〓 ブラックウォーターの戦い 直前 〓


風はスタニス艦隊を推し進めるように順調に吹いていた
船内ではすでに鎧に身をつつんだ兵達が船酔いに耐えながら開戦の瞬間を待っている

船、兵の数ともに圧倒的なスタニス艦隊の優位を語り
自分達を正義の首都解放軍のように話すダヴォスの息子マトスだが
メリサンドルの影響で”光の神”信仰の強い息子が少し心配そうなダヴォス
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明日にも始まる戦争の事を考えて一睡もできないティリオン
そんなティリオンをシェイは力強く励ます

同じ夜、サーセイの部屋にはパイセルがやってきて
小瓶に入った自害用の毒薬を渡していた
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娼婦を膝の上に乗せながらラニスター兵達と飲んで歌うブロン
そこにハウンドが現れ、ラニスター兵達も黙り込み辛気臭い雰囲気になる
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女も歌もビールもある楽しい場所で殺気を放つハウンドをからかうブロン
人殺しが好きなのはお前も同じだろ?と返すハウンド
戦う理由は無いが戦いが好きな者同士が向かい合う
ブロンが腰の後ろの短剣に手をかけた瞬間、スタニスの襲来の鐘が鳴った

”戦いの前に一杯どうだ?”と誘うブロン
ハウンドは無言でその誘いに付き合った
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スタニス襲来の鐘が鳴り、ティリオンはポドリックに手伝ってもらい鎧を纏う
ヴァリスはティリオンに頼まれていたキングズランディングの地下地図を渡す
総距離50マイル近くある地下道はかつてターガリエンによって作られた
脱出用の道ともなるものだが、ティリオンは最後まで逃げるつもりは無いと言う

ヴァリスは”光の神”の魔術の恐ろしさを知っているようで
その影響下にあるスタニスが王座に座ったなら、それ以上の最悪はないと言う
ヴァリスは目の前の小人に国の運命を託すしかなかった
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サンサはジョフリーに見送りを命じられ、ジョフリーの新しい剣である
ハートイーターに口付けを強要される(前の剣はアリアに投げ捨てられた)
先陣を切って戦われるのですか?”と聞くサンサに答えを濁すジョフリー
愚かな質問でした、先陣で戦われるに決まってますよね
遠まわしにジョフリーの戦死を願うサンサ

ティリオンも出陣前にサンサとシェイに軽い挨拶をする
あくまでシェイとは深い仲である事を隠し、他人行儀に言葉を交わす
城を出て行くジョフリー、ティリオン、兵達を見送るシェイとサンサ
この男達の中にはもう戻っては来れない者もいる、と言うシェイ

そしてサンサは小さな声で言う
ジョフリーは帰ってくるわ・・最悪なものはいつも生き延びるの・・

そして二人はサーセイの待つメイガーの砦へと向かう
(レッドキープの中心部にある厚い壁に覆われた塔
レッドキープを造ったメイガーターガリエンの名前に由来する)

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〓 ブラックウォーターの戦い 開戦 〓

キングスランディングの鐘とスタニス艦隊の太鼓が鳴り響き
戦いの火蓋が切って落とされようとしていた
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スタニス艦隊の甲板には上陸を待つ兵達がひしめきあい、キングズランディングの
城壁にはラニスター兵達が弓を構えて艦隊を待ち受ける
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自軍の艦隊が全く出てない事に動揺し騒ぐジョフリーを無視して
ティリオンは湾内に入ってくるスタニス艦隊を凝視する
艦隊戦をするつもりは初めから無く、ある作戦を実行するタイミングを計っていた
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ラニスター艦隊が出ていない事に不穏な気配を感じるダヴォス
策士のティリオンやヴァリスが夜襲に気付いていないとはまず考えられない
城壁が目視できる距離になった時、スタニス艦隊に近づく一隻の船が現れる

兵達は弓を構え、船に固定されたバリスタの弦を引いて待ち構える
しかしその船には誰一人乗っていなかった

ダヴォスはそのまま通り過ぎる船から目を離さず見ていた
そして船の後部から流れ出続ける緑色の液体爆薬ワイルドファイアに気付き
大声で火薬船から艦隊を離そうとするが、もう既に遅かった
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ティリオンの合図と共に、ブロンの火矢が夜中の湾に弧を描く
大量にワイルドファイアが流れた海に流星のように火矢が落ち
緑色の炎が海上に燃え上がり火薬船へと火が走る
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火薬船の爆発と共に凄まじい爆風がスタニス艦隊を崩壊させ
甲板の兵もろとも焼きながら吹き飛ばした
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〓 ブラックウォーターの戦い スタニス艦隊壊滅 〓

暗闇のブラックウォーター湾に緑色の閃光が走り、凄まじい爆発を起こす
剣、槍、弓、での戦が常識の世界に非現実的なワイルドファイアの威力
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知恵者のティリオン、剣に自信のあるハウンドも、己の存在価値が消し飛ぶような
そのワイルドファイアの威力の凄まじさに唖然とする
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燃えるスタニス艦隊を呆然と見続ける者達の中で、ワイルドファイアを造った
錬金術師のハーリンだけは嬉しそうに笑っていた
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爆発した火薬船から飛び散ったワイルドファイアは周りの船や兵を燃やしつくし
スタニス艦隊は半数以上を失い壊滅的な状態となった
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その様子を見て士気の下がる兵達を前に、スタニスは自らが先頭に立ち
上陸して首都を奪還すると宣言し兵達を鼓舞する
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〓 ブラックウォーターの戦い メイガー砦 〓

レッドキープの中心部にある堅牢な塔、メイガー砦
サーセイに招待された一部の要人の夫人のみがその場所に入れる

サンサや婦人達が手をつなぎ静かに神に祈り続ける中
サーセイだけはワインを飲み続け、サンサを呼んではグラスを渡しワインを飲ませる
双子の兄ジェイミーに比べ政略結婚の道具でしかなかった自分の人生を
サンサに愚痴り、女の武器は体だ、と酔って絡み出す
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そしてシェイにも話しかけるサーセイ
貴族らしい挨拶のできないシェイの身分を一目で見抜き
疑わしく思ったのか詳しく話を聞きだそうとする
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その時ランセルが入ってきてスタニス艦隊の壊滅と上陸を報告しに来た
スタニスが泥の門を攻略すればキングスランディングは落とされるだろう
王として当然だが城壁の上の最前線にいるジョフリー
サーセイはランセルにジョフリーを部屋に戻すように命令する
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〓 ブラックウォーターの戦い スタニス上陸 〓


艦隊は壊滅したとはいえ、スタニスの兵の数はまだ十分にラニスター側を上回る
海を埋め尽くすほどの小型の揚陸ボートが一直線に浜へと向かう
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ボートの数を見て慌てふためくジョフリーを気にせず
ティリオンは迎撃の弓矢隊の準備をさせ
ハウンドには隊を組ませて浜辺に向かわせた
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艦隊は燃えたがスタニス兵の士気は高く、火矢をもろともせず
先頭に立って走るスタニスに続き城壁まで到達する
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勢いよく飛び出たハウンド達だったが、スタニス兵の気迫が凄まじく
ランセルは胸に矢を受け城内へ逃げ、気付けば兵は半数を切っていた
幼少の頃に兄のグレガーに顔を燃やされてから火が嫌いなハウンドは
燃える湾内、燃えても向かってくるスタニス兵に気押され戦意を失う
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数でも士気でも負けているラニスター側はすぐに押されて門の内側に撤退した
スタニス兵の勢いは止まらず城壁の弓部隊も逆に浜辺からの矢で倒れていく
スタニスは城壁に立てた梯子を先頭で登り、城壁の敵兵を蹴散らす
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城壁の内側に戻ってきたハウンド達
兵達の中心となる腕の立つハウンドが前線から退けば、一気に総崩れになる
ジョフリーの命令にはもう反応もしない
もちろんティリオンの口車にも乗らない
キングズガードなどクソ食らえ、この街も、王もだ
そう吐き捨ててハウンドはどこかへ行った
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抵抗の弱まったラニスター軍を見て一気に門を破ろうとするスタニス兵
船から破城槌を抱え、泥の門に打ち付ける
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ハウンドに愛想をつかされどうしていいかわからないジョフリー
そんな時ランセルがサーセイの命でジョフリーを連れていくと言う
若干のプライドがあったのか逃げることに少し迷うジョフリー
兵を率いて侵略者を迎え撃つんだ”とジョフリーに言うティリオン
しかしジョフリーはキングズガードを残し城へと逃げ戻った
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残された兵達の中で王のいない事の不満と動揺が高まる
王が逃げた今、誰のため何のために戦うかわからなくなった兵達
しかしいずれにせよ門が破られれば首都は略奪され兵は殺される

王の為、国の為に戦うな
自分達の家、金、女を守るために戦え
俺達の門を破ろうとする奴をぶち殺せ!


ティリオンは崩れかかっていた兵達を奮起させ
別の門から出てスタニス兵を後ろから攻撃するため兵を率いて向かった
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〓 ブラックウォーターの戦い 終結 〓

ジョフリーが戦線を離れた事での混乱、スタニス兵が今にも門を破ろうとしている事
ランセルはジョフリーを部屋に戻した後にサーセイに戦況を報告し
やはりジョフリーを前線に戻すべきだとサーセイに訴えるが
サーセイはランセルを突き飛ばし部屋を出て行く
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残された婦人達を落ち着かせるためサンサは彼女達に歌を歌わせる

サーセイが逃げた今ここに残ってる必要も意味もないと
シェイはサンサに部屋に戻り鍵をかけるように言い、メイガー砦から逃がす
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部屋に戻り扉に鍵をかけるサンサ
遠い城壁で戦う兵達の怒声や断末魔が城のサンサの部屋まで届く
その時暗い部屋の隅でハウンドの低い声がした

ハウンドはジョフリーや国を見捨て北へ逃げるつもりだった
一緒に逃げる気があるならウィンターフェルまで送ろう、と言うハウンド
スタニスは私を殺さないだろうしここは安全だから・・”と恐る恐る言うサンサ
スタニスも含めこの世は人殺し達で成り立っている、そいつら見るのに慣れろ
エダードもロブも自分と同じ人殺しには変わりなく
自分に異常に怯えるサンサの気持ちを変えようとしたハウンドの言葉
サンサを傷つける側の人間では無いというのはわかってもらえたが
それでも流石に一緒についていくとまではならなかった
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ティリオンと兵達は下水用の水路を抜け、スタニス兵の後ろに回りこむ
門を破ろうとしていたスタニス兵を一気に蹴散らすティリオンと兵達
ティリオンも先頭に立ち戦い、なんとか危機を乗り切ったと一息つく
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しかしその瞬間向こうの浜辺の暗闇から押し寄せる新たなスタニス兵
艦隊が壊滅したとはいえ、それでも兵数はスタニス側の方が多い
安堵もつかの間、ラニスター兵は再びスタニス兵に押される
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そんな中ティリオンの前に剣を振り上げ向かってきた一人の戦士
それはスタニス兵ではなくキングズガードのマンドン・ムーア
サーセイの手駒の一人が戦場での喧騒に紛れティリオンを暗殺しようと襲う

スタニス兵の増援に紛れたマンドン・ムーアの裏切り
まさかの事に動けないティリオンの顔にマンドンの剣が振り下ろされる
顔に浅く入ったマンドンの剣、二撃目を振り上げるマンドンの顔に槍が刺さる
ティリオンの従者、ポドリック・ペインが間一髪助ける
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ポドリックの腕の中で薄れていくティリオンの意識
ティリオンにもはや策は無く浜辺に倒れる

サーセイは誰もいない暗い広間の王座に座ってトーメンと話す
御伽噺のようにトーメンが王になる日を想像し、全ての敵が平伏す夢を語る
王座のある広間にだんだん近づいてくる兵達の声
いよいよスタニスがやって来たのだと思い覚悟を決めるサーセイ
トーメンに優しく語りかけ、パイセルに貰った毒薬を口元に運ぶ
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しかし扉を開けて入ってきたのはスタニスでもティリオンでもなかった
ロラス・タイレルとラニスター兵、そして父タイウィンだった

返り血を顔に浴びた気迫のある父タイウィンの顔
タイウィンはサーセイに向かって戦争の終結と勝ち名乗りを挙げ
サーセイはトーメンを抱きしめ喜ぶ
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ティリオンが浜辺に倒れ意識を失う瞬間見たもの
それは砂浜を駆けてくるラニスターの旗をなびかせた騎馬隊
そして死んだはずのレンリーの鎧を着た騎士だった
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タイウィンの連れてきた本家ラニスター兵の精鋭部隊
そしてレンリーの鎧を着たロラス・タイレルの連合軍
戦況は逆転し船へと逃げ出すスタニス兵
城壁で戦い続けようとしたスタニスも無理矢理家臣に連れ戻され
ブラックウォーターの戦いはラニスター側の勝利で幕を閉じた
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