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キングズランディング







女も子供も関係なく、焼き殺された死体の山。
少し前までは何十万の人間が生活していた王都は、全てが灰色に覆われた地獄に一変した。
ティリオンは言葉もなく、険しい目つきで通りを進み
そして護衛もつけず、一人きりで大きく破壊されたレッドキープへと向かう。
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半壊した中庭を抜け、松明を手に地下階段を降りていくティリオン。
レッドキープの地下堂に続く道は瓦礫でほぼ塞がれていたが、わずかな隙間から向こうが見えたので
ティリオンは瓦礫をよじ登り、そこから隙間をこじあけて先へと進む。
ドラゴンの頭骨が置いてある地下堂も激しく落盤し、一面瓦礫だらけになっていたが
ティリオンはその中に光る金色の義手を見つけた。

抱き合ったまま死んだ兄と姉の遺体の前でティリオンは泣き崩れ
友も民も、そして家族も、誰一人救えなかった悔しさを瓦礫に当たり散らす。
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捕縛されたラニスター兵の残党が並べられ、女王の代理として処刑の宣告をするグレイ・ワーム。
もう戦争は終わったのだ、とジョンとダヴォスがその処刑を止めに入るが
その処刑はデナーリスの命令により行われている物で、それをジョンに止める権限はなかった。

レッドキープへ続く大階段には黒と赤のターガリエンの垂れ旗が飾られ
ジョンは険しい顔でドスラキとアンサリードの間を抜け、その階段を上がって行く。
ドロゴンから降りたデナーリスは階段の上に立ち、そして満足気に焼き尽くされた王都を見回す。

我が同胞達よ
そなたたちは約束通り、鉄の鎧を着た我が敵を殺し、石でできた家を破壊し
七王国を我が物にしてくれた・・・
そしてトルゴ・ヌド・・・あなたはアスタポからずっと我が側で仕えてくれた、最も忠実で勇敢な戦士・・・
あなたを我が軍の最高指揮官、女王軍総帥に任命する。

アンサリード達よ、お前たちは母の腕から奪い取られ、奴隷として育てられた。
だが今は・・・解放者だ・・・
暴君の手から人々を解放した・・・だが戦いはまだ終わってはいない!
世界中の人々を解放するまで、我々は剣を収めはしない!
ウィンターフェルからドーンまで・・・ラニスポートかクァースまで・・・サマー島からジェイド海まで!
女も男も子供も車輪の下で虐げられている・・・・・私と共にその車輪を壊してくれるか?

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デナーリスはグレイ・ワームを将軍とし、勝利に興奮するドスラキ族をさらに鼓舞する。
ドスラキ族は武器を振り上げて歓声をあげ、アンサリードは槍を地面に打ち付けて鳴らす。
そして王都だけではなく七王国中、そしてこの世界の全ての支配階級制度を壊すため
戦いを続けて行くことをデナーリスは声高に宣言した。

廃墟と死体だらけになった王都の中で、デナーリスはその事を少しも気にかける様子はなく
それはつまり今後の解放において、破壊と殺戮は副産物として前提の物になるだろう。
後ろからずっとその様子を見ていたティリオンは、厳しい表情で前へと進み
そしてデナーリスの独演に異議を唱えるように横に立つ。

あなたは兄を逃した・・・・反逆ね・・・
私は兄を逃した・・・・そしてあなたは民を虐殺した・・・

ティリオンはデナーリスを見つめ、そしてそれ以上は何も言わず
決別の証として女王の手のバッジを階段へ投げ捨てた。
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ジョンはその場では何も言えず、ただデナーリスが王宮へと戻るのを見ている事しかできなかった。
戸惑い、思い悩み、言葉が出ず、気づけば横に血と灰で汚れたアリアが立っていた。


ここで何を・・・何があったんだ・・・?
サーセイを殺そうと思ってね・・・あの女王に先を越されたけど
彼女は今や皆の女王だ
サンサに言ってみてよそれ
王都の外で待っててくれ、後から行く・・・
ジョン・・・彼女はあんたの事を知ってる・・・本当の事を・・・
あんたは彼女にとって常に脅威なんだよ・・・・あの女はヤる奴だ・・・私にはわかる・・

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暗く薄汚い部屋に幽閉され、処刑を待つティリオンと面会するジョン。
ティリオンは決闘裁判の時は理不尽な処刑に抗ったが、あの時とは状況が違い
今回は未曾有の大虐殺の一端を担ってしまった事は事実で、ただ後悔の念しかなった。

私は親友を裏切り、彼が焼かれるのを見殺しにした・・・
ヴァリスの遺灰が俺の遺灰に言うだろうな・・・だから言ったでしょう・・・と。
ところで殺された経験のある男に聞きたいんだが、あの世なんていうのはあるのか?

俺は見てない・・・
それで良い・・・無に帰るのが一番だ・・・
恋人を絞め殺し、父親をクロスボウを撃ち、女王を裏切った・・・裏切ったんだ、またやるさ・・・
自分のしてきた事、自分で選んだ運命だ・・・だが王都の民は違う。

この惨劇を肯定はできない・・・しようとも思わない、だが戦争は終わった・・・
そうか?

先程のデナーリスの演説を聞く限り、とても戦争が終わったとは言えず
むしろ大陸を超えて世界中を戦火に巻き込み、血と炎で再構築しようという物だった。
デナーリスの狂気を押さえ込みコントロールできると思い込んでいた事がそもそも
見通しが甘かったのだと、ターガリエンの血の恐ろしさを再認識するティリオン。
ジョンはデナーリスの狂気、凶暴性を否定し、なんとか自分の女王を肯定しようと試みるが
ティリオンの的を得た問いかけに言葉を濁す。

君はドラゴンの背に乗っただろ?その力を持って街を焼き払おうなんて気は起こったか?
わからない・・・
そう言うしかないな、彼女への裏切りになるからな・・・・だがわかってるはずだ
俺がどうしたかなんて・・・それが一体何だと・・・
それが何よりも重要だ

デナーリスは奴隷を抑圧する支配層を殺し、人々を解放し続けてきた。
称賛され、力をつけ、より良き世界にする事が自分の運命なのだと信じ
そして彼女を支持する者達もそれを強く信じるようになった。
もしその運命を信じるとするなら、今その理想の世界の構築の障害となろうとしている物は何か?

彼女を愛しているのは知っている、私もそうだ。
愛は理性を狂わせる、俺の兄を見ればわかるはずだ。

愛は義務の死・・・
君の言葉か?
メイスターエーモンが昔に・・・
時には愛の死が義務になる・・・君は国を護る盾・・・常に正しくあろうと試みてきた・・・
どんな困難な事でも、人々を守るために・・・
今人々にとってもっとも脅威となるものは何だ?


恐ろしい答えにジョンを導こうとするティリオン。
しかし現実として、このままでは多くの人々が殺戮され
そしてその矛先はいずれ玉座の権利を持つジョンに向かう事も簡単に想像できる。
しかしジョンはすでにデナーリスに忠誠を誓い、そして玉座の権利にも興味はなく
それが女王の判断ならそれでいいと、ティリオンの肩に手をかけた。

君の姉妹はどうなる?彼女達が跪くと?
あの子達は玉座に忠誠を誓うだろう・・・
サンサが何故、君の出生の事を私に言ったと思う?
彼女はデナーリスが女王になる事を望んではいないからだ

彼女は仕方なく・・・
そうだ・・・だが君は違う、君には選択肢がある・・・
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ジョンは荒れたレッドキープを進み、玉座のある大広間へと向かう。
アンサリードさえそこには近づかず、ドロゴンだけがその扉を守っていた。

クァースの塔で見た景色通りの、灰に覆われた荒れた鉄の玉座の広間。
側近も、称える民もおらず、空の見える荒れ果てた大広間を歩き
それでもデナーリスは念願の鉄の玉座を前に喜びに打ち震えていた。
まだ数もろくに数えられない幼少期から、兄に玉座の事を聞かされてきたデナーリス。
偉大な征服者エーゴンの偉業を誇らしく語り、笑顔でジョンに近づく。

しかしジョンは声を荒げ、子供まで焼き尽くしたこの殺戮に事に言及する。
そして何とかティリオンを許してはくれないかと頼むが、デナーリスは静かに毅然とそれを拒絶した。

お願いだダニー
小さな容赦でも見過ごせないわ・・・私達が必要とする世界は、今の世界に習った者達には作れないの
俺たちに必要な世界は慈悲の世界だ・・・そうあるべきだ
もちろんよ・・・新しい物を造るのは易しい事じゃないのよ・・・より良き世界は・・・
なぜわかる?・・・・それが良いものだと・・・
私にはわかるの・・・あなたも・・・
俺にはわからない・・・
わかるわよ・・・・あなたはいつだってわかってた
他の者達はどうなる・・・彼らにとってそれが良いと考えている者達は・・・?
彼らに選択肢は無いのよ。
私と一緒に新しい世界を造りましょう・・・これが私達の運命なの・・・・
落し子としてあなたが命名され、私が20も数えられなかった頃から決まってたの・・・
一緒に・・・・二人で車輪を壊すの・・・・

あなたは我が女王・・・今も・・・・そしてこれからも・・・・
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ジョンはそう宣言し、そしてデナーリスを抱きキスをすると、彼女の胸に短剣を突き刺した。
目を見開きジョンを見つめるデナーリス。
口から血が流れ、そしてそのままジョンに抱えられながら息絶えた。

泣きながらデナーリスを抱きかかえるジョンの背後に、こちらも泣き声のように
つんざく声をあげながらドロゴンはゆっくりと近づく。
デナーリスをゆすり、彼女の死を理解したドロゴン。
ジョンを睨みつけて翼を大きく広げて威嚇すると、大きく口を開き炎を吐き出すが
それはジョンでは無く鉄の玉座に向けてだった。
呪いのようにデナーリスを導いたその玉座の存在こそが、彼女の狂気の根源であり
玉座にとらわれたターガリエンの運命を憎んだのか、ドロゴンは炎で玉座を溶かした。

玉座は完全に溶かされ、そしてドロゴンはデナーリスの亡骸を掴むと
そのままどこかへ飛び去っていった。
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反逆罪のティリオン、そして女王殺しのジョン。
デナーリスの軍に残された筆頭のグレイ・ワームは処刑する事はできても、政治的な判断はできず
今後の国の指針も含めて話し合うために、ドラゴンピットに各諸侯が集められた。

グレイ・ワームはウェスタロスに安住の地を求めるわけでもなく、ただ女王を裏切った者達への
裁きが与えられる事だけが望みだったが、サンサとアリア、そして王都の外で待機する北部民も
ジョンの解放のために戦う構えだった。

ジョン自身は罪を認めており、裁きがくだされれば抗う気はなかったが
今はその裁きを下す人間がおらず、ティリオンは諸侯達の前で新たなる王の選出を提案する。
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各方・・・今この時は、我らの生涯で最も重要な瞬間・・・・
今日の決断は我が国の歴史に語り継がれていくでしょう。
私はこの国の名家の一人としてあなた方の前に立っています。
2つの大きな戦争で戦いで得た経験は少なからず私の政治的手腕に・・・

叔父上・・・お座りになって


何を思ったか、名乗り出たエドミュアを諌めて座らせるサンサ。
しかしエドミュア以外に誰も名乗り出もせず、そして候補者を挙げる事もなかった。
ならば諸侯でなく、広く一般から選出すればいいのでは?とサムが提案するが
封建社会のウェスタロスにはあまりに突拍子もない話で、それは笑われるだけだった。
場が和みはしたが話が進まず、そもそも王の選出を言い出したティリオンこそ
王になりたいのだろう、とエドミュアが言う。

私が?インプだぞ?デナーリスに仕えた事で民の大半は私を嫌っているし
もう半分はデナーリスを裏切った事で私を嫌っているさ。
この数週間やる事も無く、ずっと考えていた・・・・この血塗られた歴史、過ちの数々・・・
何だったら人々を一体とさせるか・・・軍事力?金?旗?物語・・・
良き物語ほど強い力を持つ物は世界にない、止める事も、それを倒せる敵もいない。
そして不具者ブラン以上の物語を持つ者はいない。
塔から落ち、二度と歩けないと知り、そして空の飛び方を学んだ。
半身不随の少年が壁を超え、三つ目のカラスになった。
彼こそ我らの記憶、全ての物語の紡ぎ手だ。
戦争、結婚、誕生、虐殺、飢饉、勝利、敗北、全ての過去・・・
これ以上の担い手が他にいるだろうか?


私利私欲無く、そして子を作れない事で世襲の王朝になることもない。
それこそがデナーリスの求めていた新たな世界の仕組みだとも言える。
ティリオンは振り返り、グレイ・ワームにその事をしっかりと訴える。

君がこれを望まない事も、権力を欲してない事も私は知っている。
しかし聞こう、我々が君を王に選んだなら受諾してくれるか?
生涯をかけて誠心誠意この七王国のために尽くしてくれるか?

僕がはるばるここまで来たんだ、わかっているのでしょう?

ティリオンの賛成投票を始めとし、サム、エドミュア、そして各諸侯達の満場一致で可決された。
そしてそれに伴いサンサは北部の独立を宣言する。
王のブランがそれを認める以上、他に異議のある者がいるはずもなく
七王国は六王国と改められ、そして新たな王、不具者ブランが即位した。
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ブランはティリオンを王の手に任命した。
ティリオンにそんな気は無かったが、その気の無い人間に王国を託したのも自分であり抗えず
何よりバッジを投げ捨ててデナーリスを見限ってから、間もない再任にティリオン自身が誰より困惑していた。
そしてその事に関してはグレイ・ワームは見過ごす事ができず、最後まで不服を訴えた。

女王を失った憤りは晴れず、グレイ・ワームとアンサリードはジョンの首を要求したが
ジョンを処刑しても解放しても、アンサリードと北部民との戦争は避けられず
最終的にはジョンを壁に送る無期懲役刑という形で妥協した。

それでいいのか?・・・俺がした事は・・・・
俺達・・・だ
これで良いはずがない
10年後にまた聞いてくれ
もう会う事は無いと思うが・・・
そうでもない・・・王の手というやつは数年もしたら誰かと世界の果てで放尿したくなるのさ・・・
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ジョンは釈放され、船に乗って北へと向かうために王都の港へと向かう。
港ではエッソスに帰るためにアンサリードとドスラキ族が出港の準備をしていたが
そこにはジョンを睨みつけるグレイ・ワームがいた。
女王を失い、戦う目的も無くなったグレイ・ワームとアンサリード。
戦争が終わったらナース島へ行こうというミッサンディとの約束だけが残され
グレイ・ワームは愛した女の故郷へ向けて旅立った。
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ジョンはサンサに北部を任せ、冒険に旅立つというアリアを優しく見つめる。
そして王となったブランの前に跪く。

居るべき時にそばにいてやれなくてすまなかった
兄さんはいつも居るべき場所にいたよ
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歴代キングズガードの偉業が記録された本、盟友の書。
王殺しの件以外はほぼ何も書かれていなかったジェイミーのページに加筆するブリエン。

スタークの娘達を守るとキャトリン・スタークに誓い、その道中で右手を失った事。
リバーランを無血開城させた事。
生家のキャスタリーロックを囮にし、ハイガーデンを攻略した事。
ゴールドロードの戦いでドラゴンに殺されかけた事。
誓いを守って一人で北部へと行き、死者の軍と戦いウィンターフェルを守った事。
王都を守るために戻り、そして女王を守って死んだ事。

ジョフリーから馬鹿にされた空白のページは埋まり
他の英雄たちと遜色ない経歴が記された。
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ブラックウォーターの戦いの後に王の手を更迭されて以来の王の手としての小評議会。
あの頃はなりゆきで手に入れた地位を楽しみ、そして敵だらけの王宮に苦しんだが
今は勝手知ったる仲間達がその席に座る。

約束通りハイガーデンの領主となり、そして大蔵大臣になったブロン。
スラム街の密輸から始まり、海軍大臣になったダヴォス。
グランドメイスターサムウェル、そしてキングズガード総帥ブリエン。

先の見通せるブラン王は議会には顔を出す程度であえて細かく口を出さず
政治事はティリオン達に任せ、ブリエンと同じくキングズガードとなったポドリックに押されて部屋へと戻った。

王都の市街地の復興、難民の食料、艦隊と港の修復、そして娼館の再建。
どれを優先して金と人手をまわすか、と緩い話し合いが始まる。
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北部



ダイアウルフの飾りを船首につけた船に乗り、子供の頃からの夢だった
冒険の旅へと出るアリア。
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王子様と結婚して女王になるという、昔の憧れとは違う形にはなったが
冠を被り、北部独立国の女王となったサンサ。
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ジョンは黒の城へと戻り、ターマンド、そしてゴーストと再会し
そして野人達と共に、壁を超えてさらに北へと向かう。
何のしがらみも血筋による支配も無く、義務もなければそれに伴う愛の死もない場所へ。
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Game of Thrones: The Costumes
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