Archive
〓 ブラヴォス 〓

15gtt428010364.jpg

フェイスレスメンの本部『白と黒の家』
いわゆる礼拝堂のような広間は薄暗く、中央には丸い泉、そして
壁際には『泣き女』『夜の獅子』『溺れ神』など、主にエッソス各地の神の像があり
七神教からは七つの神のうちの一つ『未知の者:ストレンジャー』の像だけが置かれていた

参拝者と思われる者達が、それぞれの神に各々祈りをささげる中
アリアはただひたすら何日も、礼拝堂の床の掃き掃除を続ける。

私は掃き掃除をするためにここに来たんじゃない
違うのか・なら何故ここに来た?
あんたが私を弟子にしてくれるって・・・
フェイスレスメンになる方法を教えてくれるって言ったから

男は少女に教えている・・・
ヴァラドハリス=全ての男達は仕えるもの・・・フェイスレスメンならなおさらだ・・・

私も仕えたい
少女は少女自身に仕えたがっている・・・
我々はここで『多面神』に尽くす、真摯に仕えるために・・
少女は誰でもないものにならなければいけない・・・

どれが多面神なの?ここには『未知の者』や『溺れ神』・・・それと・・・
神は一人しかいない、少女は神の名を知っている・・
そして男達は神が何を与えるかを知っている・・・


ジャーケン(の顔を持つ男)はアリアにそう言って部屋を出て行く。
参拝に来ていた男は床に倒れ、そして扉から出てきた者達にどこかへ運ばれていくが
アリアが何を聞いても誰も何も答えはしなかった







何をしていいのか、何を求められているのかわからないアリア
与えられた部屋でジャーケンに貰ったコインを眺めて寝ていると、一人の少女が入ってきた。
何か用?
お前は誰だ?
えっ?
その価値を知らない不相応なそのコインを持ってここにやってきた・・・お前だ・・
お前は誰だ?

・・・・・・誰でもない
15gtt428010365.jpg


何かの試験かと思ったのか、アリアはジャーケンの言ってたように『誰でもない』と言った
その瞬間、少女は持っていた棒でアリアを打つ。
少女は繰り返しアリアに質問し、アリアが口を開くたびに棒で打つ
完全にキレたアリアはベッドに手を伸ばし、隠しておいたニードルに手をかける
その時、ジャーケンが入ってきた。

何をしている・・・
遊んでいただけですよ
少女はまだその準備ができていない
そのようですね・・・

準備はできてる!
・・・・何のだ?・・・
あんたが求める事ならなんでも・・・フェイスレスメンへの・・・誰でもないものへの・・・
その剣は誰の物だ?それはアリア・スタークの所有物だ・・・
アリア・スタークの剣、服、アリアスタークの盗まれたコイン・・・
男は不思議に思う・・・アリア・スタークの持ち物を身につけているのに・・・
それのどこが『誰でもないもの』なのか・・・


『誰でもない』
それはジャーケン・ハガーと名乗り、顔を持っていても誰でもないただの『男』
なのでジャーケンの顔を持つ男は固有名詞を使わず『男、少女』と言う。
アリアがアリアでいる限りは、アリアはフェイスレスメンにはなれず
その全てを捨て、ただの『少女』になければいけない。

ジャーケンの言ってる意味がわかったアリアは海へ行き、服を海に投げ入れる
ハウンドから奪った金の入った袋、そしてジャーケンがアリアに渡したコインも。
しかしニードルだけは捨てきれず、迷ったすえに海辺の岩場の穴に隠した。
15gtt428010367.jpg




白と黒の家に戻り、また掃き掃除を黙って続けるアリア
すると今まで入った事のない扉が開き、ジャーケンと一緒に地下へ降りていく。
地下の部屋には台に乗せられた男の体と、アリアを棒で打った少女がいた
少女は何も言わず男の服を脱がせて布で体を拭きはじめ、アリアも空気を読み
少女と同じように布を手に取り、男の体を拭きはじめる。













〓 キングズランディング 〓

15gtt428010368.jpg

トーメンとマージェリーの結婚式の日
ベイラー大聖堂に続く道では、人々が嬉しそうに王妃になるマージェリーの名を叫び称える。
サーセイは駕籠の中でその声を聞き、クイーンという称号が自分からマージェリーへと
移る事を改めて実感し、なんともいえない気持ちになる。

トーメンとマージェリーはキスを交わし、誰もが祝福する中で結ばれた。
ティリオンやジョフリーの時と違い、ごく普通かつ円滑に結婚式は終わり
そしてその夜、幸せそうな二人は初夜を迎える。
王にはなったが、世間知らずなだけで性格はごく普通の少年のトーメンは
思春期の少年らしく、美しいマージェリーとの初夜を長く心待ちにしていたようで
念願の初体験を終え、まさに幸せの絶頂にいた。
しかしもう1ラウンド、とやる気なトーメンを焦らしベッドを離れるマージェリー

当たり前だけど、私のお婆様はハイガーデンにお帰りになられるわ
王都は誰もが住む場所じゃないと思うの・・・
あなたのお母様はこの場所が好きなのかしら?
子獅子を指導する事は、あなたのお母様の楽しみなのね

いや・・・だが・・・僕はもう一人前の男だよ・・・
そうよ・・・そして王であらせられますわ
でも彼女からすればあなたはいつまでも坊やのまま・・・
彼女の私への気遣いや優しさには感謝しているわ・・・そして
夫を失い、長男やお父様までも失う災難に耐えていることも・・ 
彼女が過保護になるのもわかるわ、あなたから目を離さないでしょうね・・・

15gtt428010370.jpg





翌日トーメンはサーセイにキャスタリーロックへの帰郷を勧めてみる。
常日頃から王都では誰も信用できず、全てが肌に合わないと言っていた母を
キャスタリーロックに帰す事は、それはそれで母への気遣いにもなる。
そしてなによりマージェリーに一人前の男として見られるために

もちろんサーセイはそれがマージェリーが自分を王都から追い払うために
トーメンをそそのかして仕向けた事だとすぐにわかる。
王妃となるやいなや早速仕掛けてきたマージェリー、それに答えるように
サーセイはすぐに私兵を二人つけてマージェリーに会いに行く。

お義母様!ようこそいらっしゃいましたね
とっても素敵ね、結婚のせいかしら
私達とお茶やお菓子でもご一緒しませんか?ワインと言いたいのですがまだ明るいので
いえ・・・・いいえ・・・もう行かなければ・・・ただこれだけは言っておきたいの・・・
もし私にできる事があれば・・・

とってもお優しいのね
トーメンはあなたに夢中になってるみたいだから・・
私も彼を心から愛しています・・・立派な青年に育てあげられましたね
嬉しいわ・・・本当に・・・幸せそうで何よりよ・・
この上ないほどですわ、実を言うと(初夜で)くたくたで・・
ですが獅子と牡鹿の血なら当然ですわね

・・・・・では失礼するわ・・
あぁ、私ったら、長い王宮暮らしなのに・・どう言えばいいのかしら・・
お義母様の今の正式な称号は何と呼べば・・・?
王の母君?皇太后様?

そんな形式ばる必要はないわ・・・
どちらにしても、王が熱中する務めで・・・王の母から王の祖母になる日も近いでしょう
素敵な日になるでしょうね・・・
祝福が目に浮かびますわ、鐘の音が朝晩鳴り続け・・・
覚えておいて・・・・・・・・・もし何か困った事があれば・・・

マージェリーをけん制しようとやってきたサーセイ
しかしマージェリーは余裕の笑みで、逆にサーセイに自身の立場を認識させる。
かわいがって育ててきたトーメンは、あっさりマージェリーのとりことなり
今のサーセイにはマージェリーを制する力もなく、脅しの言葉さえも出てこない。
マージェリーと侍女達が笑う中、逃げるように立ち去るサーセイ
15gtt428010371 copy








七神教の最高権威ハイセプトン
国の式典、祭事を仕切り、信心深い民にとっては有難い存在。
しかしハイセプトン自身の政治的な力は弱く、その時々の権力者の手駒の一つでしかない
それ故、どうしても世俗的な欲にまみれる傾向にある。

そしてその日も、ハイセプトンは娼館で娼婦をはべらし遊んでいた。
するとランセル・ラニスターを始めとした七神教の一派スパローズが押し入ってきて
欲にまみれ、神を汚した罰を与えると言い、ハイセプトンを全裸にして街中を歩かせた。

辱めを受け、人々からは涜神者と蔑まれたハイセプトン
小議会にスパローズの事を報告し、自分が受けた冒涜は神への冒涜と同じと言い
スパローズの代表者ハイスパローと呼ばれる男の収監と処罰を陳情する。
しかしハイセプトンが娼館で遊んでいた事は、すでに小議会にも届いていて
苦しい言い訳をするハイセプトンに呆れる議員達。
いつもならこんな話には乗らないサーセイだが、ハイスパローという存在に興味を持ったのか
自らその男に会いに王都の貧困層が住む地区へと行く。

病気が充満する貧困街で、炊き出しを行うボロ布をまとった老人
彼自身が言い出したわけではなく、いつしか彼はハイスパローと呼ばれるようになっていた。
神の前では平等だと言い他人を思いやり尽くす、立派な人格者
しかし一方で口には出さないが、ランセル達スパローを裏で操っている事は明らか。
サーセイはハイセプトンにハイスパローの処刑をせがまれた事を伝え
その上で堕落したハイセプトンの方を地下牢に収監したとハイスパローに言う

信仰と王政は国を支える2本の柱よ、片方が崩壊すればもう一方も崩れる・・・
やるべきと思う事は何でもやっていいのよ・・・お互いを守るためにね

15gtt428010373 copy



















〓 ウィンターフェル 〓


北部監視者ルース・ボルトンの新たな居城ウィンターフェル
消失した城は、多くの人を使い急ピッチで再建が進められていた。
ウィンターフェルとはいえ、しかし今はボルトン家の城
壁には皮を剥がれた人間が、ボルトン家の旗の代わりのように吊り上げられている。

スターク家を落としいれ、北部を手に入れたルース・ボルトンだったが
タイウィンが死んだ事で後ろ盾を無くし、ある意味孤立した状態となっていた。
北部の諸侯達から税を取れる立場とはなったが、北部人のスタークへの忠誠は未だ厚く
ラムゼイが取り立てに行ったサーウィン家は税を払うのを拒み、そして皮を剥がれた。
ラムゼイは死んだサーウィン卿の息子を新たな領主とし、彼から税を取ったので
仕事はこなしたとばかりに意気揚々と食事を続けるが、ルース・ボルトンに一喝される。

食べるのをやめて私の話を聞け・・・もし北部の諸侯達が決起すれば
我が軍には北部を維持できるほどの兵はいない・・・わかるな?
タイウィンとの協定はあったがタイウィンは死んだ・・・千マイル南のラニスターと協議中だが
やつらは七王国の歴史の中で1度たりとも北部へ進軍した事はない・・・
やつらが私達のために動くと思ってるなら・・・お前は馬鹿だ。
我々は他の家と同盟を結び名家となる、同盟国と協議してより力をつけるのだ
最善の道は末永く続く同盟を作り上げる事だ・・・皮を剥ぐことじゃない・・
一番いいのは結婚だ。

今ではお前は法で認められたボルトンとして、ふさわしい花嫁と結婚する時だ・・・
実を言うと、北部を掌握するのにこれ以上無いふさわしい娘を見つけてな・・

15gtt428010375 copy






その頃北部への入り口モートケイリンに差し掛かるサンサとベイリッシュ
ついに目的地がウィンターフェルだと聞かされ、ボルトンとの結婚を感づいたサンサ。
兄と母を裏切って殺しウィンターフェルを乗っ取った、ラニスターとならぶ最大の仇敵
そのボルトンと結婚させられるとわかった途端、死んだほうがマシだと感情的になる。
ベイリッシュは無理強いはしないと言いながらも、言葉巧みにサンサを言いくるめ
今までのように悲劇の傍らで泣いてばかりの傍観者でいるのは終わりにし
家族の仇を討つために行動すべきだと諭す。

サンサは一人でしばらく考え、そして心が決まり馬に乗る。
結婚どころか死んでもボルトンには会いたくない、と言っていた泣き虫な少女は
ウィンターフェルにつく頃には、感情を抑えボルトンに笑顔で挨拶できるようになっていた。

同じような北部の造りとはいえ、消失したかつてのウィンターフェルとは違う城
変貌した故郷に違和感を感じながら使用人の老婆に部屋に案内されるサンサ
お帰りなさいレディ・スターク 北部は覚えていますよ
北部では誰もが知っている格言『The North Remembers』
スターク家がほぼ事実上滅亡しても、北部人のスターク家への忠誠心は変わらない
北部人の固い忠義を示すように、老婆は生き残ったスタークの娘にそう言った。
15gtt428010379 copy





父親から北部の展望を聞かされ、ボルトン家を継ぐ立場を重く認識したのか
ラムゼイはサンサを傷つけず幸せにする事をベイリッシュに誓う。
ベイリッシュはアイリーにいた時にルース・ボルトンと手紙をやり取りし、サンサを
ウィンターフェルへ連れて行くと約束していた。
ラニスターと手を組み、ついにはアイリーの領主にまでなったベイリッシュだが
タイウィンが死んでラニスター家が落ち目と見るやいなや、すぐにボルトンに乗り換えた。
サーセイ・ラニスターから君に手紙だ、夜明け前にアイリーから使者が来てね
どうやら彼女はまだ君がアイリーにいると思っているようだ

私への手紙と仰いましたが、不思議なことに封が破られていますね
私の立場をわかるだろうベイリッシュ公、夜中にサーセイからの手紙などが来たら・・
新しい同盟者の君に疑いをもってしまうのも仕方がない。
ラニスターは君をウェスタロスでも指折りの領主にしたが
今君は北部から彼らを陥れようとしている。
なぜその立場になってまで危険を冒す?

全ての野心的行動は危険な賭けです、あたながロブ・スタークを殺した時もそうでしょう
そしてこの北部とウィンターフェルがその配当です

私にはタイウィン・ラニスターの支援があった、今は誰が支援してくれる?君か?
アイリーは今は私のものです・・・
先の戦争ではアイリーの諸侯と北部の諸侯は同盟を組み、史上最大の王朝を崩しました・・
ところで、烏をお借りしたいのです・・サーセイが返事を待ってるでしょうから・・

ぜひ読ませてもらいたいね・・

頭が切れる曲者同士の二人
手は組んだが、距離感はそのまま。
15gtt428010382.jpg









サンサとベイリッシュの後を追うブリエンとポドリック
ボルトン兵のいるモートケイリンは通れないので、時間をかけて迂回していく。
従者というものは普通若い貴族が将来の下積みのためになるものだが
ポドリックは従者というには少しばかり歳をとりすぎていた。
五王の戦いが始まった頃、ポドリックはロリマーというナイトの従者をしていたが
ロリマーが軍の食料を盗んだことで首吊りになり、ポドリックも首に縄をかけられた。
しかし王国の処刑人イリン・ペインの血縁だった事から処刑を免除され
ティリオンの従者になるようにタイウィンから言われたという。

ポドリックは今でもティリオンには恩義を感じていて、また何かときつく当たるブリエンにも
叱られることで成長するので感謝していると言う。
ポドリックの真っ直ぐな忠誠心に打たれたのか、それともあまりに頼りないと思ったのか
ブリエンはポドリックに朝晩と剣の修行、そして馬の乗り方を教えると言う。
不意打ちとはいえ、一応キングズガードの一人を殺したポドリック
剣への興味が無いわけはなく、何よりブリエンに始めてまともに扱ってもらえた事に喜ぶ。
ずっと機嫌の悪かったブリエンと少し打ち解け、嬉しくなったポドリックは
今度はブリエンがどういった経緯でレンリーに仕えるようになったのかを聞く。

私が子供の頃、父は舞踏会を開いていて
私は彼の唯一の子だったから、良い相手と縁談をと彼は望んでいた。
彼はタース島に沢山の若い貴族達を招待し、嫌がる私を舞踏会へ引きずって行って・・
それは素晴らしかった・・・
誰も私がロバ顔だの、背が高いだのと言わず
彼らは私のダンスの相手になるためなら、決闘も辞さないとお互い牽制し合い
どれだけ結婚を望み、私を城へと連れ帰りたいかを囁かれた・・
父は笑顔で私を見、私も笑顔で彼を見た・・・・あれほど幸せだった事はない
何人かが笑っているのに気付くまでは・・・

それで全員が一斉に笑いだした、やつらは演じるのに耐えれなくなったんだ・・
やつらは私をからかって遊んでいただけ・・・
美しきブリエン・・・やつらは私をそう呼んでいた・・・酷い冗談だ・・・
自分が醜い生き物だった事に気付いた・・・ウスノロの怪物

私は逃げ出そうとしたが、レンリー・バラシオンの腕の中に包まれた
『奴らみたいな意地悪なゲスどもに涙を見せちゃいけない
あんな奴らにそんな価値はないさ』彼はそう言った。
彼は私とダンスをしたが、もう誰も何も言うやつはいなかった
だって彼は王の弟だったのだから・・

でも・・・彼は・・・その・・・ティリオン公が言ってたのですが・・・
ああポッド、彼は男が好きだ、私だって馬鹿じゃないさ・・・
彼は私を愛して無かったし、求めてもいなかった
彼は優しいから私が傷つかないように一緒に踊ってくれただけだ。
私が笑いものになる所を助けてくれたんだ・・・その日から・・・彼が死んだあの日まで・・・
それなのに私は彼を助けれなかった・・・
愛する人を守れなかった事ほど苦しいものはない・・・いつか私はレンリー様の仇を討つ

でもあなたは影が彼を殺したと言った、どうやって影を殺すのです?
スタニスの顔をした影・・・あれはスタニスだ、そう確信している
スタニスは人間だ、影じゃない・・・・人間なら・・・・殺れる・・

15gtt428010377 copy













〓 壁 黒の城 〓


ジョン・スノウ改め、ウィンターフェル領主ジョン・スターク
スタニスと共に戦い北部を取り戻せば、子供の頃から夢見てたものが現実となる。
しかしウォッチの王国内の政治、戦争には関わらないという誓約に従い
ジョンはその願ってもない提案を断った。
ジョンもまた名誉のために死んだネッドのように、頑固で高潔だと皮肉を言うスタニス
スタニス自身も頑固な男だが、それ以上ジョンを説得しようとはしなかった。
スタニス軍と捕虜の野人達のおかげで食料に余裕のない黒の城。スタニスは2週間ほどで
ウィンターフェルへと侵攻する予定だが、野人達の今後についてはジョンに一任された。

ジョン相手には穏やかに話すスタニス
普段は寡黙で無愛想なスタニスだがどうやらジョンの事は気に入っているようで
スタニスが去った後、ダヴォスはもう一度スタニスのためにジョンを説得する。
ナイツウォッチの宣誓はどんなものだったかな?最後のほうの・・
『我は暗闇の剣、我は壁にて監視する者、我は国を守る盾・・・』
国を守る盾・・・・そう誓ったんだな・・・私は学はないが
大勢を助けるための最善の道は、僻地の凍った壁に留まる事ではないと思う
泥でブーツを汚すためでなく、やるべき事をやるという事じゃないかね・・・
ボルトンの統治下である限りは、北部は苦しい時代となるだろう
まあ俺の個人的な意見だがね

15gtt428010385.jpg






スタニスの事、野人達の事、食料問題
総司令官となったジョンはその他にもする事が山積みだったが、その最初の仕事は
代998代ナイツウォッチとしての要職の人事だった。
アリサーをはじめとした、いわゆるジョンと対立していた者達は
自分達がどこに飛ばされるかと緊張した面持ち。

サー・アリサー・・・
あなたは黒の城のどのレンジャーより経験豊富だ・・・野人襲撃の際には
何度もその勇敢さを証明した。あなたをファーストレンジャーに任命する・・


顔を見合すサムとエド、そして他のウォッチ達の反応もイマイチだったが
ともかくアリサーは名誉あるファーストレンジャーとなった。

ジャノス卿・・・あなたにはグレイガードを任せる
グレイガードは廃墟だが・・・
そうだ、あの砦は酷い有様だが頑張って修復してくれ
私は君がオムツを汚してた頃から王都の警備を任されていた男だぞ、冗談じゃない
何か勘違いしてるようだが・・・・私は命令したんだ、提案じゃない・・・
荷物をまとめて別れの挨拶をしろ、そしてグレイガードへ行くんだ・・・

凍えて死ねと言ってるような命令を素直に聞けるわけがない・・・
お前に投票した馬鹿共の中から行かせればいいだろう!
俺は行かんぞ!わかったな小僧!・・・俺は・・・絶対に行かん!

私の命令に逆らうと・・・?
そんな命令はお前みたいな私生児のケツにぶっ刺してろ・・・
ジャノス卿を外へ連れ出せ、私の剣をもってこいオリー

ジャノスは外に引きずり出され、処刑台代わりの丸木の上に跪かされる。

最後に言い残す事はあるか・・・ジャノス卿
わ・・私が悪かった・・・・あんたこそが総司令官だ!
あんたに従う、悪かった。今まで言った事もすべて謝る・・・・私が間違ってた!
お願いだ!慈悲を!・・・クレイガードに行くよ!行くから!
怖かったんだよ・・・私は・・・ずっと怖かったんだ・・・

15gtt428010387 copy




ジョンは振りかぶろうとした剣を止め、ジャノスの命乞いを最後まで聞く
そしてジャノスが泣き崩れ、言葉が途切れた時、ロングクロウはジャノスの首を落とした。













〓 ヴォランティス 〓


メーリーンへの道中、大都市ヴォランティスを通るティリオンとヴァリス
人が多い分、人目につく確立は格段に上がり危険性も増す。
しかしヴァリスが何を言おうともティリオンは外に出たい、出たいと繰り返すだけ
会話にさえならず、説得しようがないヴァリス。
もし俺の頭がおかしくなったなら、デナーリスに会っても役に立たんぞ・・・
君以外の顔を思い出せないくらい、誰の顔もずっと見ていない・・・

文句なしの良い顔でしょう
気が狂いそうだ・・・
もし誰かに気づかれでもしたら・・・あなたは気が狂うより酷い目に・・・
ウェスタロスからは何千マイルも離れてるんだ・・・・俺は何物だ?
どこにでもいるただの酔っ払いのドワーフだ

15gtt428010388.jpg





そうしてティリオンは何日ぶりかに馬車の外へ出る
奴隷都市ヴォランティスは最底辺の奴隷まできっちり管理され、その顔にいれた刺青で
ハエの墨は糞拾い、ハンマーの墨は職人、涙の墨は娼婦などと、別けられていた。
ウェスタロスでは珍しい異教徒扱いの赤の司祭も、エッソスでは人々の支持を受け
街中ではメリサンドルのような光の神に仕える女司祭が、神の教えを人々に伝える。
私もかつてはあなた達と同じでした、奴隷として売り買いされ、ムチで打たれ焼印を押され・・
光の神はあなたたちの声を聞いています・・・王の声も、奴隷の声も・・
哀れなストーンメン(グレイスケール病者)の声も・・・

グレイスケールの拡散を祈りで食い止めようというのか・・・
踊りのほうがいいんじゃないか

神は救世主を授けてくださったのです
火の中より世界を作り変えるために生まれ変わった・・・ドラゴンの女王を!

俺達が会おうとしてるのは救世主なのか、なぜ黙ってたんだ?
誰だって救世主なら喜んで会うさ


デナーリスと光の神関係は接触した事がないはずだが、何故かヴォランティスでは
ドラゴンの母は光の神が遣わした救世主として祀り上げられていた。
ヴァリスも知らなかったのか困惑した表情、そしてティリオンの声が聞こえたのか
女司祭は暗く冷たい目でティリオンと目を合わせる。
15gtt428010391 copy






その後、やっと目当てだった娼婦のいる酒場に来たティリオン。
ウェスタロスと違い、エッソスではデナーリスの存在感はとても強いようで
デナーリスと同じ格好をした娼婦は客の男達に大人気だった。
尻丸出しのデナーリスの格好をする娼婦を見て、奥のテーブルでうなだれている男
メーリーンを追放されたジョラー・モーモントがいた。

ティリオンは一人の娼婦に声をかけ、流石に手馴れた感じですぐに口説き落とした。
しかし娼婦に手を握られると、シェイの事がフラッシュバックしたのか、急に動揺し
用を足しに行くと言ってその場を逃げるように離れる。


長旅の車中ずっと待ち望んでいた娼館遊び
しかし自分でも気付かなかった心の傷が開き、ティリオンはショックを受ける
どうしたものかと酒を飲みながら、川に向けて用を足すティリオン。
すると後ろからジョラーが現れ、ティリオンを縛り上げた

お前を女王のところへ連れて行く

ティリオンを担ぎあげ、どこかへ連れて行くジョラー。
15gtt428010363.jpg









30代こそ「奴隷」から抜け出そう!




sponsored link





ゲームオブスローンズ・ウェスタロスガイド
立体的に飛び出す絵本


カテゴリ
sponsored link
手数料比較