Category : Game of Thrones S4 ep10
〓 壁 黒の城 〓


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野人達の壁への一度目の襲撃を何とか耐え切ったナイツウォッチ
しかし襲撃で失った仲間は少なくなく、野人達に壁を突破されるのは時間の問題だった
確かに野人の数は圧倒的だが、所詮マンスのカリスマ性だけでまとまった烏合の衆
マンスさえどうにかしてしまえば、野人達はただの敵対する部族同士となる
いざとなればマンスを殺す事も考え、ジョンは一人でマンスと交渉しに壁の向こうへと行く

昨夜の襲撃でのたれ死んだままの野人達、巨人の死体の中を森へと歩いて行くジョン
森へ入るとすぐに野人達に囲まれるが、両手を挙げて戦闘する意思が無い事を示す
意外にも野人達はジョンに手を出さず、人食いのテン族も襲ってはこなかった
そしてそのままマンスのテントまで通され、マンスはジョンをテント内へ迎え入れた

どうやら私はお人好しすぎたようだな、まあ珍しい事じゃない
お前が我々に誓った忠誠心は本物であればいいと思っていたんだがな、ジョン・スノウ

ハーフハンドが俺にあなたの軍に加われと命令したのです
何かしらの情報を黒の城へ持ち帰るために
彼はあなたを信用させるために俺に自分を殺させた
私はずっと忠実だった・・・彼に・・・そしてナイツウォッチの誓いに・・

全ての誓いにか?彼女(イーグリット)だけじゃ寝返るに足りなかったか?
お前は彼女を変えるほどの男だったのか?

私が逃げる時、彼女は3本の矢を私に射ち込みました
黒の城ではまた彼女に会えたのか?
はい・・・
それで?
彼女は死にました
お前がやったのか?
いいえ・・・
彼女のために飲もう

マンスがそう言うとジョンとマンスの前にカップが置かれ、乳白色の酒が注がれる
注がれた酒に一瞬ためらうジョンだったが、敵地に一人の状況でわざわざ毒殺はない
もし殺すとしても毒殺は最後の手段だとマンスはジョンに言う

イーグリットに
イーグリットに・・・
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死んだイーグリットを偲んで酒を交わす二人
しかし初めて飲む野人達の酒にむせるジョン

お前はよく戦った・・・我らの精鋭も何人か殺された
トンネルに入った巨人の一人も戻って来ていない・・・巨大なマグという

彼は死んだ・・・彼は私の友のグレンを殺した
彼は巨人族の王だった、最初の人達より前からの血を受け継ぐ最後の者だ
グレンは農場から来た
マグとグレンに
グレンとマグに・・・

酒を交わした二人は本題へと入る
マンスに兵を連れて北に引き返すように言うジョン
しかしマンスは流石に元ウォッチだけあって、今のウォッチの状況を見抜いていて
弓も油も少なく兵数は50程度になってる事までもを言い当てる
あくまで1000以上のウォッチがまだいると言い張るジョンだったが
マンスはすでにここより5マイル西で400人を壁に上らせ
途中で落下する者はいたが大方は登りきったという
そしてそこに割ける人員のないウォッチの状況をマンスはもう確認していたのだった

私は正直に言ったぞ、ジョン・スノウ、お前が私にやってくれた事よりも誠実にな
我が同胞は十分に血を流した・・・我々は征服に来たのではない
ただ壁に隠れに来ただけだ、お前と同じようにトンネルを必要としている
お互いに冬が迫っている事はわかっている
我が同胞達が壁の南へ行けないまま本格的な冬が来れば
我々は死ぬより酷い事になっておしまいだ
私と協定を結びたいか?なら戻って我々に門を開けるんだ
そうすれば誰一人も死ぬ事はないと誓おう
逆らえば・・・一人残らず黒の城にいる全員を殺す


皆殺しにすると聞いた瞬間、ジョンは傍にあるナイフを見た
それと同時にまわりの野人達も武器に手をかける

そのつもりでここに来たのか・・・・彼らが止める前に私を殺せただろうな
そして彼らもお前を殺すだろう・・・ゆっくりとな
お前はそれを知ってここへ来た・・・・お前は本当にできるのか?
今まさに和平を交渉しようとしている男を殺せるのか?
それがナイツウォッチのやり方か?それがお前なのか?


その時、野人達のキャンプに敵襲来の角笛が鳴った
マンスはナイフを取ってジョンを恫喝するが、勿論ジョンにも何の襲撃かわからなかった
そしてマンスの言った通り、そんな人員はウォッチにはいないと白状する




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壁からは明らかにウォッチとは違う騎兵の大群が押し寄せてきていた
隊列と陣形を組み、押し寄せる波のように森へ突き進む訓練された軍隊
ゲリラ的な戦いならともかくフィールドでの軍隊としての戦い方を知らない野人達は
突如現れた騎馬隊に何もできないまま次々と殺されて行く
その光景を見て、どうしようもなくうろたえるマンス
同胞達が殺されていくのに耐えれなくなりマンスは停戦を叫ぶ
そして険しい顔をした敵の総大将らしい男が現れると
マンスは自分の短剣を投げ捨て、降伏の意思を示した

貴様が壁の向こうの王か・・・私が誰か知っているか?
お会いした事はございませんな

突如現れ、野人を襲撃した軍を率いる男
それは自らを七王国の唯一の王と称する男、スタニス・バラシオンだった
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王に降伏する時は跪くものだが
我々は跪きはしない・・
我々はお前たち10万を夜までに縛りあげる・・・抑留する場所も、与える食料もなしだ
我々はここに虐殺しにきたわけじゃない、彼らの運命はお前次第だ

同じ事だ、我々は跪かない

マンスは跪いての降伏を拒否したため、スタニスは彼らを拘束して連れて行けと命じた
そしてダヴォスはなぜナイツウォッチが一人で野人のキャンプにいるのかとジョンに問う

私は壁の向こうの王と交渉するためにここへ来た
彼(スタニス)が王なのは知っている・・・私の父はあなたのために死んだ
私の名はジョン・スノウ・・・ネッド・スタークの息子です陛下

お前の父は立派な男だった・・・彼ならマンス・レイダーをどうしたと思う?
私は一度はこの男の捕虜でした・・・・彼は私を拷問し殺す事もできた
しかし彼は私を生かした・・・私の父なら彼を捕虜にとったでしょう・・・


スタニスを正当な後継者と主張したため首を切られたネッド・スターク
その息子にそう言われ、スタニスはマンスを殺さずに捕虜として連れて行かせた







黒の城では火葬の為に広く詰まれた薪の上に、戦死したウォッチ達の遺体が並べられた
メイスター・エーモンの弔いの言葉が終わると、彼らがワイトとして蘇らないように
生き残ったウォッチ達の手によって遺体に火がつけられる
グレンやピップ達を焼いていく炎を見つめるジョン
その炎越しに不気味な表情の赤い女(メリサンドル)が自分を見ていた
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その後、イーグリットの遺体も燃やすにあたり、ジョンは弔いの言葉をターマンドに聞きにいくが
死んだ者にはなむけの言葉など聞こえないと言われる
しかしイーグリットの弔いだけは本当の北、壁の向こうでするようにと示唆するターマンド
ジョンに逃げられてからというもの、ジョンを殺すと常に口に出していたイーグリットだが
それはイーグリットが本当にジョンを愛していたからだとターマンドはわかっていた

ターマンドに言われた通りに、ジョンはイーグリットの遺体を持って壁の向こうへ行った
そしてハートツリーの下に丁寧に薪を積んで祭壇を作り
イーグリットの遺体を乗せて火をつけ、何も言わずただ立ち去った
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〓 メーリーン 〓


いつものようにメーリーンの王座の間で民の嘆願を聞くデナーリス
その日はフェンネズと名乗る一人の老人が現れた
老人はデナーリスがメーリーンを開放するまで奴隷の立ち場ではあったが
ミダルという主人の子供達の教師として非常に慕われていたという
しかしデナーリスがメーリーンを解放し、主人は奴隷を持つ事は許されなくなったため
フェンネズは仕方なく主人の家を後にした
解放された奴隷達には食べ物と住居が与えられたが
若者達が老人達を虐げたりと、環境はいいものではなかった
若者達にとって自由は嬉しい物かもしれないが、老人にとってはそうでもなく
新しい人生を始めるには歳を取りすぎている者にとっては
慣れ親しんだ環境からいきなり追い出されるのは恐怖と孤独しかなかった
フェンネズは主人の下に戻り、子供たちの教師をまたやりたいと言う
そしてフェンネズと同じような考えの元奴隷達は少なく無い事をデナーリスに伝えた

デナーリスは落胆しながらも、1年間だけフェンネズが元の主人に仕える事を許した
しかしこの事は奴隷解放とデナーリスが受け入れられなかったとも取れ
再び主人達の下に奴隷達が戻るきっかけとなる事をバリスタンは懸念する
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次に嘆願に現れた男は、以前の羊飼いと同様にボロ切れに何かを包んで持ってきた
男は動揺し泣きながらデナーリスの前でそのボロ切れを広げる
それはドラゴンの炎で焼かれた黒焦げの骨
突如空から現れた黒いドラゴンに焼かれた彼の小さな娘だという
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一度目は羊、そして次は人間の3歳になる女の子
実際に少女を襲ったであろう黒くて大きいドロゴンは3日前から姿を消していて
それはデナーリスがドロゴンをもはや制御できてない事を意味した
帰ってこないドロゴンはともかく、統治者としてこのまま何もしないわけにはいかず
民を守るためにデナーリスは重い決断をする

デナーリスはまだ自分の言うことを聞く残りのドラゴンを連れて地下墓地へと入る
ヴィセリオンとレイガルが肉に食らいついている内に、太い鎖を2匹の首にかけ
彼らを暗い地下墓地に閉じ込めた
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〓 壁の向こう 〓


三つ目のカラスを探し、北にあるはずの大きなウィアウッドの木を探すブラン達
しかし北へ行くほど吹雪は強くなり、全員が長旅で消耗していた
特にジョージェンは体調に異常をきたし、ついには倒れてしまう
その時、少し先を進んでいたブランはあのウィアウッドの木を見つけた
北の果てに赤々とした葉を生い茂らせる神秘的な木、気づけば吹雪も止んでいた
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ついに辿り着いた木に歩いて行くホードー、ミーラ
そしてジョージェンは倒れそうになりながらも杖をつきながら進む
その時、突然地面の雪から突き出した手にジョージェンは足を掴まれ倒れた
死体のような干からびた手に引き寄せられるジョージェン
そして辺りからは次々と武器を持ったワイトが現れブラン達に襲い掛かった

ブランはホードーに乗り移ってワイトと戦い、サマーは無防備状態のブランを守る
そしてミーラも弟を守ろうとワイト達に立ち向かいなんとか倒した
しかしミーラが振り返ると、倒したはずのワイトがジョージェンにナイフを突き刺していた
そしてまた新たに湧き出たワイトが2体同時に、意識のないブランに襲い掛かる
ホードーの目を通し、今にも襲われようとしている自分を見るブラン
すると突然、火の玉のようなものがワイト達に降ってきて爆発した
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こっちに来るのよ、ブランドン・スターク

それは野人のような格好をした小さい少女だった

彼はもう手遅れよ、一緒に来ないなら彼と死ぬ事になるわ

少女はジョージェンを抱きかかえるミーラにそう言い
ジョージェンもミーラに自分を置いて行くように言った
そうしている間にも次々と沸いてくるワイト達
ミーラはジョージェンの額にキスをすると、涙をこらえながらナイフで弟の喉を切った
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ホードーはブランを抱え、少女が導く木の麓の穴に逃げ込み
少女は火の玉をジョージェンの遺体に投げつけ、彼がワイト化しないように消し飛ばした
洞窟の中へ逃げ込んだミーラと少女を追ってくるワイト達
しかし何かの力で守られているらしく、ワイト達は洞窟に入ると砕け散った

君は誰だい・・・
最初の人達は私たちを「子供たち」と呼んだわ、彼らよりずっと前に生まれてるけどね
来なさい、彼が待ってるわよ


ブラン達は木の根でビッシリの洞窟を奥へと進んで行く
やがて少し開けた空間が現れ、中心の木の根に絡まるように一人の老人がいた
ブランは一人で這いながらその老人の方へと行く

あなたが三つ目のカラスですか?
かつては色々と呼ばれたものだが・・・今は見ての通りのものだ

老人がジョージェンとブランをここに導いたせいで弟は死んだと訴えるミーラ
しかし老人が言うには、ジョージェンは自分の運命を知っていながら
それでもブランをここに連れてきたのだという

私はずっと君たちを見ていた・・・君たちの命を・・
この千と一つの目でな
とうとう君はここへ辿り着いた・・・ブランドン・スターク

僕は誰一人として僕のために死んでなんて欲しくなかった
彼の死があってこそ、君は自分の失った物を見つけられた
あなたは僕がまた歩けるように助けてくれるのですか?
君が歩けるようになる事はない・・・・・・だが飛ぶ事はできる
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〓 キングスランディング レッドキープ 〓


決闘裁判の後、パイセルの研究室に運び込まれたグレガー・クレゲイン
パイセルの診断では助かる見込みはなく、ケシの汁で痛みを緩和する位しかないと言う
しかしサーセイについてきていたカイバーンはパイセルとは違う診断を下した
オブリンの槍に仕込まれていたマンティコーの猛毒、マウンテンのその異様な傷口を見て
難しい治療だが助かるかもしれないと手術の準備をすぐに始める

メイスターの中では自然の理に反する行為とされている死体を解剖などの研究
そのせいでメイスターの本部シタデルから鎖を剥奪され、追放された身のカイバーン
パイセルはカイバーンのやろうとしている事を恐れ
彼はもうメイスターではないし、ここは自分の研究室だと主張するが
逆にサーセイに部屋を取り上げられ、腹を立てて部屋を出て行った

カイバーンは注射器のような物で毒に侵された傷口の血を抜きながら
手術の過程でマウンテンに変化があるかもしれないと言う
サーセイはそれがどのような変化なのかは聞かず
とにかく弱くならないのなら問題ないと言う
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サーセイはタイウィンの部屋に行き、改めてロラスとは結婚しないと言う
ティリオンの処刑が決まった事でジョフリーの敵討ちはひとまず終わり
自分の手元に残されたトーメンとジェイミーへの想いがさらに強くなったのか
ロラスとは結婚せず、トーメンの傍にずっといると再度主張する
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何度も言わせるな、この件はもう終わったのだ
じゃあまた始めさせてもらうわ
おまえは今でもロラス・タイレルと婚約している
トーメンとマージェリーが結婚し次第、お前も彼と結婚するんだ

私はしないわよ
ジェイミーは結婚できない、もしくは我が領地を相続するかだ
ティリオンの処刑は明日実行される
お前は家の未来への貢献に幾度も要望を出してきた
今ではお前の未来の役割は以前より重要なものとなっている

知った事じゃないわ
私は王でもある息子と一緒にキングスランディングにとどまるわよ

お前が9歳の時、私は首都へ召還された
私はお前の弟を一緒に連れて行く事に決めた、おまえじゃなくな
お前はキャスタリーロックに置いて行かないでと泣きついたんだ
それを覚えてるのなら・・

あなたの全盛期の一人よがりな話はもううんざりなの
もうその頃のようになることはないわ

意思に反して無理やり結婚させられるのは自分が最初だとでも思ってるのか?
「我々はブラックウォーターの戦いに勝利した」
あなたが王座の間に入って来てそう言ったのを覚えてるかしら!?
私はトーメンと王座に座ってた・・・ナイトシェイドの毒を彼に与えようとしてたのよ
何か恐ろしいものが息子を奪っていこうとする時には私はそれ位の事はできるの
息子を酷い者に取られるくらいなら・・・
ジョフリーは死に、ミアセラは家畜のように売られた
そして今あなたは私をハイガーデンに追い払い、息子をくすめ取ろうとしている・・・
私の最後の息子を・・・
マージェリーとあなたは彼に爪を食い込ませ奪い合うのよ・・・獣のように・・・
彼をバラバラにするまで・・・
そんな事をさせる前に、この家を燃やし尽くしてやるわ!!

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どうするつもりだ?
真実を言いふらすわ
何のことだ
知らないの・・・?あなたは信じなかったんでしょうね・・・
ありえるのかしらこんなこと・・・どう言えばいいのかしら?・・・でもありえるのね
実際の家族が何をしてたかも理解せず、何故家の理念ににこれほど執着できるのかしら
私たちは目の前にいたのに、あなたは見てなかったのね
一度でも・・この20年間、一度でも子供たちにちゃんと目を向けたのなら
わかってた事なのに・・・

何をだ?
巷で言われてる事は真実よ、ジェイミーと私の事・・・
ありえない
あなたが作り上げ残したものは紛い物よ
ない・・あるわけがない・・・信じるものか
でも、真実なの・・・
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サーセイはその後すぐにジェイミーのいるキングスガードの部屋へと行く
自分たちの弟を憎み、処刑に追い込んだサーセイの執念にあきれ果てつつも
そんな女を愛してしまってるわけで、あまり強くは言えないジェイミー
いつもと違い、やけの自信に満ち溢れた顔のサーセイに押される

父に言ったの・・・私たちの事を
言った・・・のか・・?
ロラス・タイレルとは結婚しない、トーメンやあなたとここに留まると言ったわ
父がそれを承諾するとでも・・?
彼に聞いてみればいいわ
父はなんて言ったんだ?
タイウィン・ラニスターの事なんて話したくない・・
タイウィン・ラニスターを選ばない・・タイウィン・ラニスターを愛さない・・・
私は弟を愛するの・・・・私の恋人を・・
人々は色々言うし、馬鹿にするでしょう・・・・言わせておけばいいのよ
そんなちっぽけなもの私には見えもしないわ・・・・・私は大切なものしか見えないの

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その夜遅く、近づいてくる足音に気づいて目覚めるティリオン
いよいよ処刑の時が来たと思い、連行しに来た兵に汚い言葉を浴びせる

やるならさっさとやれ、この売女の子め・・・
俺たちの母親の事を言ってるのか?
何をしようっていうんだ?
何だと思う?
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現れたのは連行しに来た兵ではなく、兄のジェイミーだった
時間を惜しみ、ジェイミーはティリオンを連れて地下道を歩きながら説明する

自由都市行きの船が港で待ってる
誰が段取りを?
ヴァリスだ、お前が思うより友はいるんだな
この階段の上に鍵のかかった扉がある、ノックを2回、そしてもう2回だ
ヴァリスが開けてくれる・・・

じゃあこれが別れになるな
元気でな・・・弟よ・・
ジェイミー・・・命を救ってくれてありがとう・・・
・・・・早く行くんだ・・
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ティリオンはジェイミーと別れ、階段の手前まで行く
しかしそこで止まってしばらく考え、階段は登らずどこかへと歩き出した
地下道から城へと戻り、以前は自分の部屋でもあった王の手の部屋へと忍び込む
そして険しい顔で寝室へと向かうティリオン
しかしベッドにはタイウィンでなく、女が寝ていた
ティリオンが近づく足音に気づいた女は、それがタイウィンだと思ったらしく

タイウィン・・・私の獅子様

そう言って枕から顔をあげた女
ティリオンと目が合ったその女はシェイだった
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無言で見つめあう二人
シェイはすばやく枕元に置かれたナイフを手に取るが
ティリオンはシェイの腕を掴み、自分に向けられたナイフを払い飛ばす
ベッドの上で暴れるシェイに馬乗りになるティリオン
その時、いつか自分が贈ったネックレスをシェイが今更身につけている事に気付く
ティリオンはそのネックレスをきつく掴み持ち上げる
それと同時にもがき暴れるシェイにベッド下へ叩き落とされた
ティリオンはそのネックレスを離さず、泣きながらシェイの首を絞め続ける

ごめんよ・・・ごめんよ・・・

ティリオンはそのままベッドの下に座り込み
シェイに対してなのか何度も謝り続ける
そして悲しみから一転、その目には怒りがこみ上げてきた
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以前はジョフリーのお気に入りの玩具だった特注の豪華なクロスボウ
壁に飾られていたそれを手に取るティリオン
そして廊下を歩き、王の手の部屋の近くにあるトイレのドアを開けた

ティリオン・・・
クロスボウを下ろすんだ・・・・・
ジェイミーが牢から出したんだな・・・・あいつはいつもお前を可愛がっていた・・
よし・・・部屋で話をしようじゃないか・・・


トイレから立とうとするとするタイウィンにクロスボウを狙い定め
再びトイレに座らせるティリオン
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こんな形で私と話あいたいのか?父親を辱めるのがお前の喜びだったな・・・
生まれてからずっと・・・あなたは私の死を望んでいた・・・
そうだ・・・しかしお前はそれを拒んだ・・・・その意思は尊重しよう、敬意にすら値する
自分という存在のために戦った
私は誰にもお前を処刑させはしない、それを恐れていたのか?
イリン・ペインにお前の首を切らせたりはしない
お前はラニスターで私の息子だ


俺は彼女を愛していた・・・
誰の事だ?
シェイ・・・
ティリオン・・・クロスボウを下ろすんだ
俺は彼女を殺した・・・・自分の手で・・・
大した問題じゃない、あの女は娼婦だ
もう一度言ってみろ・・・
言ったらどうする?トイレで父親を殺すというのか?
ありえんな、お前は私の息子だ・・・・さあもう馬鹿げた事はおしまいだ


俺はあんたの息子・・・そしてあんたは俺に死刑を宣告した・・・
ジョフリーを毒殺したのが俺じゃないの知っていながら・・
それでも私に死刑を言い渡した・・・・何故だ?

もう沢山だ、部屋へ戻って尊厳を持って話をしよう
俺は戻れない・・・シェイがあそこにいる・・・
娼婦の死体が怖いのか?

二度目の「娼婦」という言葉を使ったタイウィンに、ティリオンは矢を放つ
クロスボウの矢は腹の真ん中に突き刺さり、タイウィンは壁に吹き飛ばされる

撃ったな・・・お前など私の息子ではない・・・
俺はあんたの息子だ、ずっとあんたの息子だった・・・

ティリオンはそう言って、二本目の矢をタイウィンの胸に放ち止めを刺した
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ティリオンはクロスボウを捨てて地下道に戻り、階段を登ってヴァリスと会う
シェイに傷つけられたティリオンの顔を見て、何かあったのだと気付きながらも
ヴァリスはすぐにティリオンを木箱に入れて港の船に積み込ませた
木箱が船に乗ったのを確認して城へ戻ろうとするヴァリスだったが
その時、レッドキープに何かを知らせる鐘が鳴り始めた
悪い予感のしたヴァリスはそのまま船に乗り込み
ティリオンの入った木箱と共にエッソスへと旅立った
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〓 アリン谷 〓


スタークの娘達を探し、アイリーへと向かうブリエンとポドリック
その日の朝は、ポドリックの繋ぎ方が甘かったために逃げた馬を探すはめになった
そんな時ブリエンは一人で剣の練習をする少女を見つける

誰か来た、クソなら後にしろ、誰か来たぞ
おはよう・・・良い剣だね、血の門は近いかな?
あと10マイルくらいだ・・・・あんたはナイトなのか?
いいえ
でも剣は使えるんだろう?
もちろんだ
名前はあるのかい?
誓いの守り人だ
私のはニードル、誰があんたに戦い方を教えたんだ?
・・・・・父だ
私の父は教えたがらなかったよ・・・戦いは男のやる事だってね
私の父もそうだったが、それでも私は男の子と戦い続けた
負け続け・・・最後には父はこう言った
「まだやり続けるというのなら、ちゃんとやった方がいい」と
私はブリエン・タース、こっちはポドリック・ペインだ

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アリアもかつてネッドに同じ事を言われ、シリオを剣の師に付けられた
自分と同じような境遇の女剣士と会えて笑顔になるアリア
その時、用足しを終えてアリアの後ろから現れたハウンド
ハウンドと会った事のないブリエンは気さくに挨拶を交わすが
知った顔同士のハウンドとポドリックはお互いを見つめ合い
ポドリックはその男がサンダー・クレゲインだとブリエンに教える

何か用か・・・?
君は・・アリア・スターク・・・
何か用なのかと聞いてるんだが?
私は君の母君の所に君をつれて帰ると誓ったんだ
私の母は死んだわ
知っている、そこにいて彼女を守ってあげたかった・・・
あんたは北部人じゃない
そうだ、だが彼女を守ると誓った
なんでそうしなかったんだ?
彼女は私にジェイミー・ラニスターを首都に連れ戻すように命じた・・・

ラニスターの名前を出した途端、緊張した空気となり
ハウンドとアリアは手を剣にかけたまま話を続ける

おまえはラニスターに金をもらったんだな・・・俺の賞金が目当てか・・・
私はラニスターに金はもらってない
違うのか?良い剣を持ってるじゃないか・・・どこで手に入れた?
俺はこの人生ずっとラニスターの金を見てきたんだ
言ってみろ、クソったれのブリエン・タース、それがラニスターの金ではないと・・・

この剣はジェイミー・ラニスターから貰った・・・
血の門は10マイル先だ・・・
古い神にかけて君の母に誓った・・
あんたの誓いなど私にはどうでもいい
アリア!
聞いただろ、こいつはお前とは行かない・・・・
行くんだ
聞き分けの無い奴だな・・・・それはヴァリリア鋼か?ずっと欲しいと思ってたんだ
私と来るんだアリア、君を安全なところへ連れて行く
安全だと!? そんなものがどこにある?
アイリーの叔母は死に、母も父も兄も死んだ、ウィンターフェルは瓦礫の山だ
どこにも安全な場所などないんだ、クソバカ女め
今まで気付かなかったのか・・・・お前はこいつを守るにふさわしくない人間だ

それはお前の役目だとでも言うのか?
・・・・・そうだ、だから俺がやってる
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さっきまで笑顔でブリエンと話していたアリア
しかし話の流れが妙な方向に行き、ブリエンを疑わしい目で見る
疑り深いハウンドの誘導に、性格上正直にしか答えれないブリエン
正反対の二人の会話は噛み合わず、アリアを奪い合うような形となる

ハウンドはアリアにまだ利用価値があると思っているからか
それとも共に旅をし、彼女を守っているうちに情が沸いたのかもしれない
そしてブリエンもまたナイトを目指す者として、ハウンドに自分の任務を奪われ
バカにされて黙っていられるはずもなかった
二人は剣を抜き、戦い始める

剣の腕はほぼ互角、ハウンドが殴って力押しするのなら、ブリエンも殴り返す
剣では少しブリエンが上回ったのか、ハウンドは剣を落とし追い詰められた
しかしハウンドは自分に向けられたブリエンの剣を手で握り締めた
そこからお互い剣無しで殴り合い、蹴りあいで地面を転がる
ハウンドが短剣を抜けば、ブリエンはハウンドの頭に噛み付き
最後はブリエンが殴りあいにも勝ち、ハウンドは背中から数メートル下の崖に落ちた
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ボロボロになりながらも立ち上がりアリアを呼ぶブリエン
しかしアリアはどこかへ消えていて、案の定ポドリックもアリアを見失っていた








ブリエン達がいなくなってから崖下のハウンドの様子を見に行き
血だらけで立つこともできなくなったハウンドを少し離れて眺めるアリア

まだいたのか・・・でかい女に救われたな
助けなんかいらない
ああそうだったな、お前は殺し屋だ・・・・その水の踊りとニードルでな・・・
お前は死ぬのか?
岩陰にメイスターが隠れてでもしない限りはな・・・ああ・・・・俺は終わりだ
ワインが飲めるならお前の生皮を剥いでもいい・・・水はごめんだ
女に殺された・・・・さぞ愉快だろうな・・・・行け、彼女についていけ


しかしアリアは何も言わず、ただ首を横に振る

一人で行っても一日も持たないぞ
お前よりは長く生きるさ
心臓の場所はわかるな・・・・・・さあやれ・・・・・覚悟はもうできてる
やれ小娘、リストから名前がまた一つ消えるぞ・・・・・ずっと殺したかったんだろ・・・


アリアはただ黙ってハウンドを見ていた

俺が肉解体職人のガキ切り殺した・・・赤髪のやつだ
奴は慈悲を求めた・・・お願いします、どうか殺さないでくださいとな・・・
馬は血だらけで何週間もあのガキの血の臭いがとれなかった
お前の姉も・・・かわいい姉だったな・・・ヤっとくべきだった
ブラックウォーター湾が燃えた夜、あの娘の処女を奪っておけばよかった
そうすりゃ楽しい思い出が一つできたのにな


アリアを挑発して自分に止めを刺させようとしたハウンド
しかし何を言ってもアリアは表情を変えず、ただハウンドを見つめるだけ

頼まなけりゃだめなのか・・・・?
やれよ・・・やれ・・・・・殺せ・・・・殺せ・・・・


痛みからか、それとも死の恐怖が襲いはじめたのか
ハウンドは泣きそうになりながらアリアに訴える
アリアはついに立ち上がって、ニードルを握りハウンドの傍による
しかし金の入った袋を奪っただけで、そのままハウンドに止めは刺さずに立ち去った
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アリアは一人で馬を手に入れて旅を続け、そして小さな港を見つけた
唯一生き残ってるであろうジョン・スノウに会うため、北へ向かう船を捜すアリア
しかし船の船長は故郷のブラヴォスに帰る所で、北には行かないと言う
ブラヴォスと聞いて、アリアはジャーケンに貰った鉄のコインを見せ
ジャーケンから教えてもらった言葉「ヴァラ モグリス」と船長に伝えた
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すると船長の態度は変わり、親しい友でも迎えるかのようにアリアの乗船を許可し
船室まで用意してくれる事となった
家族のほぼ全てが死ぬか、行方知れず、そして燃えてなくなったと聞く故郷
今ではもうあまり思い残す事のなくなったウェスタロスを離れ
剣の師シリオ・フォレルの故郷ブラヴォスへと、アリアは一人旅立った
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