〓 キングスランディング 〓


スターク家に代々伝わる大剣アイス
古代ヴァリリアで作られた特殊な金属ヴァリリア鋼で作られた剣
エダードの死後、アイスを所有していたタイウィンはその剣を溶かし二つの剣を作る事にした。
ヴァリリア鋼を生成する技術は失われ、ヴァリリア鋼を再加工する技術を持った鍛冶屋もわずか
その中でも一流の鍛冶屋をタイウィンはボランティスから呼び寄せていた
鍛冶屋はアイスを柄から外し、その立派な剣身を炉に入れて溶かし始めた

そしてタイウィンはアイスを包んでいた狼の毛皮を炉に投げ入れる
スタークを始末し終え、この件はもう片付いたとでも言うように
131202008809.jpg



アイスは二つの剣となり、一本はタイウィンからジェイミーへと渡された
作られたばかりのその剣の素晴らしさに満足するジェイミーだったが
左手一本のジェイミーは今では剣を鞘に収める事さえ簡単ではなかった
そしてタイウィンは話を切り出す

片手じゃキングスガードとして仕える事はもう無理だな
そんな決まりがあったかな?できるさ、キングスガードは生涯の・・
戦争は終わった、王はもう安全だ
安全なワケがない、この国のどれだけの人間が王の晒し首を見たいと思ってるか・・
お前が捕虜になってる間も、他のナイトが王を守っていた
これからも彼らが王を守る、だからもうお前は家へ帰れ
そして私の代わりにキャスタリーロックを治めるんだ

キャスタリーロックの領主はあなたでしょう
私は王の手でここが私の居場所だ、もはや生きて戻る事はないだろう
私が何と呼ばれてるかご存知で?王殺し、誓い破り・・・名誉なき男・・
あなたは私にまた誓いを破らせたいのですか?

誓いを破る事などないさ、責務のためにキングスガードから解放された前例はある
王はその特権を行使するだろう


嫌です
嫌だと?提案をしたつもりじゃないが、それほど名誉が大事なら・・
私の汚名はもう拭えるレベルじゃない・・・しかし答えはノーだ
私はキャスタリーロックも、妻も、子供もいらない

何を望む?
食事さえあれば

望んでなったわけではないがジェイミーにとってキングスガードの誓いは
今ではサーセイとの関係を続けるのにどうしても必要なものだった
40年間、家への献身をジェイミーに教え込もうとしてきたタイウィンだったが
これだけ言っても聞かないならもはや無理だと呆れ、突き放すように下がらせる

剣は返したほうがいいかな
持っていろ・・家を必要としない片手の男にはそれしか助けがないだろう・・・
131202008810.jpg









〓 キングスランディング 街道 〓


キングスランディングへ続く街道に立つ緊張した顔のティリオン
ジョフリーの結婚式に招待したドーンのマーテル家のプリンス(当主)の
ドラン・マーテルを迎えるために
ラニスター家とマーテル家は表面上では敵対してなかったが内には深い因縁があり
粗相がないように、わざわざ財右大臣のティリオン自らが出迎えにきたのだった
131202008813.jpg


やがて街道に見慣れない旗をなびかせ、ドーンの諸侯達が馬に乗りやってきた
ティリオンは馬上の彼らに対し丁重に挨拶をし歓迎の意を表する
しかし健康上の理由からという事でドラン・マーテルは来ないとの事だった

そしてドランの代役としてドランの弟のオブリン・マーテルをよこしたと言う
しかしオブリンもその場におらず、既にキングスランディングに到着しているとの事だった
ティリオンにそう伝えると諸侯達は馬を降りて話すこともなくそのまま通り過ぎていく

腕がたつ事で名の知れたオブリン・マーテルの行く先に思い当たる所があったティリオン
手の早いオブリンが誰かを殺さない内に見つけるためにすぐ街へ向かった
131202008814.jpg




数週間の旅を終えた男が向かうとすれば、やはり女だろうと考えたティリオン
その読み通りオブリンはベイリッシュの娼館にいた
しかし娼婦を欲してるのはオブリンではなく、オブリンの恋人エラリアだった

オブリンはエラリアのための娼婦を選び終えると、自らは傍らにいた男を呼び止める
その男とはアイリーへと旅立ったベイリッシュの代わりに支配人代理をしている美青年オリバー
ベイリッシュの手先、スパイとしても働く彼の正体を見透かすように服を脱がすオブリン
男色趣味があるのか、ベイリッシュの諜報活動を牽制するためなのか
131202008816.jpg


その時、娼館の他の部屋からキャスタメアの雨を歌う声が聞こえてきた
オブリンは顔色を変え、エラリアの制止も聞かずその歌声の方へと向かう
ラニスター兵二人が娼婦と遊んでいる部屋に入って行き彼らを挑発するオブリン

邪魔して悪いな・・私の故郷ではラニスターの人間は珍しくてね
首都でもドーニッシュ(ドーンの人間)は珍しいぜ
お互い反りが合わないようだな
こんなドーニッシュに女をあてがうのか?ヤギとオリーブオイルでも出しとけ
なぜ誰もがラニスターを嫌うかわかるか?お前は金の獅子なんかじゃない
実際の所お前はただの剣を抜くのがノロマなピンク色の小人だ


田舎者のドーニッシュには女とワインはもったいないと笑ったラニスター兵に歩み寄り
さらに挑発を続けるオブリン
ラニスター兵が剣を取ろうとした瞬間、素早く短剣を抜きラニスター兵の手を突き刺した
緊張に包まれる部屋、するとそこにティリオンが現れた
131202008817.jpg


ティリオンとオブリンは娼館を出て二人きりで話をしながら歩く
ラニスター兵との揉め事も気にせず、やたらと低姿勢で歓迎するティリオン
本音で話そうか、ジョフリーは(ドランに)馬鹿にされてるぜ、俺はしょせんただの次男だ
同じ次男として言わせてもらうと、私はむしろ家族から馬鹿にされ慣れて育った
何故キングスランディングに参られたのです?プリンスオブリン

王の結婚式に招待されたからだが
本音で話すのでは?”

私が以前首都へ来たのは私の姉エリアとレイガー・ターガリエンの結婚式だった
姉は彼を愛し子供も産んだ、おしめを巻き乳を与え、乳母にさえ子供を触らせたがらなかった
そして・・・端整で高貴なレイガーは姉を捨てて他の女と逃げた
それが戦争のきっかけとなり、戦争が終わりを迎える頃・・・
あんたの父親がこの街を略奪した時だ・・

私はその場にいな・・
子供達は惨殺された・・・私の甥と姪だ・・バラバラにされラニスターのマントに包まれた
そして奴らは私の姉に何をしたか知ってるか?・・・・聞いてるんだ答えろ・・

噂は・・聞いている
私もだ、よく聞く噂ではマウンテンことグレガー・クレゲインがエリアをレイプし・・
そして奴の大剣で真っ二つに切り殺したと・・

私はその場にいなかった、何が起きたかは知らない
マウンテンがエリアを殺したのなら、あんたの父の命令を下したんだ
私が来た事をあんたの父に伝えるんだ・・
ただ1人ラニスターに借りを返して貰ってない男が来たとな

131202008819.jpg









〓 エッソス 〓


ユンカイを解放したデナーリスはそこから北にある奴隷都市メーリーンへと向かっていた
ドラゴンはますます成長し、どこからかヤギを咥えてきては三匹で奪い合う
喧嘩になりそうなドラゴン達を大人しくさせようとするデナーリスだったが
大きく赤いドロゴンは振り返りデナーリスを威嚇する
懐いてはいるものの、母に対してさえもドラゴンが飼いならされる事はない
131202008821.jpg


出発を前に綺麗に整列した数千のアンサリード達
しかし彼らを率いるはずのグレイワームとダリオ・ナハリスがいない
デナーリスが二人を呼びに行くと二人は両手に剣を乗せ座り込んでいた
先に手を下したほうが負けという賭けを前夜から続けていた二人
聞けば賭けに勝った方がデナーリスの隣で旅をができるというものだった
私の隣はジョラー卿とバリスタン卿にまかせるわ
私を待たせるような人達には最後尾で家畜の番をしてね
最後まで耐えた方は新しく仕える女王を探しなさい


それを聞いた瞬間、二人は同時に腕を下した
131202008823.jpg



メーリーンへの旅の途中、ダリオは最後尾から抜け出しデナーリスの元へやってくる
重要な戦略について、と言いつつ色とりどりの花をデナーリスに説明するダリオ

馬に乗らず最後尾で歩く?靴なしがいいかしら?
呆れるデナーリスだったがダリオはこれも戦略だと言い張る
青いバラのお茶の香りには安らぐ効果があり、メーリーンの人間は誰もが知っている事で
奴隷を解放して導くのなら、そのお茶を用意する立場の奴隷達の世界も知るべきだと言う
口のうまいダリオだがその言う事にも一理あり、デナーリスは花を受け取る
131202008825.jpg



メーリーンへ続く道の途中、道しるべとして少女奴隷の死体が晒されていた
メーリーンまで163マイル、その1マイルごとに道しるべ代わりにされた奴隷達
デナーリスはこれからの道にある全て死体の首輪を外し
埋葬ながらメーリーンへと進むことにした
131202008826.jpg





















〓 レッドキープ 〓


兄と母が死んだと聞いてからサンサは食事を取らないようになり
夜も眠れず天蓋を見つめては、母と兄がどう殺されたのかを考えるようになっていた
ティリオンはサンサを心配しつつも、慰める言葉の無いその立場の複雑さに困惑していた
そしてサンサに優しくしようとする度にシェイのキツい視線がティリオンに突き刺さった
彼らが私の兄に何をしたか知っていますか・・?
彼らはどんな風にダイアウルフの頭を兄の体に縫いつけたのか?
そして母は・・・彼らは母の喉を深く切り、彼女を川へ投げ捨てたと聞きました・・・

君の家族に起きた事は酷く残念だ・・君の兄の事は知らなかった
彼は良い人に見えたが・・しかし彼の事は知らなかった
だが君の母親の事なら・・・私は彼女を尊敬していた
彼女は私を処刑しようとしていたが、それでも尊敬していたよ・・・彼女は強い女性だ
彼女が子供を守ろうとする時は熱烈だった
サンサ・・・君の母も君に強く生きて欲しいと望んでるはずだ


しかしサンサは何と言われても心情は変わらず、とにかく1人になりたかった

申し訳ありません閣下・・私は神の森へ行きます
ああ・・・もちろんだ、祈りは救いになると聞いたことがある
私はもう祈りません・・・神の森は唯一私が1人になれる場所だから

131202008827.jpg



うなだれたティリオンが部屋に戻るとベッドにシェイが寝ていた
シェイは慌てるティリオンを引き寄せ誘惑する、しかしティリオンは行為を拒んだ

王のジョフリーはティリオンを暗殺しようと狙っている
父がサンサの家族を殺した事で妻サンサとの関係は最悪
そしてドーンからきたオブリンはラニスターへの復讐を考えている
そんな危険な状況、場所にシェイという弱みが現れティリオンは気が気ではなかった
シェイを愛する気持ちは変わってはいなかったが
今の状況を考えれば一緒にいたいとはとても言えなかったティリオン
そしてシェイは怒って出て行く

そしてティリオンの部屋の外では1人の侍女が偶然その一部始終を見聞きしていた・・・
131202008828.jpg  131202008830.jpg










サーセイの部屋でジェイミーは失った手に義手を装着する
実用的とは言えない装飾を施した金メッキの義手はサーセイの趣味で作られた
1年以上会っていなかったサーセイの微妙な変化に気付くジェイミー
以前と比べてサーセイはワインも随分飲むようになっていた

あなたがネッドスタークと街中で揉めて首都から姿を消し、私の夫は狩りの事故で死んだ
私の唯一の娘はドーンに送られ、スタニスの包囲からも耐え抜いた

ほんのわずかな篭城じゃないか
わずかな篭城でも私は生き残れるとは思ってなかったわ・・
そして今、私の長男がハイガーデンの不愉快な小娘と結婚しようとしているの
私があの娘の兄と結婚させられそうだという時に・・あの有名な男色の・・

私は父に今日勘当された
するわけないわ、あなたは彼の全てなのよ
ティリオンもいるじゃないか
実際のところあなたはキングスガードに留まるための考えなんてないんでしょ?
キングスガードに留まる事は、俺がここで生きるという事だ・・・お前と

やめて
欲しいんだよ・・もう帰って何週間もたつのに・・・何か変わったな・・・
全て変わったわよ、あなたは帰ってから謝りもしないじゃない
片手になって全てが同じだと思ってるの?

何を謝れっていうんだ・・
私を置きざりにした事よ
俺が望んで捕虜になったと思うのか?
あなたがここにいなかったのにそんな事わかるわけないじゃない・・
あなたは私を1人置き去りにしたのよ・・・

毎日脱走しようと考えていた・・毎日・・人を殺せばまたお前と一緒にいれると・・
ずいぶんかかったわね
俺は・・・今何て言った・・
時間がかかりすぎと言ったのよ

その時ドアがノックされ、先程ティリオンとシェイの関係を知った侍女が現れる
侍女は宮廷内の情報収集のためサーセイが放っていた間者でもあった
131202008834.jpg






ジョフリーとマージェリーの結婚式が2週間後と迫る中
オレナはマージェリーの結婚式用の首飾りを選ぶのに難航していた
集められた豪華な首飾りをどれもダメだと言っては侍女達にもっと良い物を探しに行かせ
さすがのマージェリーもいい加減うんざりし始めていた
すると二人の前にブリエン・タースが表れ、マージェリーと二人きりで話がしたいと言う
試合でロラスに勝った事もあるブリエンの噂を聞いていたオレナは
噂どおりのその巨体に喜び、快くマージェリーを行かせた

ブリエンはレンリーが殺された時の事をマージェリーに話す
影が忍び寄りレンリーを貫いた事、そしてそれは間違いなくスタニスの仕業だという事
ブリエンはいつか我が王(レンリー)の仇を討つとマージェリーに誓う
しかし今の王はジョフリーなのよとマージェリーに釘を刺される
131202008836.jpg






バリスタンの後任としてキングスガード司令官となったジェイミーだったが
敵の捕虜となり、利き腕を失って帰ってきた男の威厳は地に落ちて
自分が戦争に出る前はただの甥だった少年に、今では軽く見られる有様だった

国民は私が国を守ったと知っている、私が戦争に勝ったことも
戦争はまだ終わっていない、スタニスは生きている限りは
私はブラックウォーターの戦いでスタニスを破ったんだ
残念ながらあなたの助けはなかったが・・叔父上

それは申し訳ありません陛下、なにぶん忙しかったもので・・
捕らえられるのに忙しかったと・・・

ジョフリーは「Book of Brothers」という歴代キングスガードの功績を書いた本をめくり
ジェイミーの功績の記述がわずか半ページしかない事を嫌味ったらしく言う

誰かが叔父上の多大な功績を書き忘れているな
まだこれから・・
これから?・・・40歳の片手のナイトに?・・それでどうやって私を守るというんだ
左手を使うのです陛下・・よりやりがいがありますよ

ジョフリーはジェイミーの反応を楽しむようにニヤつきながら部屋を出て行く
精一杯のポーカーフェイスで強がって見せたジェイミー
しかし内心はプライドが引き裂かれズタズタだった
131202008841.jpg 131202008839.jpg






片手を失い廃人になりかけてたジェイミーに生きる活力を与えたブリエン
ジェイミーはその恩に対し、スタークの娘を無事に返す事をハーレンホールで誓った
しかしいざキングスランディングに帰ってみればアリア・スタークは行方不明
そしてサンサ・スタークは今ではサンサ・ラニスターという複雑な事になっていた
その上、久々にあった家族からは不快な気分にさせられるばかりでうんざりしていた

ウィンターフェルが消失したというのにサンサをどこに逃がせというのか
ケイトリンがもう死んでしまったのに誰に返せばいいのか
しかし状況が変われど誓いは誓いだ、とブリエンは一辺倒
131202008842.jpg







1人になりたくて神の森に来ていたサンサ
北部のウィンターフェルと違って古い神の象徴であるウィアウッドの木はないが
レッドキープや他の城でも様々な木々を用いて神の森が作られていた
そこでサンサは背後に気配を感じた
森の奥へと小走りで逃げるサンサを追っ手くる誰か
やがて行き止まりに着いたサンサが振り返ると、どこかで見た男がかけよってきた

その男は酒のせいでナイト称号を剥奪され道化となったドントス・ホラード
ジョフリーの誕生日記念のトーナメントで酔って現れせいでジョフリーの怒りを買い
すんでの所でサンサに命を救われた元ナイトの男だった
ドントスは命を救われた恩を返したいと言い、袋から美しい首飾りを出した

ホラード家が立派だった昔から代々受け継がれてきた首飾り
今ではただの道化となったドントスに唯一残された物だった
このまま落ちぶれ消えていく自分より、サンサに家の誇りを託したいと願うドントス
サンサは少し躊躇ったが真剣なドントスの気持ちを受け止め首飾りを受け取った
131202008844.jpg 131202008843.jpg










〓 北部   黒の城 〓


ターマンドの奇襲部隊は黒の城へと攻め入るマンスからの合図を待つ
ジョンが裏切った日にジョンの後を追いかけていったイーグリットは
ジョンに3本の矢を放ったが仕留める事はできず帰ってきた
200ヤード先のウサギの目をも射抜けるイーグリットの腕を知っているターマンドは
彼女がわざとジョンを逃がしたのではないかと勘ぐる
イーグリット自身もジョンに裏切られ色んな感情が混ざっており
ターマンドに疑われて同様を隠せなかった
131202008853.jpg


その時見張りの野人がターマンドに合図を出す
そして同じ壁の向こうの野人だが、部族が違う者達がやってきた
顔に模様のある男が率いてきたのはテンスと呼ばれる不気味な部族
彼らは壁の南の食べ物がとても気に入ったようで食べ物の話ばかりをする
そして火を囲むと袋から肉を取り出し焼き始めた

俺達に(文化の)違いがあるのは知ってるがな・・ターマンド
死ぬ前に一度くらいはカラスの肉を食べとくのもいいぞ


そう言ってテンス達が焼いていたのはどこかで殺してきた壁の南の人間の腕
テンスは壁の向こうの遥か北に住む、食人文化を持つ獰猛で不気味な部族だった
131202008846.jpg








イーグリットの矢で深手を負いながらも、何とか黒の城へとたどり着いたジョン
そして傷も良くなった頃ウォッチの尋問を受ける事となった
アリサーやメイスターエーモンの前に立ち彼らの質問を受けるジョン
アリサーは旧知のクォリンを殺したと言うジョンを厳しく問い詰める
131202008849.jpg 131202008847.jpg


俺は殺人の罪は犯してはいない、クォリンが俺に殺される事を望んだんだ
クォリンはマンスを止めるにはマンスの軍に加わるしかないと考えていた

ハーフハンドを知ったような口を聞くな、あいつは俺の兄弟のようなものだ
なら彼がどうやって壁を守ろうとしてたかわかるだろう
自由民はクォリンを生きたまま茹で殺すだろう、だから彼は俺に・・



自由民だと?聞いたかね彼は野人のような言い方をしている、とジョンを疑うのは
かつてのシティウォッチ長官で壁送りになったジャノス・スリント
そうだ、俺は野人のように喋る、野人と共に食事を取り、野人と共に壁を登った
そして・・・そして俺は野人の女と寝た


掟は掟だとジャノスは誓いを破ったジョンの処刑を提案する
しかしメイスターエーモンがその提案を却下した
女と寝たレンジャーの首をいちいちはねてたら、壁は首なしだらけになるよ・・

ここに座って俺が破った掟について討論している間にも
マンスレイダーは十万の軍勢で壁へと向かってきているんだ

ありえない、50人も野人がいれば行軍の前に奴らは殺し会うさ
十万の軍にはテンス、角足族、氷河族、そしてマンスのために戦う巨人さえもいる
壁の南にはすでにターマンド・ジャイアンツベイン率いる野人部隊がいる
俺はワーグと他3人を殺し、彼らは私に矢を放った
彼らの任務はマンスが北から攻める時に南から黒の城を奇襲する事
襲撃の合図は大きな火、北では見た事のないような大きな火とマンスは言っていた
それが真実・・全て真実です
俺を処刑するつもりなのか・・・それとも自由にするのかどっちです?


ジョンの事細かな話にジャノス達が飲まれる中、エーモンが審査の判決を出した
自由にはならないよ、我々はナイツウォッチだ
だが我々が今日君の首をはねる事はないよジョン・スノウ、行ってよし!


晴れてジョンの疑いは晴れたがアリサーはジョンを信用しきれなかった
なぜエーモンがジョンの話を信じるのか疑問に思ったアリサーは
どうやって嘘を見抜く方法を身に付けたのかと聞く

私はキングスランディングで育ったからね

嘘吐きだらけのドロドロとしたキングスランディングで育ったからと言うエーモン
その説得力はなかなかのものだった
131202008850.jpg










〓 リバーランズ 〓


アリアをツインズのロブ・スタークに渡して身代金を貰うつもりだったハウンド
しかし惨劇が起こりそれどころではなくなった
それならアリアの叔母のライサアリンに身代金を払ってもらおうと考えていたハウンド
何せ持ち合わせがなく、今は誰に仕えてもいないので頼るあてもなかった

アリアは逃げないようにハウンドと同じ馬に乗せられていたが彼の悪臭にうんざりしていて
母と兄は殺され行く宛は無くなったから逃げない、とアリアは自分の馬を欲しがる
しかし馬を手に入れるのは簡単ではなく、アリアが実際逃げないかどうかも疑わしかった
131202008851.jpg


やがて二人は森の中の酒場らしき小屋を見つけた
空腹が限界にきていた二人はどうにかして食べ物にありつこうと木陰から様子を探る
外には五頭の馬がつながれていて、そのうち中から男が二人用足しに出てきた
アリアはその内の1人の男の顔に見覚えがあった
ヨーレンが殺された夜アリアを捕まえニードルを奪い、足を負傷したロミーを殺した男
ポリバーという名のそのラニスター兵はアリアのニードルをまだ腰に持っていた
アリアはそれを見るなりニードルを取り返そうと一人で小屋へと歩いていく
ハウンドが慌てて追いかけて止めるも、中から出てきた男に見られてしまった
131202008858.jpg


もう後戻りはできず仕方なく客のフリをして二人で中へ入り席についた
小屋の中にはラニスター兵5人、そして店の主と娘だけで
いまや北の軍のいないリバーランズで戦勝軍気分のラニスター兵は
酒を飲んでは娘に抱きつき好き放題やっていた

見た顔だな・・・ハウンドじゃないか、こんな北で何してるんだ?

そう言うとポリバーはこちらのテーブルにやってきて座った
気前よくハウンドにビールを奢り話し始めるポリバー
どうやらアリアの事は覚えていないようだった
131202008852.jpg


お前達こそこんな所で何をしてるんだ?
王の軍の治安維持さ
戦争はもう終わったんだ、必要ないだろ
スタニスはブラックウォーターで敗北し、ロブスタークはツインズで殺されたと聞いた
なのに俺達はどこにいるかって?・・・あんたの兄の配下ってわけだ・・・
気を悪くしないでくれよ・・マウンテンは優秀だ、人を殺す事に関しては・・・
しかし拷問、拷問、また拷問だ
ハンマーで人を殴ってばかりいると、まるでイスを作る大工の気分になる
血が流れ出るのは面白いがな、楽しまないとやってられないぜ
そうだ、俺達と一緒に来いよ
この店の主人みたいに奴らは色々隠してやがるんだ金、銀、女もだ
こういう奴らがここから首都までに沢山いるんだ、お前さんなら上手くやれるぜ
考えてもみろよ、どこでも俺達は何でもやりたい放題だ


ポリバーは自分の着ているラニスターの赤い鎧を自慢気に強調し
王に敵がいない今、王の軍の鎧を着ている自分達にも歯向かう者はいないと言い切る
そんな得意気なポリバーにハウンドが言った一言で酒場の空気か一変した

王などクソ食らえだ

ブラックウォーターの戦いの時、ジョフリーの犬が尻尾を巻いて逃げたと聞いたが・・
俺は信じなかった・・・だがあんたはここにいる

ああ、ここにいる・・・おい、俺にチキンを一つ持って来い
あんた支払う金はもってるのか?
お前は払ったのか?
ハハハ いいや、俺達は王の軍だ
俺は無一文だ・・・だがチキンは貰おう
じゃあこうしよう、小さいチキン一つとあんたの一つと交換だ
その連れをよこしな、あそこにいるローウェルは使い古しが好きなんだ

(ポリバーはアリアをハウンドが性的対象としてさらってきた娘だと思ったのか)
よく喋るやつだな、お前の話を聞いてると喉が渇く
俺は腹ペコだなんだ、チキンを二つ貰おうか


そう言ってハウンドはポリバーのカップを取りビールを飲み干す

あんたはどうやらこの状況がわかってないみたいだな
わかってるのはもしおまえのその汚い口からそれ以上言葉を吐いたら
俺はここにあるチキンを全部食ってやるってことだ

あんたは王に仕えていたのに・・たかがチキンのために死ぬっていうのか?
誰かがな

数秒の沈黙の後、全員が一斉に剣を抜き立ち上がった
ハウンドはテーブルをひっくり返してポリバーを倒し、ラニスター兵に向かっていく
敵に囲まれ苦戦しながらもハウンドは次々とラニスター兵を倒していった
131202008855.jpg


初めは隅で見ていたアリアも壷をラニスター兵の頭に叩きつけ、奪った剣でとどめを刺す
そしてポリバーの足を斬りニードルを奪い返した
地面に転がったポリバーを見下ろしたアリアは
ポリバーがロミーを殺した時と同じセリフを逆の立場で言う
足をどうした小僧?歩けるか?俺に担げというのか?”
良い剣だ、楊枝には丁度いいな

アリアがそのセリフを言った時、ポリバーはこの娘は自分が剣を奪ったあの子供だと気付いた
ポリバーが思い出したのを確認したアリアは、ポリバーがロミーにそうしたように
ポリバーの喉にニードルを突き刺して殺した
131202008856.jpg




ハウンドはチキンを、アリアはニードルと馬を手に入れ
戦争で広範囲に焼かれたリバーランズをアリン谷へと向かった
131202008857.jpg








コメント
コメントの投稿
トラックバック URL
トラックバック
sponsored link





ゲームオブスローンズ・ウェスタロスガイド
立体的に飛び出す絵本


カテゴリ
sponsored link
手数料比較