観戦気分の奴隷の主人達からは笑いが起こる

メーリーンの民に言いたい事があるの
でもまずはアレを黙らせないとね・・・誰か代表して出てくれる戦士はいるかしら?


するとグレイ・ワームが我先にと名乗りを挙げる
しかし兵を統制するアンサリード司令官を失うリスクは負えないと却下された
続いてバリスタンとジョラーも名乗り出るが
信用できる側近、相談役として代えのきかない二人も却下された
そして次に名乗り出たのはダリオ・ナハリス

俺が一番新参だ、高官でもないしクイーンズガードでもない
俺の母親は娼婦で、無から生まれた物がやがて無に帰るだけだ
貴女のために奴を殺させてくれ

わかったわ・・観客は沢山いるわよ・・・楽しませてあげなさい
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街壁の上からは奴隷の主人達、そして奴隷達も含め多数の人間が見ていた
メーリーンの騎馬兵はスピアを持ち対戦者を待ち構える
しかしダリオは馬にも乗らず、槍も持たず向かおうとする

本当に馬は要らないの?
何故馬が要るのです?
馬はあなたより速いわ
馬は私よりノロマですよ

そう言ってダリオはデナーリスにウィンクし、散歩でもしにいくように騎馬兵の対角線に立った

立ち尽くすダリオに全速力で向かってくる騎馬兵
ダリオは腰のナイフを抜いて構えると、射程距離に入った騎馬兵にナイフを投げた
ナイフは馬の目に刺さり、落馬した騎馬兵はダリオの足元まで転がる
そしてダリオはあっさりとショーテル(半月型の剣)で足元の騎馬兵の首を切り落とした
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騎馬兵が殺され、ざわつくメーリーンの奴隷の主人達
ダリオは彼らに向かって先程のお返しとばかりに小便をした
そして前に出たデナーリスはヴァリリア語でメーリーンの奴隷達に呼びかける

私は嵐の中で生まれたデナーリス・ターガリエン
あなた達の主人達が私の事を何を言ってるかは知らないけど・・・
彼らの事はどうでもいいの、私は奴隷のあなたたちだけに言いたい

私は初めにアスタポーへ行った
そこにいた奴隷達は今は私の後ろにいるわ
次に私はユンカイへ行った
そこにいた奴隷達も今は私の後ろにいるわ

そして私は今メーリーンへ来た、あなた達の敵は私じゃない・・あなた達の隣にいる者よ
あなた達の敵はあなた達の子供を奪い殺す者・・
あなた達を鎖につなぎ苦しめ・・・そして命令する者でしかない
私はあなたに命令はしない・・・選択してもらうだけよ

そして私はあなた達の敵に相応しい報いを与える・・・・前進!


デナーリスが合図を出すとアンサリードの兵列の中から投石器が姿を見せる
そして横一列に並んだ投石器は一斉にメーリーンに向かってタルを発射した
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タルはメーリーンの建物に当たり木っ端微塵となったが
中からは大量の首輪が出ただけで爆破を目的としたものではなかった
首輪はメーリーンへの道中で標識にされていた奴隷に付けられていた物で
それは今からあなたたちを解放する、という意味での奴隷達へのアピールだった
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