〓 リバーランズ ブラザーフッドの隠れ家 〓

光の神よ 我らを照らせ 真実を示したまえ
この男が罪を犯し者なら裁きを 無実なら彼の剣に力を与えたまえ
我らに叡智を 恐怖と闇に満ちた夜に


エッソスの宗教である光の神、その司祭でもあるトロスは火に向かってよびかける
神は正しい者を勝たせるはずだ、という理屈の決闘裁判でハウンドの罪は裁かれる事となった
ドンダリオンは自らの手を切って剣に血をつける、そしてその血は剣を纏う炎となった
それは魔術的なもので、かつてトロスも火の剣を持って伝説的な戦果をあげたと言われる
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決闘は始まり、燃える剣にやや臆したのかドンダリオンに押されるハウンド
ドンダリオンの剣の火がハウンドの腕に取り付けた木の盾を燃やす
しかし長身から繰り出される強撃でハウンドは火の剣ごとドンダリオンを叩き切った
決闘に勝利したハウンドは腕の火を消そうと地面に転がる
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左肩から体の中心部まで切られ、誰が見ても即死レベルのドンダリオンにかけよるトロス
光の神よ 彼を死の闇より戻したまえ 消えた彼の火を戻したまえ
トロスはドンダリオンに覆いかぶさるようにして言い続ける

決闘裁判に勝利し、しぶとく生き残ったハウンド
アリアはナイフを抜いて襲い掛かるがジェンドリーに止められる
そんなアリアを見てハウンドは笑いながら言う

こいつらの神は肉屋の息子より、俺の事が好きなようだな
焼かれて死ね!
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そうなるさ、だが今日じゃない
今さっき斬られて死んだはずのドンダリオンが起き上がって二人にそう言う
その声にアリアの怒りも、ハウンドの笑みも止まった
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斬られて死んだはずのドンダリオンは何故か傷口も癒え、普通に動き喋っていた
ともかくハウンドは決闘裁判に勝ち、有り金はブラザーフッドに取られたものの解放された
誰にも仕えない組織ゆえにブラザーフッドの資金繰りは厳しく
また法にも従っていないため、窃盗の罪にはならないという理屈だった


アリアはみすみす宿敵のハウンドを逃がしたブラザーフッド達に苛立っていた
ハウンドに斬られたドンダリオンの鎧を修理していたジェンドリー
そしてジェンドリーはブラザーフッドに鍛冶屋として加わる意思をアリアに伝える
これまで家族もおらず一人ぼっちで、奴隷のように誰かに仕える生活をしてきたジェンドリー
仲間を兄弟や家族のように感じれるブラザーフッドに加わりたいと言う

私ならお前の家族になってやれる
お前は俺の家族にはなれない、なるとすれば俺の妻だ

どういう意味でジェンドリーがそう言ったのかはわからないが
アリアは何だかよくわからないような困惑した表情で無言で立ち去る
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その夜、隠れ家で火を囲むアリア、トロス、そしてドンダリオン
アリアは次の日にロブのいるリバーランへと送られる事となった
その時にはトロスはアリアと交換に、相応の報奨をロブから貰う気でいた
かつてエダードに仕え、彼に敬服していたドンダリオンはそれを望まなかったが
資金繰りの厳しいブラザーフッドのためにトロスはそうするつもりでいる

アリアはハウンドに切り殺されたはずのドンダリオンが何故生きてるのか聞く
ドンダリオンは自分の傷だらけの体をアリアに見せた
ドンダリオンはマウンテン討伐の際にマウンテンに一度殺された
その時トロスによって(光の神の魔法によって)蘇ったドンダリオン

それからラニスターとの激しい戦いの中で何度も殺された
槍で突かれ、矢で射抜かれ、斧でぶった切られ、敵に捕まり目を抉られ首吊りにされた
そして今回ハウンドに殺され6度目の復活となった
しかし一度無くした目は治らず、蘇る度に代償として記憶を無くして行く

首を無くした人間を生き返らす事はできるのか? 6回じゃなく・・1回だけでいいんだ・・
それは無理だな

アリアの問いにトロスがそう答える

ネッド・スタークはいい奴だった、彼は今はどこかで安らかに眠ってるさ
俺は彼には俺みたいな生き方(蘇り)はして欲しいと思わないな

私は父に生き返って欲しい・・・あんたは生きてる
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q アスカの眼帯









〓 壁の向こう 〓

壁への攻撃作戦に入った壁の向こうの王ことマンス・レイダー
マンスは黒の城に奇襲をかけるため、ターマンド率いる別働隊を出す
20人の奇襲部隊にはジョン、イーグリット、そしてワーグのオレルがいる
オレルは鷹の目を通して壁を偵察した際に、壁の上をパトロールするウォッチ達を見た
ターマンドとオレルはジョンからその詳細を聞く

ジョンはオレルの質問に少し躊躇いながら答える
壁の上のパトロールは4人小隊で、壁の補修するビルダー2人
そして壁の上から敵を監視するレンジャー2人で偵察時間などはその都度変わっていく
壁のどこを攻めるのか俺に言ってくれれば教える事ができる

お前はそれが知りたかったんだな

そう言ってオレルは見透かすような目でジョンを疑いつつ質問を続ける

壁にある19の城の内、まだウォッチが守ってるのはわずか3つ
黒の城、海沿いのイーストウォッチ、そしてシャドウタワー
黒の城には1000人のウォッチがいる

嘘だな

オレルはジョンをまったく信用してない冷たい目で見つめ
そしてジョンを擁護するイーグリットにも暴言を吐く

お前はこいつを仲間にしたいわけじゃなく、ただ抱かれたいだけだろ

オレルの言葉にイーグリットは短剣を抜く
しかしターマンドが割って入って言い過ぎたオレルを引き倒し、更にジョンに詰め寄って言う
俺はお前を気に入っている、だが俺に嘘をつくと口から内臓を引きずり出すぞ

実際は黒の城には300人程度しかいない、北への遠征前でも約600人だった
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俺を守ろうとしなくていい
あんたは私に借りがあるのよ
野人達に殺されずにジョンが今生きていられるのはイーグリットの口添えがあったからで
今回もまた嘘を見破られそうになった所をイーグリットに助けられた
そんな自分が情けなかったのかジョンはイーグリットにそう言った

イーグリットはジョンをからかうように彼の剣を抜き取って、洞窟の中へ逃げ込む
盗んだ物は私の物よ、返して欲しかったら奪ってみなさい



洞窟の中は天井から滝が落ち、岩場には温泉が湧き出ていていた
イーグリットは服を脱ぎジョンの前に立つ
オレルが言った通りあんたはまだカラスだ、今にわかるさ
誓いがあるんだろ、もうそんな誓いは破り捨てなよ・・私を見てくれ


ジョンは少し拒んだが、すぐにウォッチの誓いを破る事となった
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あんたが口でやったあれは・・南の男は女にそうするものなのか?
知らないよ、ただ全てにキスしたかっただけだ
あんたはやった・・やったんだよ
俺はナイツウォッチ・・だった
今の危機に面したウォッチの状況で、誓いを破った罪を問われるかは定かではないが
とにかくジョンはウォッチの誓いを破り女を抱いた

そろそろターマンドの元に戻ろうと言うジョン
しかしイーグリットはまだまだ足りないと温泉に飛び込む

まだ戻らないよ、ここにいたいんだ
私はこの洞窟から出たくないよジョン・スノウ・・ここにいよう

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〓 ハーレンホール 〓

ハーレンホールに到着したロック、そして囚われのジェイミーとブリエン
ロックはジェイミーを泥の地面に蹴り倒し、ルース・ボルトンの前に差し出す
ジェイミーの斬った手を見せつけはしゃぐロック
ボルトンは口が過ぎるロックを軽く戒め黙らせる

ボルトンはブリエンがケイトリンに仕えている事を知っていたので
すぐに彼女の縄を解き客人として迎え入れた
そしてジェイミーには後で話しをしよう、と言いあっさり立ち去ろうとした

ボルトン卿・・首都から何か知らせは?
聞いてないのか・・?
スタニス・バラシオンがキングスランディングを包囲し、数千人の兵がゲートに押し寄せた
そしてお前の妹だが・・・どう言っていいものか・・



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数ヶ月の囚われの生活で戦争の状況を全く知らないジェイミー
そんなジェイミーの不安を煽るようにボルトンは思わせぶりに話をする

お前の妹は・・・・・・・・元気に生きてるよ

絶望の寸前というような顔のジェイミーだったが
サーセイの無事を聞いた途端、緊張の糸が切れて跪く
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ハーレンホールでのマウンテンによる虐殺で唯一生き残ったメイスターのカイバーン
ロブに助けられた彼は今、ハーレンホールでボルトンに仕えていていた
カイバーンはジェイミーの泥と血で汚れた包帯を外してその具合を見る
ジェイミーの前腕は酷く腐っていて、カイバーンは腕ごとの切断を勧める
ならお前を殺す

カイバーンはメイスターの証の鎖を協会から剥奪されていて
そんな鎖のないメイスターの事は信用できないと言うジェイミー
仕方なくカイバーンはジェイミーの肘部分での切断にすると言うが
それでもジェイミーは拒否して、切るんならお前を殺すと脅す
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では腐った肉を斬って膿みを焼き、熱したワイン(蒸留酒?)で消毒する
運がよければそれで助かるだろうとカイバーンは言い、ジェイミーはそのやり方で承諾する

手術には凄まじい痛みを伴うため、カイバーンはジェイミーにケシの汁の麻酔を飲まそうとする
しかしジェイミーは麻酔で意識が混濁してる間に腕を切られるのを恐れたのか麻酔を拒む
とにかく大声で叫んで痛みに耐えるとジェイミーは言い
カイバーンも仕方なく血止めをして、麻酔なしで腐った肉を鋏で切っていく
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ハーレンホールにある浴場
ブリエンはそこで数週間ぶりに風呂に入り長旅の垢をブラシで落としていた
するとそこに手術を終えたジェイミーがフラつきながら入ってきた
ジェイミーは全裸になり、他にも湯船はあったがブリエンと同じ湯船に入っていく
戸惑うブリエンをどうにかしたいわけではなく
血と体力を使いきった術後なので、失神した時に溺れ死ぬのを助けて貰うためだった
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誓いを覚えているか?俺を五体満足でキングスランディングへ送る事だろう
これじゃあ任務失敗だな、君が守っててもレンリーも殺されたわけがわかったよ

軽い冗談のつもりで皮肉を言ったジェイミー
しかしブリエンは裸も隠さず立ち上がり、怒りの表情でジェイミーを睨む
ジェイミーの冒涜も、レンリーを守れなかった自分もどちらも許せないかのように

言い過ぎたよ・・許してくれ、君は良く俺を守ってくれた・・
私を馬鹿にするな・・
すまなかった・・・争いはもうウンザリだ、もうやめにしよう
停戦するにも信用が要るんだ
俺は君を信用してる

今までと違い真顔でそう言うジェイミー
ブリエンはジェイミーを蔑んだ目で見つめ、また湯船に浸かる
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それだ・・この17年間みんなそんな顔で俺を見るんだ
みんな俺を軽蔑する・・王殺し、裏切り者・・名誉なき男・・
ワイルドファイアの話は聞いたことあるか?狂王はアレに夢中だった
彼は人を燃える姿を見るのが好きだったんだ
皮膚は水疱が出来てどす黒く焦げ、そして骨まで溶かした
嫌いな諸侯を燃やし、命に背く王の手を燃やし、逆らう者は誰でも燃やした
そうして国の半分が彼に反する事となった

エイリスは誰をも疑うようになった
そして錬金術師に命じて国中にワイルドファイアの貯蔵庫を作らせたんだ
ベイラー聖堂の下、スラム街の下、家、馬小屋、酒場、そしてレッドキープの地下にさえも

そしてその日はやってきた・・
ロバートバラシオンはトライデントの戦いに勝利して首都へ進行してきた
だが俺の父が先に首都へ着いていた・・全てのラニスター兵を率いて
反逆者達(ロバート)から街を守るなんて言って・・

俺は父をよく知っている、彼は負ける側につくような人間じゃないんだ
俺は狂王に大人しく降伏するように何度も説得した
だが彼は俺の話に耳を貸さなかった・・ヴァリスの警告も聞かなかった
しかし彼はパイセルの話は聞いたんだ・・あの白髪の老いぼれだ
「ラニスターは信用できますぞ、ラニスターはいつも王の真の友でした」と言いやがった
そして我々は首都の門を開け・・・父は街を略奪した

俺は再度、王の下に行き降伏するように頼んだ
しかし彼は俺に・・・父の首を取ってくるように命じた
そして狂王は錬金術師に向かってこう言った

全て燃やし尽くせ

もし君の大事なレンリーが・・・君に君の父を殺せと命令したらどうする?
そして数千人の人々が生きたまま焼かれるのを見殺しにするんだ
君ならできたか?・・それで誓いを守れたか?

俺はまず錬金術師を殺した・・それから逃げようとした王の背中に剣を突き刺した
全て燃やせ・・燃やし尽くせ・・と彼は言い続けた
彼は死にたくてそう言ってたんじゃなかったんだ・・彼は・・・
我々を残らず焼き殺し、生まれ変わるつもりだったんだ・・ドラゴンとして
そんな事が起こらないように俺は彼の喉を切った
その場面をネッド・スタークに見られたんだ・・

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もしそれが本当なら・・・何で誰にも・・何でスターク卿に言わなかったんだ?
スターク?・・あの誉れ高きネッドスタークが・・俺の話を信じるの思うのか?
彼は俺を見た瞬間、俺を裏切り者と判断していた・・

狼の正義でライオンを裁くというのか?・・狼なんかが・・


誇りと悔しさをずっと胸にしまっていたジェイミー
気を失いかけて沈みそうになった所をブリエンが抱えて助けを呼ぶ
誰か!キングスレイヤーが!

ジェイミー・・・俺の名はジェイミーだ・・
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〓 リバーラン 〓

その日、ロブの前に2体の子供の死体が並べられた
殺されたウィレム・ラニスターとマーチン・ラニスター
エドミュアが人質としてリバーランの牢屋に閉じ込めていた二人
ブリンデンは子供二人を殺害した5人をロブの前に連れてくる
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二人を殺したのはリッカード・カースタークを首謀者とした5人
リッカードはこれは殺害ではなく復讐だと堂々と言い張る

リッカードからすれば息子二人を失った事への復讐
ロブからしてみれば何の関係もない二人の子供の殺害

これは反逆だ、とロブは言い
なら敵(ジェイミー)を逃がすのも反逆だとリッカードは言い返す

戦争は敵を殺すものだ、お前の父はそう教えなかったのか小僧?
ロブに向かってそう罵ったリッカードを殴りつけるブリンデン

王は俺を解放する前に説教がしたいようだ、それが彼の裏切り者への対処だからな
我が北の王よ・・いやこう呼ぶべきか、北を失った王と・・


もはやリッカードに忠誠心はなく、ロブは彼を地下牢に連れて行くよう命じ
残った4人には絞首刑を言い渡した
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タイウィンは自分の親族が殺されたなら、家の名誉のために必ず報復するだろう
エドミュアは子供達の死体を密かに埋めて、戦争が終わるまで隠しておく提案をする
しかしロブは嘘をつく事を拒否する
殺人犯に対して正義を通せないなら正義の名の下で戦えなくなる、と

もしリッカードを殺せば彼の兵は北部へ帰ってしまうだろうが
リッカードを人質として生かす限り彼の兵はロブに忠実でいる
タリサ、ケイトリン、ブリンデンもロブにそう言ったが、ロブは聞かなかった


雨の降るリバーランの中庭、地下牢から出されたリッカードの前に立つロブ

俺の体には最初の人達からの血が流れてる、お前もだよ小僧
俺はお前の父と共に狂王と戦った、お前のためにジョフリーとも戦った
スタークとカースターク、我らは親戚だ
助かりたくてこう言ってるわけじゃない
お前が死ぬその日までこれを忘れないようにな

親族殺しはウェスタロスでは禁忌中の禁忌

ロブはリッカードを跪かせ、最後の言葉を聞く

俺を殺し、思い知るがいい・・・お前は俺の王ではない
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リッカードの首を斬ったロブ
その結果カースタークの兵は北へ帰り、北の軍の兵数はおよそ半分となった
タイウィンが労せず首都で待っている一方で北の軍は自ら崩壊して行く
今のままで首都に攻め入っても一日の内に殲滅されるだろう

タリサはロブに北へ帰って冬に備えようと提案する
しかし今の士気が低くバラバラになった旗手達は、もはや戦を起こした時の強い意志はない
一度北へ帰り、家族で火を囲めば再度南へ出征する気にはならないだろう

何か新しい目的意識があれば・・とタリサは言う
しかしそう言ってはみたものの、何も良い案は浮かばなかった
それどころか私はウィンターフェルの場所さえ知らない、とタリサは地図を見て言う

タリサに教えようと地図を見たロブはキャスタリーロックの場所に気付いた
キングスランディングのタイウィンにまともにぶつかっては勝てない
ならばタイウィンのいないキャスタリーロックに攻めればいいと思いつく
彼らの本拠地を奪えばいいのだと

しかしその為にはカースタークの穴を埋める軍が必要となる
そしてロブは縁談を破棄したフレイ家との和解を考える
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〓 ドラゴンストーン城 〓

ドラゴンストーン城の一室、火に向かって呼びかけ続けるスタニスの妻セライス
彼女もまた光の神とメリサンドルを信仰していた
敗戦を今でも引きずったままのスタニスは、戦争から帰還してから初めて妻の部屋を訪れる

スタニスは妻に後ろめたい気持ちで一杯だった
メリサンドルと肉体関係を持ち、卑怯な魔術でレンリーを殺し、そして戦争にも負けた
真面目なスタニスはその事をセライスに告白しようとする

しかしセライスはメリサンドルに全て聞いていた、スタニスとの肉体関係さえも
セライスはメリサンドルと光の神に心の底から陶酔していて
二人が肉体関係を介して生み出し、レンリーを殺した影の暗殺者を
メリサンドルが与えてくれた息子だと言い、嬉しくて涙を流すほどだった

セライスは今までスタニスの息子を3人身ごもったが、全て死産だった
貴族の、ましてや王族の嫁が息子を産めなかったとすれば後継者ができない事になる
セライスはそのプレッシャーから救いを求め、光の神を信仰する事となった
最初にドラゴンストーン島にメリサンドルを呼んだのもセライスだった
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セライスは死産した息子を瓶詰めにして飾っていて、彼らに名前をつけ呼びかける
そんな常軌を逸した妻にスタニスは頭を悩ます
その時なにかを思い出したように表情が変わるセライス

あなたはあの子にも会うつもりなの?・・必要ないわ、あんな子に構ってる暇はないはずよ
私の娘だ!・・彼女に会いたい
あなたは王でしょ・・私の許可はいらないわ・・
急に真顔で冷たくそう言うセライス、あの子というのは娘のシリーンの事だった
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スタニスの娘シリーンは、一人ぼっちの暗い部屋で絵を書きながら歌を歌っていた
部屋のドアを開けたスタニスに気付き、抱きつくシリーン
彼女はグレイスケールという病のせいで顔半分の皮膚が黒くひび割れていた
致死率の高い病気で、助かったとしても皮膚の後遺症は一生治らない

スタニスは娘の事が気になってはいたが、どう接していいかわからず戸惑う
そして久しぶりに父に会えて嬉しそうなシリーンに、戦争に負けた事を報告する

玉葱の騎士がまだ来てくれないの、首都からお土産を持って帰ってきてくるって言ったのに
彼は私の友達なの、これは彼が作ってくれたのよ


ダヴォスは帰ってこない、彼は反逆者だ
彼はその罪で地下牢で死に行く・・・彼の事は忘れたほうがいい

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その夜遅く、ドラゴンストーン城の地下牢でダヴォスを呼ぶ声
牢番が眠ったスキに忍び込みダヴォスに会いに来たシリーン

父があなたを反逆者と言ってたの・・そうなの?
私が大人気なかったんです・・あなたの父、王に逆らってしまった
構わないわ、あなたは私の友達よ

そしてシリーンはダヴォスが牢でヒマだろうと思って、自分の本を渡そうと持ってきていた
かつてこのドラゴンストーン城に住んでいたエーゴンの征服について書かれた本を

マントの下に隠しておけばいいわ、これはいい本よ
ありがとうございます姫様・・・しかし私には不要の物です・・
受け取って、私は他にも持ってるから
私は・・字が読めないのです
そうなの?・・・じゃあ私が教えてあげるわ

ワインを飲んで眠る癖のあるバートが牢番の時に字を教えに来ると言うシリーン
もちろんダヴォスは断ったが、シリーンの明るい押しには逆らえなかった
そういうワケで何もわからないダヴォスは、一からシリーンに字を教わる事となった
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〓 エッソス 〓

エッソス大陸中南部のアスタポーでアンサリード達を手に入れたデナーリスは
そこから北にある奴隷都市ユンカイに向かっていた

もう奴隷では無くなったアンサリード達
デナーリスは彼ら自身に、彼らの意思で自分達の中から士官を選ばせる
アンサリード達は迷う事なく、自分達のリーダーとなる一人を選んだ
そしてデナーリスは彼に仮面を取らせて名前を聞く

光栄です、グレイワーム(灰色のミミズ)といいます

奴隷商人達は奴隷の少年を去勢してアンサリードとして訓練する
その時に、灰色ミミズ、赤ノミ、黒ネズミといった名前が与えられる
彼らが奴隷の立場を忘れないようにと、色と害虫を組み合わせた名前が付けられた

デナーリスはそれを聞いて、彼らに新しい名前を付けるように言う
かつて親から与えられた名前、もしくは自分達で好きな名前をつけるようにと

「グレイワーム」は私に誇りをくれた幸運な名前です
酷い生まれで奴隷として与えられた名前ですが
デナーリス様から自由を与えられた名でもあります

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ジョラーとバリスタンは、グレイジョイの反乱の時の話をしていた
鉄諸島には7つの島があり、島は違えども二人はともに攻城戦をしていた
ジョラーはパイク城の城壁を2番目に突破し、その功績によりナイトの称号が与えられた
最初に包囲網を破ったのは火の剣を持ったトロス
ナイト爵を与えられた日、ジョラーは重いフルプレートアーマーを16時間着続け
尿意を我慢しながら剣を肩に乗せられロバート王の言葉を聞いていた事を思いだす

ロバートなら(小便をひっかけられても)笑っただろうな
彼は良い戦士だったかもしれないが酷い王だった
私は忠誠を守って王達の為に何年も戦った、彼らが酔ったりおかしくなっても・・
私は死ぬ前に一度だけでも誇りを持って仕えるという事を
そうする価値のある人のために戦う事がどんなものなのか知りたかった
君は彼女を信じてるか?

心の底から
ジョラーは振り返り、遠くのデナーリスを見ながらそう言った
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ロバート王は生前、最後のターガリエンであるデナーリスを殺そうとしていた
小議会にはエダード以外にそれに意見する者はいなかった
キングスガードの司令官は小議会に出席するのが普通だったが
狂王の側で戦い、ロバートの友を多数殺してきたバリスタンはその席に座ろうとしなかった

だが気にはならなかった、私は政治が嫌いだったんでな
私も世界中の暗殺や裏切りについて何時間も話あうなんてゴメンだ

彼女が七王国の王座を求めるなら、まだまだその道は険しいものとなるだろう
彼女に助言できる有能な男が必要だ、経験豊富な男が・・

どっちの男の事かな
私の言った事が気に障ったのならすまない、サー・ジョラー
ウェスタロスでの君の評判はここずっと良くなかったのでね
こちら側での君の事は知らないが、ウェスタロスに帰った時に我々の大義に役立つかね


罪人を奴隷として売った罪によりウェスタロスを追放されたジョラー
デナーリスの王座奪還の大義に、その事が水を差す事にならないか懸念するバリスタン

我々の大義?
私はあなたがロバート王に忠誠を誓ってる時に
彼が送り込んだ刺客からカリーシを守ってきたんだが


我々は彼女を王座に座らせたい そうだろう?
あなたは数日前に我々に加わったばかりだ、そんな話はできない
我々が忠実な家臣だとすればやるべき事をやるだけだ、犠牲も誇りも問わない
あなたはここでは司令官ではなくただの流れ者だ

あくまで女王の側近は自分だと言いたげなジョラー
歴戦の英雄相手だとしても、加わったばかりの男に飲まれるわけにはいかない
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〓 キングスランディング 〓

マージェリーにジョフリーをうまく手なずけられ、立場がなくなったサーセイ
父タイウィンは現実主義なので、タイレル家との同盟、援助を快く思っている
あるいはタイレル家が何か企んでいたとしても対処できる自信があるのか

サーセイは何とかしてタイレル家の尻尾を掴もうと考え
タイレル家と親しいベイリッシュに彼らの弱みを探らせようと考えた
全力をつくします、と軽く答えるベイリッシュ

アリア・スタークの居場所を聞いた時よりマシな成果になるかしら?

以前サーセイがベイリッシュにアリアの居場所を探すように脅したが
結局アリアの居場所についての報告がくる事は無かった
ベイリッシュはアリアの居場所を知っていたが報告しなかった

役に立たなければどうなるかわかってるわね・・と脅すように不敵な笑みを浮かべるサーセイ
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ある日の昼下がり、オレナを部屋に招いたティリオン
挙式の多大な費用に加えて、継続中の戦争の出費もあり財政難の王国
王の結婚式での支出の協力をタイレル家にして貰えたら、と慎重に話を切り出す
戦争・・・そうだったわね、うっかりしてたわ
歩兵12000、槍1800本、支援兵2000でどうかしら

それと食料があれば首都は冬を越せるわね
小麦を100万ブッシェル、大麦オート麦ライ麦を其々50万ブッシェル
牛2万頭、羊5万頭をタイレル家から提供するわ
戦争経費の事はよく知ってるから説明はいらないわよ

挙式は予定通り行うわ、民が飢えてるのは食料だけじゃないの
私達が彼らに気晴らしを与えてあげないと、王国もろとも破滅するわよ

私はあなたの事を飲んだくれの生意気な道楽男と聞いてたのよ
ほんとに残念よ、こんなおどおどした帳簿係だったなんて

挙式にかかる費用は本来は王族側が負担するものだけど
タイレル家としてはイヤとは言えないわね、挙式費用の半分を支払うわ
それで挙式は予定通り進めれるでしょ、これで満足かしら?
お招き感謝するわ、ごきげんよう


国の財政難は財務大臣になったばかりのティリオンのせいではないが
援助してもらう立場としてかしこまり、オレナにがっかりされても言い返しようもなかった
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城の中庭で剣の模擬戦闘をするロラス
そしてそれを見ながら話をするサンサとマージェリー
マージェリーはジョフリーと夫婦となり次第、すぐに”種を仕込む”とサンサに言った
結婚してジョフリーと夫婦関係になりさえすれば、彼を虜にする自信のあるマージェリー
そうすればサンサをラニスター家から離しハイガーデンに連れて行くとしても
それがマージェリーの願いならジョフリーは従うだろうというもくろみ

一方ロラスは新しく従者にしたオリバーと肉体関係を持っていた
もうすぐ自分は結婚するがそれは自分の意思ではないとオリバーに言う
結婚しても自分達の関係は続けたいと言いたげにオリバーの気を引くロラス
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しかしオリバーはベイリッシュが送り込んだスパイだった
そうしてベイリッシュはタイレル家がロラスとサンサの結婚を密かに計画してる事を知る


首都を離れアリン谷へ行く事が決まったベイリッシュはサンサにその報告をする
元はといえばサンサから首都を逃げたいとベイリッシュに頼んだ事だが
サンサは今になって首都に留まると言う

裏でタイレル家が動いてる事を確信したベイリッシュ
そして無理にサンサを連れて行こうとはせず、優しく再会の約束をした
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タイレル家から挙式費用などの援助をとりつけた事を、ティリオンはタイウィンに報告に行く
タイウィンのいる小議会の会議室に入ると、そこには何故かサーセイもいた
サーセイはベイリッシュからロラスとサンサの結婚の構想を聞き、既にタイウィンに報告していた
姉さんが何でここにいるんだ?
彼女にも関係のある話だ、座れ

ロブがカースタークを処刑し、兵の半数を失った事はすでにタイウィンの耳に届いていた
ロブ・スタークの処刑は時間の問題、スターク家の男児達はグレイジョイに殺されたと聞いている
そうなればウィンターフェルの相続人はサンサ・スタークとなる
そして北部の鍵となるサンサを、タイウィンがみすみすタイレルに渡すはずもなかった

タイレル家は戦争に協力してくれたのに、彼らを敵に回すのはどうかな?
敵対ではない、秘密裏での策略だ
ジョフリーの結婚式が終わるまでタイレル家はこの話を進めないだろう
我々は早くこの結合(サンサとロラスの)を阻止しなければならない

どうやるつもりですか?
我々はサンサ・スタークに新しい婿を見つけた
素晴らしい

ほんと、素晴らしいわね・・
そう言ってティリオンの方を見ながら妙な笑顔を見せるサーセイ
そしてタイウィンもティリオンの顔をじっと見つめる

冗談だろ
ジョフリーが彼女の父の首を斬った日から、彼女は哀れな日々を送ってきた
ジョフリーとマージェリーの結婚でやっと解放されようというのに、俺なんかと?
いくらなんでも残酷すぎる

あの少女の幸せなど私やお前の問題ではない
いいな、あの娘と結婚して子供を作れ、お前の得意分野だ

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ティリオンは過去に一度行きずりで密かに娼婦と結婚したが
父によって引き裂かれ、悲惨な思いをした事があった
しかしタイウィンにとっては息子が娼婦と結婚したという一族の恥でしかない記憶だった
どちらにとっても忌まわしい記憶、それを思い返し二人とも怒りがこみ上げる

神に感謝するべきだわ、あなたなんかにはもったいない話よ
かつての自分と同じように政略結婚の道具にされるティリオンを見て、冷笑するサーセイ
しかしそれはティリオンだけの話ではなかった


ティリオンは言われた通りやれ、そしてお前もだ
どういう意味かしら?
お前はサー・ロラスと結婚しろ、彼はハイガーデンの相続者だ
ティリオンは北を手に入れ、お前はリーチを手に入れるんだ

嫌よ、やらないわ
やるんだ・・お前はまだ子供が産める、また結婚して子を産むんだ
私は摂政の女王よ、どこかの牝馬じゃないわ

お前は私の娘だ!私の命令通りやるんだ
お前はロラス・タイレルと結婚し、不快な噂(ジェイミーとの)をこれを期に終わらせろ

お父様お願い、もう私にそんな事させないで・・

タイウィンは子供達の反論は一切聞かず、机を叩き席を立つ
何よりも家のためを第一に考える彼にとって、子供達とは家を繁栄させるための駒でしかない

これはもう決まった事だ・・我が子たちよ
お前たちは長い間ラニスター家の名を汚してきたんだ・・

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