〓 黒の城 〓

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ホワイトウォーカーの襲撃を脱し、野人達を連れて壁まで戻ってきたジョン
しかしすぐに門は上がらず、壁の上のアリサーは黙ったままジョンと野人達を見下ろす。
元々ウォッチ達からは反感が多かった作戦だけに、アリサーの指示次第では
このまま壁の北に閉め出される形になる事も十分考えられる。
しかしアリサーはしばらくジョン達を見下ろした後、門を上げた。

壁のトンネルを抜け、黒の城の中を通って行く野人達
サムはジョンの帰還と作戦の成功を喜ぶが、ハードホームで多数の野人達を見殺しに
してしまった事が、今でもジョンの心に重くのしかかる。
そしてナイツウォッチの仲間達からの不信感の目はいまだにジョンに投げかけられ
久しぶりに会うオリーさえも険しい顔でジョンを避ける。
そして門を上げたアリサーも、ジョンの命令に逆らう事はないものの
今の状況に苦言を呈す

優しいなジョン・スノウ・・・・その優しさが我々を殺すんだ・・・
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〓 北部 スタニス野営地 〓


その夜、メリサンドルは何かを察してテントから外へ出る
そして目を凝らすように辺りを見回すと、突然各所から火の手が立ち上がった。
およそ20人の敵方の工作によって燃やされた食料、攻城戦用の武器
多数のテントと馬、そして犠牲となった数百人の兵。
もはやウィンターフェルを攻めるどころか、黒の城へ引き返すだけの食料さえ無いと
厳しい表情でスタニスに言うダヴォス。
しかしスタニスはどこか吹っ切れたような、妙な笑みをダヴォスに見せ
何かを決心したのかメリサンドルの方へと歩いていった。
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その後、自分のテントにダヴォスを呼びつけるスタニス。
自らが王になった暁にはナイツウォッチの要求を何でも聞く事を条件に
食料、物資、馬の補填をウォッチに要請するための使者としてダヴォスを行かせると言う。
スタニスの意図を察したダヴォスは、この機会に自分と一緒にシリーンを黒の城へと
戻すべきと申し出てみるが、スタニスはダヴォスの方を見ようともせずそれを却下した。

黒の城へと発つ前、ダヴォスは自らが彫った木彫りの牡鹿をシリーンにプレゼントする。
彼女の教えのおかげで読字できるようになった事への感謝の証だと言い
唐突なプレゼントに不思議そうな顔をするシリーンの額にキスをし、別れを告げるダヴォス
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その夜、思いつめたような顔をしてシリーンのテントを訪れたスタニス

お父様・・・寒いの?
いや・・・何を読んでるんだ?
「ドラゴンの舞踏」よ、レニーヤ・ターガリエンと彼の腹違いの兄弟エーゴンとの
七王国をかけた戦いのお話なの・・・二人とも自分のほうがふさわしいって思ってたのね。
人々が二人のどちらかを推し始めると、彼らの戦いは王国を二分したの
兄弟同士、ドラゴン同士で戦ったの・・・戦争の終わりには数千の人が死んでたわ。
それはターガリエン家にとっても大きな惨事で、完全には損失を補う事はできなかった

ドラゴンの舞踏・・・なぜ舞踏なんだ?
ただそう呼ばれたのよ、詩的な表現ね
もしお前が・・・レニーヤかエーゴンかを選ばなければいけないとしたら・・・どっちを選ぶ?
どちらも選ばないわ、一方を選ぶと全てが恐ろしく悲惨な事になるわ
人は時に選択を迫られ・・・時に世界はその選択を彼に強いる・・・
男は自分が何なのか知っていて、自身に誠実であり続けるのなら・・・
もはや選択などはなく、男は自分の運命を遂行しなければならん
そしてなるべきものになる・・・どれほど男がそれを忌み嫌うだろうとしても・・

大丈夫よ、お父様
お前には私が何の事を言ってるかもわからないだろうが・・・・
だとしても、お父様を助けたいの・・・・何か私に出来る事はありますか?
ああ・・・・
いいわ、私にやらせて・・・私はバラシオン家のシリーン姫、そしてあなたの娘よ

初めて自分が何か父の役に立てるのだと思い、喜んでスタニスに抱きつくシリーン
そんなシリーンとは裏腹にスタニスは厳しい表情で、ただ娘への謝罪の言葉を静かに呟く
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次の日、シリーンはダヴォスに貰った木彫りの牡鹿を握り締め
雪の降る中、動揺した様子の兵達の間を歩いていく。
そして進む道の先には木で組まれた台、そしてメリサンドルが姿を現し
その時シリーンは初めて自分の状況を理解した。
兵は嫌がるシリーンを木の処刑台に縛りつけ、メリサンドルは叫ぶシリーンを
全く意に介さずに儀式を始めていく。
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聞きたまえ、我が主よ
あなたにこの娘を捧げます
あなたの炎によりこの娘は浄化される事でしょう
我らの信仰の証として受け取りたまえ、我が主よ
そして我らを暗闇から導きたまえ
光の神よ、我らに道を示せ
光の神よ、我らを守りたまえ・・・恐怖に満ちた暗き夜から


娘を犠牲にする事が自分の運命なのだと受け入れたスタニスには
助けを求めるシリーンの叫びはもはや届かなかった。
全ての兵達がそのおぞましい光景から目を背ける中
シリーンの悲鳴はあれだけ娘を忌まわしき者として扱ってきたセライス動かした。
しかし娘のほうへと駆け出したセライスはすぐに兵に取り押さえられてしまい
目の前で焼け死ぬ娘の姿を見る事になった。
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〓 ドーン 〓


ドラン、トリスタン、ミアセラ、そしてエラリアも含めた昼食会に招かれたジェイミー。
まずはなぜ手紙で相談もせずに一方的に国に侵入し、ミアセラを奪おうとしたのか
その経緯をジェイミーに尋ねるドラン。

「そのネックレスは私の部屋から盗まれたものだわ」
禍々しいヘビの置物と共にミアセラのネックレスが送られてきた事をドランに話すジェイミー
そしてジェイミーとドランの視線はエラリアの方に向けられた。
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ドーンには戦争を望んでる者もいる・・・
私は戦争の中で戦場に積み上げられた死体や街で飢えている孤児達を見てきた
私は自分の民を地獄へと導きたくはない・・・さあ乾杯しよう、七王国の王トーメン1世に


全員が杯を交わす中、エラリアだけはワインを床にこぼして杯をテーブルに叩き置く

トーメン王が彼の妹の王都への帰国を望んでいるのか?
なら私は王の命令には逆らえないな・・・彼女は君と王都へ帰ってもらおう
そして我が息子トリスタンも君達と同行しよう。
ドーンと王国の同盟が続くのであれば、二人の婚約は成されなければいけない。
もう一つ、我が弟は死ぬ前は小議会に席を置いていた
君の父はドーンを抱え続けておく事の重要性を理解していたんだな。
オベリン亡き後、トリスタンがその席を継ごう

約束しましょう

ラニスターを憎み、どうしてもオベリンの復讐がしたいエラリアの前で
ドランはあえて王国との同盟続行、関係修復の約束をジェイミーと交わす。
エラリアは立ち上がり、ドランに向かって暴言を吐き捨て出て行こうとするが
普段は温厚なドランにしては珍しくエラリアの腕を掴み言う。

君は私の愛する4人の姪達の母親だ
彼女達のために君には長く幸せな人生を生きてほしいと思っている。
だが今度私にそんな口の聞き方をしたら、そうはならないだろう

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エラリアはドランの腕を振り切ってその場を去った
そして牢に入れられていたブロンもドランとトリスタンの慈悲によって
たいしたお咎めもなく無事に釈放された。
ただトリスタンを殴った分は警護隊長のアリオからきつい一発にして返された。









牢から出されたサンドスネークを前に、謀反の首謀者としてエラリアは
ドランから最後の選択を迫られる。

反逆は終わりだ、私に忠誠を誓うか・・・死か
二度までは許そう・・・・だが三度目はないぞ・・・


いつもの慈悲深いドランとは違う冷たい口調での最後の警告
エラリアは泣きながら跪き、ドランの指輪にキスをして忠誠を誓った
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それから改心したような表情でジェイミーの部屋を訪れるエラリア。
ターガリエン王朝では普通だった近親相姦を引き合いに出し
関係を隠し続けているサーセイとジェイミーの事を哀れむ。
そしてオベリンの死にはミアセラとジェイミーは関わっていないので潔白だと言い
もう彼らに対し殺意、敵意はないとでも言いたげなエラリア。
謀反を反省しドランに忠誠を近ったとはいえ、あまりに素直すぎる豹変ぶりが逆に疑わしく
終始怪訝な表情でエラリアの話を聞いていたジェイミー
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〓 ブラヴォス 〓


「カキ!ハマグリ!コックル!」

牡蠣売りの少女ラナに扮したアリアは貝を満載した荷車を押し
ジャーケンに指示された通りに、港にいる暗殺のターゲットの老人の出店へと向かう。
ジャーケンから預かった毒薬を準備して老人の店の前を通るアリア
そして狙い通り老人はアリアに呼びかけ牡蠣を求めるが
何故かアリアは呼び止める老人を無視してそのまま通り過ぎていく。
老人の声も聞こえなくなる程にアリアの目を引いたもの
それは小船から港に降り立とうとしているメリン・トラントだった。
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鉄銀行と交渉するためにブラヴォスへと来たメイス・タイレルの護衛件見張り役として
サーセイの指示で共に海を渡ってきたメリン。
アリアは暗殺任務を完全に忘れ、牡蠣売りの少女を演じて人に紛れながら
メイスとメリンの後をつけ、様子を探る。
その夜、メリンはタイレル家へ抱いてる反感を吐き出しながら
仲間を連れてブラヴォスの高級娼館へと入っていく。
そして彼らをずっと尾行していたアリアも、貝の入った木箱を首にかけ
娼館の客や娼婦に貝を売りつつメリン達を追う。

メリンは奥の部屋に座り、女主人が紹介する娼婦達を見ては
「年を取りすぎだ」と言い、より若い娼婦を出せと要求する。
それをついたての後ろからその様子を見ていたアリアだが
メリンの仲間に見つかり、こっちへ来て牡蠣を売れとメリンのいる部屋へと引っ張られた。
どこかで見たような少女の顔を見て、表情の変わるメリン
少女を凝視したまま何かを思い起こそうとしていた。
しかし女主人がさらに若い娼婦を連れて戻ってくるなり、牡蠣売りの少女は追い払われ
そして女主人が連れてきた娼婦とは呼べないほどの若い娘を気に入ったメリンは
さっきの牡蠣売りの少女の事など忘れ、娘を買って奥の部屋へと入っていった。
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〓 メーリーン 〓


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観客で埋め尽くされたダズナク闘技場
無意味な殺し合いを見たくないデナーリスの沈んだ表情とは対照的に
闘技場の再開を民は喜び、それはデナーリスの予想を遥かに超える熱狂ぶりで
もうすぐ始まろうとしている殺し合いを大歓声と拍手で待つ。

そして最初に出てきたのは大剣を持った大男と、短剣を持った小男
二人はデナーリスが手を打つ合図と共に、爆発した観客の熱気に包まれて戦いを始める。
力と素早さの対照的な対決が始まったが、一方でデナーリスをめぐる
ダリオとヒズダーの静かな三角関係の戦いも主賓席で始まっていた。

あの小さいのだな、金を賭けるならあいつのほうだ。間違いないぜ
王や女王は戦いで賭けはしないのです、他を当ってください
俺が闘技場で戦う時、俺が負けるほうに賭けるやつもいたが、それはニワカの間違いだ
私は沢山の時間を闘技場に費やしてきたが、どちらかといえば
私の経験からすると大男のほうが小男に勝つ傾向にありますね

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ダリオは小男が勝つと予想し、そしてヒズダーは大男が勝つと予想する
しかしヒズダーの経験とは観客としての物であって、実際に戦ったわけでなく
自分が殺し合いをした中での経験でない事をデナーリスに指摘されてしまう。

俺が闘技場でああいう野獣みたいなのと戦った時は
いつも観客は俺を見るんだ、当時はガリガリだった俺をな。
それから彼らは俺を殺そうとする膨れ上がった山のような筋肉を見る
だがそう簡単に彼らは金を手にはできない
山のような筋肉もここやここ(首周り)には筋肉がつかないのさ
そして大男ってやつはそこを狙う俺のダガーを止めるにはノロマすぎるんだ
つまりだな、ああいう野獣が俺の前に獣みたいな顔で立ってたら
もう勝ったも同然だ


気を良くしたダリオはナイフを振り回し、自分の闘技場での経験を自慢気に語る。
しかし語り終わった瞬間、大男の大剣は小男の首を豪快に刎ねて勝利し
ダリオは偉そうに言ってた手前きまりが悪くなり、静かに警備へと戻って行った。
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勝者を的中させてしたり顔のヒズダー、しかしその隣ではデナーリスと同じか
それ以上に殺し合いにうんざりしているティリオンがいた。

私からすればこの世界は常に十分すぎる程の死で溢れている
娯楽の時くらいはそれ無しでお願いしたいね

そうですか、ぶしつけな質問ですが殺しや残酷さ無しに成し遂げられた
大義というものは何でしょうか?

それとそうあるべき事を混同するのは簡単だ、特に思惑通りに事が運んだ時は
私の事について話しているのではありません
大義に必要不可欠な条件について話しているのです。
これが偉大な都市メーリーンにとって無くてはならない要素なのです
私達が生まれる前から存在し、我々が土に還った後もずっとあり続けるでしょう

私の父は君を気に入っただろうな・・・

いつかあなたの偉大な都市もまた土に還る日が来るわ
あなたの命令ででしょうか?
必要ならね
そうなるまでに何人の人間が死ぬでしょうか
もしそうなれば、彼らは正当な理由で死ぬのよ
闘技場の戦士も正当な理由で死んでいくと思っていますよ
他の誰かの理由よ
あなたの道理は正しく、戦士達の道理はまがい物だと?
彼らには自身の心理が読めず、あなたにはそれができると言うのですか?

言うね、君は雄弁な男だな・・・・君が間違ってるとは言わないが
私の経験からすると口の立つ男は馬鹿と同じように何事も全てにおいて正しい

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3人が話していると、デナーリスの耳に懐かしい声が聞こえてくる
闘技場の方を見るとそこにはヴァリリア語で決闘の宣誓をするジョラーがいた。
デナーリスに追放されたが、それでも他に生きる道のない男は
自らの意思で闘技場へと戻り、また再びデナーリスの元へと姿を現した。
自分の忠誠心、価値をどうにかして女王に示すために戻った男の意思に気圧され
デナーリスはジョラーに促されるように戦いの合図の手を打った。
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ウェスタロスでは指折りの戦士だったジョラーだが、年齢的なハンデもあり
メーリーンでも選りすぐりの型破りな戦士達相手に酷く苦戦を強いられる。
しかし体中を斬られボロボロになりながらも、ジョラーはなんとか最後まで勝ち残った。
ウェスタロスの戦士が勝ち残った事で、メーリーンの観客からは大ブーイングが起こる
そして勝利者としてデナーリスと向かい合ったジョラーは敵の持っていた槍を奪い
怒りの表情で主賓席のデナーリスへと槍を投げ放った。
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観客の悲鳴とともに、槍はデナーリスの後ろにいた男を貫く
それはデナーリスを後ろから狙っていた、サンズオブハーピーの仮面をつけた暗殺者だった。
観客席に紛れこんでいたサンズオブハーピー達はいつのまにか仮面をつけ
同じ観客席にいたデナーリスを支持した民を次々と殺し始め
そして、サンズオブハーピーと同じ元主人の富裕層であるヒズダーもまた
デナーリスに従った見せしめとして胸を突かれて殺された。

客席はパニックとなる中、主賓席のデナーリスを守るアンサリード達とダリオ
そこにジョラーも加わって闘技場からの脱出路へと向かうが、出口は既に封鎖されていた。
そして倒しても倒してもとめどなく沸いてくるサンズオブハーピーの増援に囲まれ
ついに逃げ場のない闘技場の中心にデナーリス達は追い詰められた。
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ダリオやジョラー達の奮闘により迫ってくる敵は倒されていくが
多勢に無勢で押し入られるのも時間の問題だった。
デナーリスはミッサンディと手をつなぎ覚悟を決めたように目を閉じる
すると空から怒号のような鳴き声をあげ、炎を吐きながらドロゴンが闘技場に降り立った。
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サンズオブハーピーを噛み殺し、そして炎を吐いて焼いていくドロゴン
しかし敵の投げた槍が次々とドロゴンに刺さり、その度に苦しそうな鳴き声をあげる。
デナーリスは迷いなくドロゴンに歩みより、刺さった槍を一気に引き抜く
するとドロゴンはデナーリスを噛み殺しそうな勢いで口を開けて威嚇した。
デナーリスが制御できなくなってから一度だけ姿を見せはしたものの
野性に帰ってしまったように、もう何ヶ月もどこかへ飛び去ったままだったドロゴン。
しかしデナーリスが手を差し出すと、さっきまでの凶暴な野獣の顔が
まるで子供のような優しい表情に変わった。

しかし地上では機動性に欠けるドロゴンは格好の的で
サンズオブハーピー達の投げる槍は次々とドロゴンに刺さる。
その姿を見ていられなくなったデナーリスは、自らドロゴンの背によじのぼり
「Valahd」とヴァリリア語で呟く。
するとデナーリスを背に乗せたまま走り出すドロゴン
そして大きく翼を広げて飛び立ち、そのまま闘技場の彼方へと消え去った。
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