Category : Game of Thrones S6 ep8 No One


〓 リバーランズ 〓


リバーランズの森の中、火を囲む4人のブラザーフッド達。
女経験の乏しい若者にキスの仕方を指南するふりをして、尻に悪戯して爆笑する男。
恥ずかしそうにうぶな若者が悪態をついていると、後ろから斧を持ったハウンドが現れ
剣を抜く間もないまま4人ともが瞬く間に切り殺された。

村を襲った3人のブラザーフッドを追って森を進むハウンド。
しかしハウンドが3人を見つけた時は、彼らは首に縄をかけられており
村人の殺害の罪で、まさに今ドンダリオン達に処刑されるところだった。

ドンダリオンは3人のうち、2人の処刑をハウンドに譲ることにしたが
あくまで絞首で、斧での惨殺は認めなかった。
罪を思い知らせるため、内臓を割き、手の一本でも切り落としたいハウンドだったが
仕方なく3人のうちの2人の足場を蹴り倒した。
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ハウンドは処刑した死体からブーツを奪い、そのついでにブラザーフッドに食料をたかる。
肉にかじりつき、酒を交わし、火を囲むブラザーフッドとハウンド
ピリピリした空気もなくウェルカムな雰囲気の中、ドンダリオンはハウンドに
共に北からくる脅威を止める仲間になれと誘う。
一度はハウンドを捕まえ、処刑しようとしたブラザーフッドだが、それを乗り越え
ハウンドが生き残ったのもまた神の意志だという。
ドンダリオンが何度も蘇ったのも、それは神に与えられた役割のためで
そしてハウンドが生き永らえ、ここで巡り合ったのも神に与えられた運命だという。

お前は戦士だ、生まれながらのな・・・戦いから離れてみてどうだった?
俺たちが戦おうとしてる敵は、老いも若きも、善人も悪人も関係なく全て破壊するだろう。
傷つけた数よりはるか多くの人間を、おまえはまだ助けられるんだ・・クレゲイン
今ならまだ間に合うぞ・・・


死んだ牧師にも言われた言葉がハウンドの頭の中をめぐる。
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〓 メーリーン 〓


ティリオンと各奴隷都市の主人たちとの交渉の末、サンズオブハーピーの活動は収まった。
そして火の神に仕える司祭達の活動により、元奴隷達のデナーリスへの信望は高まり
メーリーンの街は統制が取れ、活気を取り戻した。
上々の結果が出て満足気なティリオンだったが、火の神が嫌いなヴァリスはやはり
宗教の力に頼ったマインドコントロール的なやり方に手放しで称賛はできない様子。

サンズオブハーピーの反乱が平定され、女王が戻れば次はウェスタロス奪還。
そのための船の調達、そしてウェスタロス侵攻の際の協力者と話をつけるために
ヴァリスはメーリーンを離れて一人ウェスタロスへと渡る。
今回ばかりはその任務の危険さ故に、今生の別れになる事も覚悟しつつ
ティリオンとヴァリスは笑顔の中に寂しさを交え別れた。
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依然としてデナーリスの帰還を待つ日々。
ティリオンは突如女王の繁栄に乾杯し、飲まないのは不敬だとして
グレイワームとミッサンディに半ば強制的にワインを飲ませた。

いつか女王が七王国を奪還した際には、私は自分のぶどう畑を持ちたいね。
自分のワインを作り・・・「子鬼の喜び」とでも名付けようか
近しい友人だけがそれを飲めるのさ・・・・

さて何かジョークを頼むミッサンディ・・・グレイワームは?・・・よしわかった・・・

3人の諸侯が飲み屋に入った、スターク、マーテル、そしてラニスターだ。
彼らはエールを頼んだが、主人が持ってきたカップにはハエが止まっていたんだ。
ラニスターは怒り、カップを払い除けて代わりを要求した。
マーテルはハエをつまむと、丸ごと飲み込んだ。
スタークはカップに手をのばすと、ハエをつまみ上げ叫んだ「吐き出せ、この虫ケラ!」


ウェスタロスのそれぞれの家の気質をネタにした?ジョークだったが
それを知らないグレイワームとミッサンディにはもちろんウケない。
腐ったような味だと言い、すぐにグラスを置いたグレイワームと違い
ミッサンディはわりといけるほうのようで、ティリオンに促されてしゃべり出す。

沈没中の船に二人の通訳者がいました・・・
一人が聞きました・・・「あなた泳げるの?」と
もう一人は答えました・・・「いいえ、でも19カ国語で助けて、と叫べるわ」

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少し酒も入ったから和む3人。
ミッサンディは笑いが止まらなくなり、それを見るグレイワームの顔も柔らかくなった。
しかしそんな平和な時間は終わりとばかりに、緊急事態を知らせる街の鐘が鳴った。










船首と帆にサンズオブハーピーの象徴である、金色の半人半鳥の怪物が施された船団の襲来。
奴隷主人達はティリオン提案の奴隷制度廃止はやはり受け入れず
その返答として港を覆いつくす程の船からのメーリーンへの一斉攻撃が始まった。

船のカタパルトからは燃えさかる樽が次々と飛ばされ、どんどん燃え広がるメーリーンの街。
グレイワームは船からの上陸を阻止する事は諦め、ピラミッドに籠城して迎え撃つと言う。
その時、投石をくらったような大きな音とともに照明が揺れた頂上の部屋
一人のアンサリードが恐る恐るバルコニーを開けると、ドロゴンの雄叫びとともにデナーリスが帰ってきた。
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〓 キングズランディング 〓


ハイスパローがトメンを掌握した事で、ジェイミーがリバーランに遠征させられ
味方はカイバーンとマウンテンだけとなったサーセイ。
ただ一人で、気分を紛らわすようにレッドキープの自室でワインを飲む日々だったが
トメンはついにスパローズの王宮立ち入りまでもを許可し、スパローズは王宮内で
サーセイを呼び出す。

王宮の中庭ではランセル率いる武闘派スパローズ達が武装した状態で待ちかまえていたが
初めて見るマウンテンの大きさには、スパローズも驚きを隠せない。

陛下、ハイセプトン聖下がベイラー大聖堂にてあなたとの会談を望んでおられます。
ハイセプトン聖下ならこのレッドキープで歓迎致しますわ・・・
陛下、これは申し出ではないのです
申し出よ・・・ランセル・・・あなたは私に願い出て、そして私は拒否してるの
ハイセプトンがあなたに命令しているのだ・・・本気で断る気か?
裁判まではレッドキープにいてもいいと彼は約束してくれたわ
彼はそんな約束はしない・・・・自分の意志で来るのを拒否するのなら・・
消えて・・・

武器を構えてサーセイを捕らえようとするスパローズ
しかしマウンテンがすぐさま立ちふさがる

この男に下がっているように命令するんだ、さもなければ荒事になるぞ・・・
荒事を選ぶわ・・・

スパローズの一人がマウンテンの鎧に斬りかかるが、マウンテンは微動だにせず
男を投げ捨て、さらに顔を掴んでもぎ取った。
神のためなら死をもいとわないスパローズだが、マウンテンの圧倒的な力の前では
それ以上の強行には出れなかった。
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その日、玉座の広間では王の声明が出されるという事で、人だかりができていたが
そこに何も知らされてなかったサーセイが気まずそうにマウンテンを連れてやってきた。
今までそうだったようにロイヤルファミリーとしてトメンの隣、玉座の隣に立とうとするサーセイ
しかしケヴァンが行く手を遮り、ここに居場所はないとばかりにサーセイを回廊へと追いやる。

王家と信仰は世界を支える二つの柱だ
片方が崩れれば、もう片方も崩れる・・・
神は我ら全員を見ている、もし誰かが法を破れば・・・その者は罰せられる・・・
ハイセプトン聖下との協議の末、サー・ロラスとサーセイ・ラニスターの裁判が決まった。
場所はベイラー大聖堂、母の祝祭の最初の日・・・さらに祈りと黙想を重ね・・・
王家はこの日より決闘裁判は七王国において禁制とする事を決めた。
決闘裁判の伝統は野蛮であり、正しき神の裁きから逃れようとした
堕落した統治者達によって編み出された物だ。
サーセイ・ラニスターとロラス・タイレルは信仰の創成期のように、七人のセプトンの前で裁判を受ける。
皆に七神の加護があらんことを・・・

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トメンはそう言い終えると席を立ち、母サーセイとまともに目も合わせず退室した。
ハイスパローはトメンを介して、サーセイの切り札のマウンテン頼りの決闘裁判を禁止し
神の裁きに抗うサーセイの最後の力を奪い取った形となった。
去っていくトメンを目で追うサーセイだったが、度重なる喪失と敗北の目にあったせいか
もう以前ほど顔に感情は出ず、どこか諦めたようにさえ伺えた。
そんなサーセイに後ろから静かに呟くカイバーン

陛下・・あなたが仰られていた古い噂ですが・・・小鳥達に調べさせましたところ・・・
それで?・・・・それはただの噂か・・・それとも思った以上の物かしら?
以上です・・・・それも遥かに・・・
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〓 リバーラン 〓


フレイ兵とは違い、整然と配置されたラニスターの陣地。
北部からリバーランに到着したブリエンとポドリックは予期せぬ包囲陣に足を止めるが
ブリエンの目は遠くの陣の中を駆けるジェイミーを捕らえていた。

ラニスター兵にジェイミーの処まで案内させ、テントの中で二人で話をするブリエン。
ポドリックはブロンに再会の挨拶替わりに後ろから首を絞められたが
今はブリエンに剣を教えて貰っていて、昔の自分とは違うと言いたげに虚勢を張る。
しかしブロンの前ではやはりヒヨコ同然で、ブロンの暇つぶしのおもちゃとなった。
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君が本当にサンサを見つけるとは思わなかったよ、彼女はてっきり死んだものと思っていた
なぜそう思ったんだ?
経験さ、彼女みたいなタイプは長生きしない
あなたが彼女のような方を沢山知ってるとは思えないな
まあ、君は本当によくやってくれた、困難を乗り越えキャトリン・スタークへの誓いを果たしたんだ。
もちろん我が妹はサンサの死を望んでたわけだ、彼女にはまだジョフリー殺しの容疑があるし・・・
事情は複雑だ・・・・ここに何をしにきた?

私はブラックフィッシュに会うために来た
歓迎してくれるだろうな
サンサ様は故郷の城をボルトンから奪い返す事を切望されている
ウィンターフェルの女領主として正統な地位を継ぐのだ。

どこの軍がウィンターフェルを奪い返す算段なんだ?
タリー軍だ
彼らは今はそれどころじゃなさそうだが・・・俺はリバーランを取り戻すためにここへ送られたんだ
今はタリーの反乱軍が守備してる・・・この難解さがわかるだろ。

タリー家が反抗してるのは彼らの家のためだろう?
リバーランは王家によってフレイ家の物と定められた
ロブ・スタークを裏切り、彼の家族を虐殺した報酬としてだ・・・
そうだ・・・政治の話はよそう・・・
あなたはナイトだ、サー・ジェイミー・・・あなたの持つ高潔さを私はこの目で・・・
俺はラニスターだ・・・家を裏切れなんて言わないでくれ・・・
そんな事は言ってはいない、無血でリバーランを奪うんだ
任務完了につき、あなたは無傷の軍と共に南へ戻ればいい

どうするつもりだ?
休戦の旗を掲げ、私がリバーランに入場する事を認めてくれ。
ブラックフィッシュが城を放棄するよう、私に説得させてほしい。

なぜ彼が先祖代々の城を諦める?
彼が北部へとタリー兵を率いていくのを、あなたが許可するからだ。
ブラックフィッシュに会った事はあるか?彼は君にも勝る頑固者だぞ。
まあいい、あの老山羊が聞く耳を持つか試してみるといい
彼は聞かないだろうが、兵たちは聞いてくれるかもしれない
誰もが他人の家のために死にたいわけじゃないだろう。

約束してくれ、私が彼に城を放棄するように説得できたら、北部への安全な道を保障すると。
約束しよう・・・夜更けまで待つ
最後に一つだけ・・・サー・ジェイミー・・・
ああ・・・レディ・ブリエン
私がブラックフィッシュの説得に失敗し、あなたが城に攻め込んできたなら・・・
名誉にかけて私はサンサの縁者のために戦うことになる・・

もちろんそうだろう・・・
あなたと戦う・・・
そんな事にならない事を願うよ・・・

ブリエンはベルトを外し、サンサの保護任務のためにジェイミーから貰った剣を返そうとする。
しかしその剣はいつまでもブリエンの物だとジェイミーは受け取らなかった。
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ブリエンはリバーランに入場し、サンサの手紙を手にブラックフィッシュを説得するが
ジェイミーの言った通りブラックフィッシュは家を放棄する事は認めなかった。
ジェイミーがキャトリンとの誓いを守り、サンサの捜索と保護のためにブリエンに剣を与え
そして今もブリエンはジェイミーの代理もかね、その誓いを守り続けてここにいる事を伝えると
ブラックフィッシュは足を止め、黙って手紙だけは読んでくれた。
しかし籠城はできても、ウィンターフェルを奪い返すほどの兵はリバーランには無く
いずれにせよ戦わずして城を明け渡す選択肢はブラックフィッシュの頭にはなかった。
ブリエンは説得を諦め、任務失敗の手紙をサンサに送るようにポッドに言う。









夜になってもブリエンは帰らず、ジェイミーは説得が失敗に終わった事を悟る。
そしてその夜、ジェイミーはエドミュア・タリーが拘束されてるテントへと向かった。
エドミュアは結婚したあの夜に捕らえられてから何年も牢生活だったが
初夜の一度きりでロズリン・フレイに子供を仕込む事に成功しており
一応エドミュアには一度しか会った事のない妻と、一度も会った事のない息子がいた。
親子3人での不自由ない貴族の暮らしを提供する事を条件に、ジェイミーはエドミュアを懐柔させようとするが
家族を殺し、領地を奪い、王を後ろから刺すような男の言葉を信じれるわけがないという
エドミュアの態度にジェイミーの口調も強まる


これが交渉だとでも思わせるような事を俺が言ったか?これは交渉じゃない
理解できる範疇で、あんたは理解してるだろ・・・あんたは悪魔だ
その判断は神に任せるさ
ああ、あんたにはそのほうが都合がいい・・・なあ、あんたは本当にイイ男だな・・・
四角い顎・・・金色の鎧・・・なあ、教えてくれよ・・・
どうすれば平気で生きてられるんだ?
俺たちは皆、自分がまともだと思わなければ生きれない・・・・だろ?
夜は眠たくなるのと同じようにな・・・
あんたは今までやらかした全ての事の後で、どうやって自分がまともだと言えるんだ?


俺はかつて君の姉上の捕虜だった・・・記憶が確かなら、彼女は俺の頭を石で殴った
そうか・・・姉はあんたを殺しておくべきだったな
そうだな、だが彼女はしなかった・・・
キャトリン・スタークは君と同じように俺を憎んでいた、だが俺は彼女を憎んではいなかった・・・
彼女には感服していた・・・彼女の旦那や息子よりも遥かにだ。

あんたが誰に感服するかしないか、俺が気にするとでも思うのか?
君に言ってるんじゃない、なんにせよ捕虜の君には選択肢はないがね。
彼女が子を思う愛情には畏怖さえ感じたよ・・・我が妹を思い起こさせたよ・・・

ああ、そうだな・・・あんたは狂ってる
おれは侮辱しあうためにここにいるんじゃない、君の姉は強い人で・・・
キャットの事を語るな!!
俺は自分が語りたい人の事を語る・・・・彼女は子供たちを愛していた
全ての母がそうだろう、だがキャトリンとサーセイには・・・まれに見る凄まじさがあった。
彼女達は子供を守るためなら何でもする・・・戦争を始め・・・街を焼き・・・
最悪の敵さえも逃がす・・・それは愛のためだからだ。

姉の話をするためにここに来たわけじゃないだろ・・・
まさにそのためにここに来たんだ・・・俺はサーセイを愛してる・・・笑いたければ笑え
鼻で笑われようが知ったことか、彼女には俺が必要だ。
彼女の元に戻るには、俺はリバーランを奪わないといけない・・・
君の小さな息子を送ってみようか・・・カタパルトにその子を乗せてリバーランへ投げ込む・・・
なぜなら君の事などどうでもいいんだエドミュア公・・・君の息子もどうでもいい・・
城の中の人間もどうでもいい・・・大事なのはサーセイだけだ。
サーセイの元に帰るために、もし全てのタリー一族を殺す必要があるのなら・・・俺はやる・・・

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会ったこともない息子のためか、それともジェイミーの覚悟に負けたのか
エドミュアは一人でリバーランの門前の跳ね橋へと行き、入城を要求した。
それがジェイミーの差し金と察したブラックフィッシュは、兵達にエドミュアを入れないように言うが
任務と名誉に忠実なリバーランの兵達は、リバーランの正統な領主だったエドミュアの要求を優先し
ブラックフィッシュが剣を抜こうとしても引かず、橋を下してエドミュアを入城させた。


入城したエドミュアはブラックフィッシュと目が合うが、何も言葉は交わさず
城壁に上り、兵の武装解除と開門を指示する。
さらには自分を見捨てたブラックフィッシュに、牢生活の苦しみも一緒にぶつけようとしているのか
戸惑う兵達にブラックフィッシュを探して捕まえ牢に入れ、フレイ家に渡すように命じた。
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その頃、ブラックフィッシュは城の内部にある船着き場から、ブリエンとポッドを小舟で逃がそうとしていた。
ブリエンはサンサのためにブラックフィッシュに一緒に来てほしいと願うが
名誉とプライド、そして家を重んじるタリー家の男らしく、ブラックフィッシュは剣を抜き
生まれ育った家を守るために散る道を選んだ

リバーラン城にはラニスターとフレイの旗が掲げられ
ラニスター兵の指示に従い、リバーラン兵は次々と丸腰で城から退城させられてゆく。
ブラックフィッシュの戦死の報告を受け、城壁の上から一人川を眺めるジェイミー
すると城から遠ざかる小舟の上のブリエンを見つけた。
他の兵達に気づかれないように、小舟に向かってぎこちなく手を上げると
小舟の上のブリエンもまたぎこちなく手をあげ返す。
完全に思惑通りには行かなかったものの、キャトリンへの誓いを共有した二人の関係は変わらず
ジェイミーは愛のために、ブリエンは誓いのために、再びそれぞれの道へと別れた。
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〓 ブラヴォス 〓


その日もクレイン婦人の迫真の演技に涙し、拍手喝采を送る客たち
婦人は称賛とともに舞台裏へ戻り、いつものように仕事終わりのラム酒に手を伸ばす。
しかしその時、衣装掛けの奥で何かが動く音がし、婦人がおそるおそる奥を見ると
そこには血まみれのアリアが虚ろな目で横たわっていた。

クレイン婦人はアリアを家に連れて帰り、慣れた手つきで包帯を巻く。
浮気男と縁があるせいか、嫉妬で刺した男を自ら治療するうちに慣れたのだと言う。
演技の繊細さとは裏腹に、クレイン婦人は男勝りな荒っぽい一面も持っており
婦人の暗殺を依頼したビアンカという若い女優は、女優活動が難しいほどの顔にされたという。

一座はもうすぐペントスへ移動するわ、あなたも一緒にいらっしゃいよ
無理ね
なぜ?あなたはこういう仕事に向いてると思うわ、それに新しい女優が必要なの
台詞を全部覚えれるとは思えないわ
一緒に来て・・・ここに何か未練でもあるの?
あんたを危険に巻き込んでしまう・・・あの女が私を探してるうちは・・・
誰?
彼女に名前はないわ・・・
どこへ行くの?
エッソスは東・・・ウェスタロスは西・・・ならウェスタロスの西は何?
知らないわ
誰も知らないの・・・そこには地図の端がある
世界の果てね・・・多分
私はそれが見たい
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痛み止めのケシの汁を飲まされ、陽が昇っても眠ったままのアリアだったが
突然の大きな物音に慌てて飛び起きる。
婦人を呼ぶが返答はなく、痛む腹を抑えて音が起きた部屋へ向かうと
そこには血まみれで倒れたクレイン婦人、そしてナイフを持ったウェイフの少女がいた。

おまえが任務をこなしていれば、彼女は痛みもなく死ねたんだ・・・替わりがこれだ
多面神は名を約束された・・・それはどうあろうと彼の元に捧げられる・・・
おまえにそれは変えられない・・・私もそうだ・・・だれであろうとも・・・
そして神は新たな名を約束された・・・


アリアは窓から飛び降り、カートの下を滑ってくぐり、男湯の中を抜け
街中を全力で逃げるがウェイフの少女を撒くことはできなかった。
高所から飛び降り、大階段を転げ落ちたせいで傷口が開き
もう走ることもできず、血を流しながら隠れ家へとたどり着く。
逃げ場もない蝋燭一本の暗い密室で対峙するアリアとウェイフの少女
そしてアリアは隠してあったニードルを手に取り、覚悟を決めて蝋燭を切り捨てた。
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黒と白の家の広間から地下聖堂へと続く血痕。
ジャーケンはそれに気づいて血痕の跡をたどって地下へと降りていく
そしてその血痕の終着点の柱には、切り取られたウェイフの少女の顔の皮が張り付けられていた。

あんたが彼女に私を殺すように言ったんだな

ジャーケンが振り向くと、そこにはニードルを構えたアリアが立っていた。

そうだ・・・だが君はここにいる、そして彼女がこちら側だ
少女はついに誰でも無くなったのだ。

少女はウィンターフェルのアリア・スタークだ・・・私は家に帰る。

ジャーケンは怒りでも悲しみでもなく、どちらかといえば満足気な目でアリアを見つめ
そしてほんの少しだけ頷き、去っていくアリアを見送った。
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