〓 ベイラー大聖堂 キングスランディング 〓


処刑人の剣は振り下ろされエダードの首は落とされた
掲げられた父親の首を見てサンサは倒れ、観衆は歓声をあげる
ヨーレンはすぐにアリアを人ごみから連れ出し、建物の影でアリアの髪をナイフで切る

おい、俺の事がわかるか?良い子だ・・こっちへ来い、声を出すな小僧
私は男じゃない!”
そんな事を言う奴は馬鹿だ・・生きたいか小僧!?俺達は北へ行くんだ

エダードが処刑された事によって、スタークとラニスターの戦争はこれから激化していくだろう
敵地である首都からアリアを逃がすためにヨーレンはアリアの髪を切り
少年に偽装させて北へと逃げるつもりだった
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〓 ウィンターフェル 〓

ブランは夢の中でまた三つ目のカラスを見た
カラスはブランをウィンターフェルの地下墓地へとブランを誘うように入って行った
そしてブランは地下墓地の中で父エダードに会った

目が覚めたブランはオシャに頼んで、地下墓地へと連れて行くように頼む
夢の中で会った父が実際に地下墓地にいる気がしたのだった
オシャはそういった奇妙な話が余り好きではないようだったが
仕方なくブランを抱えて暗い地下墓地へと入って行く
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エダードが王の手になるために首都へ向かってから数ヶ月
彼は一度もウィンターフェルに帰ってはおらず、勿論墓地などにいるわけはない
しかし暗い坑道の奥から何かの気配が近づき、驚いて倒れるオシャ
坑道から現れたのはリコンと彼のダイアウルフのシャギードッグだった
実はリコンも墓地で父と会った夢を見ていて、父を探しに墓地へ来ていた
何かの虫の知らせのような夢の中で父に会ったブランとリコン
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ブランが墓地から出ると、ルーウィンが首都から手紙を受け取っていた
ルーウィンはブランに父親が首都で処刑された事を伝えた





〓 ロブの軍 野営地 〓

エダードの処刑の知らせはロブの野営地にも届いていた
人目を避けて林の中で泣き崩れるケイトリン
その向こうではロブは悲しみを剣に込め何度も木に切りつけていた
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ロブ・・剣がダメになるわ・・
奴らを・・・皆殺しにしてやる・・1人残らず・・殺してやる
あなたの妹達は奴らの手の中にあるの・・あの子達を取り戻すのよ・・
それから私達で奴らを皆殺しにするの・・

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〓 レッドキープ 〓

その日レッドキープではマリリオンという名の吟遊詩人が召喚させられていた
マリリオンは十字路の宿からケイトリンと共にアイリーまでお供していた吟遊詩人で
あれからキングスランディグへやってきて酒場などで歌を歌っていたのだろう

しかしマリリオンが新しく作った歌がロバート王とサーセイをネタにしたものだったので
その件で彼は王の前に連れてこられ、殺伐とした空気の中で実際に演奏させられた
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♪ 猪は立派な牙を持っていた それがロバート王の運の尽き ♪
♪ 猪はロバートと同じくらい太っていた ♪
♪ 我らの勇敢な王は叫んだ ♪

♪ かかってこい、その醜い顔を切ってやる ♪
♪ 私のベッドにいるライオンの獰猛さに比べれば、足元にも及ばぬわ ♪

♪ ロバート王は戦いに負け ♪
♪ 最終試練をしくじった ♪
♪ ライオンが彼をタマ抜きにし ♪
♪ 猪が残りを食べてしまった ♪


マリリオンの作ったライオン(サーセイ)にタマ抜きにされた太ったロバートの歌
その歌が終わるとジョフリーは拍手しながら言う
実に愉快だ、面白い歌じゃないか?・・・良い演奏だったよ
酒場でやったらもっとウケるだろうな
ところで指か舌かどっちが好きだ?教えてくれ
指か?舌か?・・残すとしたらどっちだ?
それか貴様の喉を切ってやろうか・・・

陛下・・人間は手無しでは・・
よし、舌だな
陛下・・お許しを・・私は歌えなくなってしまいます・・陛下・・

ジョフリーは王国の処刑人イリン・ペインを呼び、処罰を任せる
イリンはペンチでマリリオンの舌を掴み、火で炙ったナイフで切り取った
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王の裁きは終わりジョフリーはサンサの元へ行く
まだ父親が処刑された動揺が隠せないサンサに、わざと楽しそうに話しかけるジョフリー
とても元気そうだな
ありがとうございます殿下・・
陛下だ、今の私は王だからな
一緒に来い、見せたいものがあるんだ


初潮があり次第、息子を仕込んでやろうとジョフリーはサンサに話ながら歩く
そして城壁に渡る小橋まで来るとジョフリーは立ち止まり城壁を見上げた

サンサも同じように城壁を見上げると、そこには父エダードの首が晒されていた
サンサは泣きそうな声をあげて目を伏せる
これがお前の父の首だ、反逆者がどんな目にあうかしっかりと見ろ
あなたは慈悲を・・約束したのに・・
したさ、彼には苦しまずに死んだ・・ちゃんと見るんだ
お願いします・・私を家に帰してください・・どんな反逆もしないと誓います・・
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お前はまだ私の許婚だと母が言うんだ、だからお前はここにいるんだ
従うんだ・・・首を見ろ!・・・どうだ?

いつまで見てればいいのですか・・
私が満足するまでだ・・・あれがお前のセプタだ
私が兵を挙げ反逆者のお前の兄を殺したら、やつの首もお前にくれてやろう


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兄があなたの首を私にくれるかも・・

涙をこらえて父の首を見ながらサンサはジョフリーにそう言った
逃げる事もできない状況で、少女が口にした少しの反抗
唖然とするジョフリーはサンサを捕まえていたメリンに彼女を殴らせる
そしてメリンに殴られ、サンサの口元から血が流れる

殴られた事でどこか吹っ切れたサンサは、ジョフリーの足場の下の高さを確認し
ジョフリーを睨みつけスッと歩み寄り突き落とそうと前に出た

しかしすんでの所でハウンドはサンサを引きとめた
そして何事も無かったかのようにサンサの口についた血をハンカチで拭いた
ハウンドはジョフリーを突き落とそうとしたサンサを咎める事もせず
ただジョフリーには逆らわずに大人しくしているようにと諭す
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〓 リバーランズ 〓

ロブの軍の野営地
諸侯達がレンリーやスタニスについて意見を言い合い意見がまとまらない中
ジョン・アンバーが立ち上がって叫ぶ

レンリー・バラシオンなど知った事か、スタニスもだ!
何故やつらが南の花畑から俺達を支配できるんだ?
奴らが壁の何を知っている?狼の森の何を知っている?崇めてる神さえ我らとは別だ
我々はまた自分達で北部を統治すればいいじゃないか?
我々が忠誠を誓っていたのはドラゴンだ、しかしもうターガリエン家は消滅した
ここに座っておられる方が唯一の王だ・・だから私は忠誠を誓う・・北の王にだ!!


アンバーが剣を抜いて跪きロブに向けると、次々と諸侯達が剣を抜きそれに続く
シオンも生涯忠誠を誓うと跪き、諸侯達は北の王を称えて叫ぶ
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北部の諸侯達がロブを北の王と認めて野営地が盛り上がっていた頃
ケイトリンは1人その場を抜け出し、野営地の隅で縛られているジェイミーと会っていた
ジェイミーはケイトリンを見るなり侮辱的な言葉を浴びせ挑発する
ケイトリンは石を拾ってジェイミーの顔を殴るが、ジェイミーに恐怖は与えられなかった
サンサが首都にてラニスター家の手中にある以上、自分が殺される事はまずない
ジェイミーはその事を確信した上でケイトリンを挑発していた

そんなジェイミーに対してブランを突き落とした理由を問いただそうとするケイトリン
しかしもちろん塔でブランに見られた秘密をジェイミーが告白するわけもなかった
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その頃、ラニスターの陣地でもジェイミーがロブの軍に捕らえられたという知らせが届いた
タイウィンのテントにはラニスター軍の幹部達が揃って今後どうするかを話しあう

南からはレンリーとスタニスが王を名乗り、北からはロブが迫っている
このままでは上下から挟まれる事になるラニスター軍
エダードの首を刎ねてしまった以上、もはやスターク家との和解は簡単ではなく
ジェイミーまで敵に奪われ、幹部達からはキャスタリーロックへ帰るべきとの声まで出る

しかし息子ジェイミーを奪われたままタイウィンは引き下がる事はできない
リバーランズに火を放ち、その間にハーレンホールへと戻って軍を立て直す事を決めた
そしてタイウィンはティリオンに王の手の代理として首都へ行くように言う
サーセイとジョフリーがこれ以上暴走しないように行政の手綱を握り
そして不安定な王国に対し不穏な行動をする者がいれば殺すために・・

一つ忘れていた、宮廷にあの娼婦は連れ込むなよ
シェイの事をいつ知ったのか、ともかくタイウィンは去り際にティリオンにそう忠告した
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〓 黒の城 〓

夜中の黒の城、馬に乗り壁を抜け出してロブを助けに行こうとするジョン
ナイツウォッチの掟では脱走は処刑と決まっている
サムはジョンを止めようとするがジョンは制止を振り切り駆け出す
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南へと森を抜けていくジョンに早くも追っ手がかかる
しかし追ってきてたのはジョンを止めようとするサム、グレン、ピップだった
彼らもまた無断で壁を抜け出せば掟を破った事になる

サムは木の枝に引っかかり落馬し、ジョンも馬を止めて様子を見に戻る
家族を助けたいというジョンの気持ちは当たり前の事だが
ジョンはウィアウッドの木の前で生涯を捧げるという宣誓をした
グレン達はナイツウォッチの誓いを声に出し、誓いの重さをジョンに思い出させる
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仲間達の気迫に負けて壁に戻ったジョン
掟を破った事はすでに司令官は知っていたが何もお咎めはなかった
司令官の元には壁の向こうから悪い知らせばかり届いていて
そんな事で人員を少なくしている余裕は今のナイツウォッチにはなかった

北の野人達がどこかに集結し何かを企みつつある
司令官を襲った青い目の動く死体の類似報告もきている
もうすぐ冬が来るというのに大人しく待っているわけにはいかない、と
司令官は事の真相を確かめるために北への進軍を決めた
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〓 キングスランディング 〓

サーセイは甥にあたるランセル・ラニスターと体の関係を持っていた
まるでジェイミーと会えない間の代役として、ただその体だけを目当てに
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パイセルはウィンターフェルから流れて来た娼婦のロスを一晩買っていた
ロス相手に歴代の王の評価をこぼしていく、狂王が最初は穏やかな人間だった事
ロバート王はいい戦士だったが王には向いていなかった事
そしてジョフリーの事を褒め称えるパイセル

しかしロスが部屋から去ると、さきほどまでの弱く老いたボケ老人の演技をやめ
元気に背筋を伸ばして立ち上がり着替えをする
野心のない老人っぽく見せて権力者に媚び何代も議員を務めてきた男は健在
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ヨーレンはナイツウォッチに補充するための犯罪者や、行き場のない少年達を既に集めていて
髪を切られたアリアは孤児の少年アリーとして、一行に混ざって北へと逃げる事となった
アリアはそこで同年代の太った少年ホットパイ、そしてロミーと出会う
二人はアリアの剣に目をつけ奪おうと絡むが、逆にアリアに剣を突きつけられ脅された
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そしてアリアはそこでロバートの私生児ジェンドリーと出会う
ロバートが死んで鍛冶屋への送金が無くなった事で、親方に追い出されたジェンドリーは
ナイツウォッチに加わるために一行に加わっていた
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〓 エッソス 〓

ドロゴの命を救うための儀式の最中に産気づいたデナーリス
次にデナーリスが意識を取り戻したのは、全てが終わった後だった

目覚めたデナーリスのそばには生まれたはずの息子もドロゴもいなかった
ジョラーは口ごもるが、ミリーマズがデナーリスに全てを話す
子供は鱗に覆われ蝙蝠のような羽根を持った出来損ないの化物ですぐ崩れて死んだ
あの時テントの中ではドロゴの命を救うために馬の命を引き換えにしたが
その場でデナーリスの出産もおこなった結果、息子の命までもがドロゴを救う代償となった

そしてドロゴの命は助かったものの、息をしているだけの植物人間のような状態だった
息子の命と引き換えに救った夫は何も喋らず感じず動きさえしなかった
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これは生きてるとは言わないわ・・いつ以前の彼に戻るの?
太陽が西から昇り、海が干上がり、山が枯れ葉のように飛ばされる時かしら
こうなる事を知ってて私に儀式を勧めたのね・・
彼らが私の寺院を燃やしたのがいけないのよ
私の子には何の罪もないわ・・
その子は世界を征服する王となっていた・・・でも彼はもう街を燃やす事はできないわ
私はあなたを擁護したわ・・・助けたのに・・
助けた?・・以前に3人のドスラキ族にレイプされたわ・・あなたが助ける前にね
私の寺院は燃やされた時・・・その寺院では数え切れない程の男女を治療したのよ
道には首が積み上げられていた・・・長い治療が終わった少年の首もあったわ
それでもあなたは私を救ったと言えるのかしら

あなたの命は救った・・
あなたのカルをよく見てなさい、そうすれば彼を失った時に本当の命の価値がわかるわ

ミリーマズは儀式の結果ドロゴがどうなるかを知っていて実行し復讐を果たした
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デナーリスはその夜ドロゴの体を綺麗にして寄り添う
話しかけても何も答えず、息をするだけの人形になったドロゴにキスをし
デナーリスは枕を手に取り、泣きながらドロゴの顔に押し付け呼吸を止めた
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デナーリスの側近以外のカラサールは既にどこかへ旅立っていた
カルのドロゴが力を失えばもはや外国人のカリーシに従うような民族ではない
僅かに残ったデナーリスのカラサールは木を積み上げ祭壇を作る
亡くなったドスラキ族は所謂天国にあたるナイトランズに旅立つため遺体を燃やされる

デナーリスはドロゴの傍にドラゴンの卵を置かせた
ジョラーはデナーリスのやろうとしている事に不安を感じる

ナイトランズに行くドロゴには卵は必要ないでしょう
卵を売って自由都市に帰れば一生裕福に暮らせます

あれは売るために私の手にあるわけじゃないの
カリーシ・・わが女王・・私は貴女に忠誠を誓い・・この命を捧げても構いません
ですが彼はもう死んだのです・・・
貴女のやろうとしている事はわかっています・・・それはいけません

あなたは勘違いをしているわ
貴女が祭壇に登って行くのを黙って見ていろと?貴女が焼け死ぬのを見てはいられない
そんな事を恐れていたのね・・・?

デナーリスはジョラーを安心させるように頬にキスをする
そして僅かに残ったカラサール達に向けて言う
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私のカラサールになるのもいいわ・・・奴隷も含めあなたたちは自由よ
枷を外してどこへでも行きなさい・・誰も止める者はいない
でも留まる者は兄弟や夫婦のようになるの・・
私はデナーリス・ターガリエン・・・嵐の中で生まれた・・
古代ヴァリリアの血をひくターガリエン家の者・・・私こそがドラゴンの娘
私は誓う、あなたたちを傷つける者は泣き叫び死ぬと!


デナーリスはジョラーにミリーマズを祭壇に縛り付けるように言い
円形に飾られた祭壇の端から火をつける
あっという間に祭壇は燃え上がり、ミリーマズも叫び声をあげ火につつまれた
そしてデナーリスは祭壇のドロゴに向かって歩き出す
火はデナーリスの衣服を焼き、そしてデナーリスは火の中へと消えた
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夜は明け、祭壇は燃え尽き、煙が収まった祭壇の燃え殻の中心へと行くジョラー
そこには煤だらけになったデナーリスがいた

衣服は燃え尽きたものの火傷一つ負っておらず
そしてデナーリスの腕の中には火の中で卵から孵ったドラゴンがいた
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ジョラーとカラサール達は跪き、ドラゴンの母となったデナーリスを囲む
溶けた金で絶命した兄ヴィセーリスとは違い
デナーリスは自分こそが火では死なないという選ばれしターガリエン
そしてドラゴンの末裔という事を証明して見せた
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